HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

7回目のFRIEZE

2009-10-17 | アート
 何だかもう何年も続いているような重たい空気感に包まれているこの不況ですが、リーマン・ブラザーズが破綻した昨年の9月15日、ロンドンのサザビーズではダミアン・ハーストの作品のみを集めたオークションが開催され、予想落札価格を超える(当時のレートですが)なんと211億円もの売上を上げました。

 コンテンポラリー・アートのバブルはまだ続いているのかと驚いたものですが、逆にもう投資するものが見つからずにここに向かってしまったんでしょうか。
 ダミアン・ハーストくらいメジャーになってしまえばともかくとしても、まだまだこれからどう評価が変わってしまうかもしれないコンテンポラリー・アーティストに賭けるのも勇気が要るような気も。
 いずれにしろ、アートを投資目的だけで見てほしくないと思うのですが。

 さてさてそれから1年、コンテンポラリー・アートの展覧会としては世界的に有名なFrieze Art Fairが今年もリージェント・パークの仮設会場で行われています。
 7回目になる今年は、世界30ヶ国から160以上ものギャラリーが参加しています。 “審査”をくぐってきたギャラリーばかりですから、一応質の高さは保証されているというわけです。

 もともとは新人アーティストの登竜門として意識されたフェアだったらしいですが、あまりその面影はなくなっています。
 そういった声も反映してか、今年は“FRAME”という名のもとに、開業以来6年未満の“新人”ギャラリーに提供するスペースも設けていました。

 それにしても入場料は相変わらず高いなぁ。木曜日と金曜日が20ポンド(約3,000円)、土曜日と日曜日は25ポンド(約3,750円)なんだもの。多少の割引があるとはいえ、学生達がちょっと可愛そうかな。

 多めに写真をアップしておきます。雰囲気を楽しんで下さい。










最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
芸術の秋 (サウス)
2009-10-19 22:04:15
アート関連のトピックが多くて嬉しいです。まさに芸術の秋、ですね。

ダミアン・ハーストと言えば。彼のアトリエ兼別荘?は安藤忠雄の作だとどこかの雑誌で読みました。日本人として何となく嬉しかったです。安藤さんの講演会に最近行ったのですが、とても魅力的な方でした。下手なお笑い芸人より話が面白かったです。(笑)
返信する
Unknown (Max)
2009-10-20 08:25:55
自分で振り返ったらアートの話題が続き過ぎかなと思って、この2日間意識的にテーマを変えたところです。実はまだまだ色んなフェアが続いていて、週末が楽しみです。
先日のFriezeで見かけた塑像に安藤忠雄さんそっくりのものが笑ってしまいました(失礼!)あの写真を載せればよかったかな。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。