ロンドンの春節

　「もう」という言葉は昨年末に思わず何度も口から出てきたと思うんですが、今も使っていません？
　“もう”年が明けてから丸ひと月以上過ぎたんですね。年初の計画通りにものごとは進んでいますか？僕は反省だらけです（苦笑）

　ところで計画と言えば、以前、企画商品の製造を中国でやることがありましたが、その際のスケジュールを立てるのに、丁度この時期のことを考慮しなければいけませんでした。旧正月（春節）です。
　中国では旧正月の方が重要視されるので、地方から工場に働きに来ているような若者達も、この期間には帰郷することが多く、事実上生産がストップすることもあったんです。

　この時期が大切なのはロンドンで暮らす中国人にとっても同じです。中華街では何日も前から飾り付けがなされて気分を煽っていましたが、先日の日曜日、街の中心で様々なイベントが行われ、在留の人のみならず、地元のイギリス人や観光客もそれを楽しみました。




　僕がトラファルガー広場に着く直前に響いた地鳴りのような爆発音は、正午の合図で皆が一斉に鳴らした爆竹のせいだったようです。
　広場に暫くいたのですが、延々と続きそうな“偉い人”の挨拶を避けて中華街へ。お腹も空いていたのですが、何しろたくさんの人。列に並ぶのも面倒だったので出店で肉饅をひとつ。でもこれがまずかった。ケチャップかけて食べている外国人観光客を見ていたらますます気分が悪くなってしまいました。




　獅子舞の行く先々はいつも人で一杯。前に進むのもままなりません。でも肩車の子供達の目は輝いていました。こうして異文化に触れることで世界観が広がるのはいいことでしょう。
　
　さて、新年早々の計画がうまく行っていない人。中国に倣って今が新年始まったばかりと考えて、改めて出直してはどうでしょう。