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ロンドンから徒然に

ジェームス・ブラント ロンドン公演

2008-01-17 | 音楽
 もう3年前(2005年)の初夏の話になります。イギリスで6週間連続チャートの1位になっているシングル曲がありました。ちょっと聴いただけでは地味な感じがしたのですが、哀愁のある声と、シンプルだけれどインパクトのあるメロディーが耳に残って、思わずサビの部分を口ずさんでしまいました。
 新人だというので、気になって調べてみたら、なんとNATOの平和維持軍の一員としてコソボで従軍していたという、あの繊細な声からは想像できない経歴があることが分かりました。

 そのシングル曲『ユア・ビューティフル You’re Beautiful』の収められたアルバム『バック・トゥ・ベッドラム Back to Bedlam』は、今度は9週間連続の1位を取るという、その年のイギリス最大のヒット作品となって、彼ジェームス・ブラントJames Bluntは一躍大スターになってしまいました。
 その年の冬にはアルバムが日本でも発売され、その後の世界的な成功は皆さんもご存じの通りだと思います。

 早くから注目していたので、初来日公演の決定の際はすぐにチケットを買いました。渋谷のAXで行われたのですが、先行予約はスタンディングしか発売されなかったので、念のためそれを買った上で、発売当日にまたわずかな席数の2階の指定席を買いました。それがなんと最前列という幸運。
 ちなみに余ったチケットは買った値段で売れればいいやと思いオークションに出したら、その後の人気の急上昇を反映して、何倍もの落札価格がついてしまい、申し訳なくて安くしてあげました。

 さて、前置きが大変長くなりましたが、実は昨晩ジェームス・ブラントのロンドン公演に行って来ました。イギリスでは女の子のアイドルのような書き方をする雑誌や新聞が多いのですが、見る限りでは客層は大変幅広く、大分年齢の高い人も男性も多かったです。
 ステージ上の彼は、この2~3年の実績で自信がついたのか、以前見た時よりも余裕が感じられ、何だかある種の貫録さえ醸し出していました。
 デビュー・アルバムと最新アルバム『All The Lost Souls』から要所を押さえた選曲でしたが(一部カバーや未発表曲も)、改めて楽曲の良さと声の魅力に惹き込まれました。

 会場では、今回のツアーのいくつかの場所から録音したライヴアルバムを1,500部限定で売っており、さらにこれには新曲のダウンロードと後日配送されるアナログレコード等が付いてくるという、面白い仕組みでした。
 もちろん買いましたよ。

 4月にはこのツアーが日本でも予定されているはずです。もうこれだけビッグスターになってしまうと、小さな会場でのライヴは見られなくなるんでしょうね。改めて初来日の時に行っといてよかったと思っています。

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