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ロンドンから徒然に

ハイドパークのテイラー・スウィフト

2015-06-30 | 音楽
いよいよ明日(あ。もう日本は“今日”か)Apple Musicがスタートしますね。最初の3ヶ月は無料配信とあって、一気に会員を獲得するんでしょうが、音楽ファンなら誰しもこの人のことを連想せずにはいられないでしょう。

そう、テイラー・スウィフト。この件に関してはもう随分と騒がれたので今更書く必要もないんですが、出来過ぎなくらいの結果(ゆえに、あれは仕組まれていたんじゃないかと疑う輩もいるみたいですが)に皆快哉を叫んだと思います。

僕がもうひとつ感心したのは、アーティスト自身の意思でこういう重大な決断(自分の曲を使用させる、させない)ができる環境にいるということ。
権利関係は複雑なので、自分の曲さえままならないことが多いことを考えると、彼女によほど力があるのか、そういう意思を尊重している周りのスタッフが偉いのか…
ともかく今回の件で、テイラー・スウィフトはまた一段凄いところに昇っていったな、といった印象ですね。

考えてみたら、ロンドンでの初ライブは7年前、King’s CollegeのTutu’sでしたが、この時のオーディエンスは、キャパを考えるとせいぜい200~300人くらいでしょう。
それが先週末はハイドパーク。同じ場所で行われる数あるイベントの中で唯一かつ最速のソールドアウトライブで、その数なんと65,000人。

僕も夏は度々足を運び、ポール・マッカートニーやローリング・ストーンズなどの大物を含めて、夏のハイドパークを楽しんでいますが、今回はとにかく熱気が全然違うんです。
何しろ周りは10代~20代の女の子が中心(僕は間違いなく最年長の部類だな)。彼女等がステージ上に向ける熱視線と声援が凄いっ! おまけに歌詞を全部暗記していて唱和するんですよ。



そういう自分と同じ、あるいは年下の女の子達を意識してか、少し長めの真面目なMC(自己の価値をしっかり認識すること、とか)も入るんですが、少しも嫌みに聞こえないのは、おそらく彼女の音楽に対する真面目な取り組み方が、姿勢としてしてきちんと伝わっているからなんでしょうね。

さて、ステージは、かつての“カントリー・シンガー”が今やすっかりポップスターという感じで、頻繁な衣装交換を交えながら(マイクの色もそれに合わせて変わっているのに驚き)、たくさんの男性ダンサーを従えて、広いステージを隈無く動き回る楽しい進行。ふと無意識に僕でも身体動かしてしまっているんだもの(笑)、こりゃファンにはたまらんわ。個人的には、昔のようにギター抱えて歌っている姿がとても凜々しく見えました。



終盤間際、コンサートに来ている友人達を紹介するんですが、これがまた豪華で、モデルのカーラ・デルヴィーニュや、ウィンブルドンのために来ているであろうセリーナ・ウィリアムズまで。もう本当に若き女王を地で行っている感じ。イギリスの本当の女王も近くにいるんですけどね(笑)

今まだ25歳という年齢を考えると、まだまだこれから10年、20年と第一線でやっていけるわけで、この場にいた若いオーディエンスもきっと自分達の生活の場に彼女の音楽を添えて応援していくんだろうな。

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