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ロンドンから徒然に

ブラウン政権(若干)浮上

2008-11-10 | 日常


 街中でクリスマスのイルミネーションが見られるようになってきました。本当かどうか、ドイツではクリスマスの飾り付けは決められた日までしてはいけない、とかいう話を聞いたことがありますが、少なくともイギリスではそんなことはないようで、夜の散歩の度に街が次第に華やかになってくるような気がします。

 しかしこれだけ世の中が不況だと、今年のクリスマス商戦は賑わうのかどうか不安になってきます。
 それでも、思いきった銀行の国営化や財政支出等のイギリス政府の矢継ぎ早の対応は、手をこまねいている他国よりはましなのかなとも思えます。いや、逆の言い方をすれば、イギリスの抱えている問題がそれだけ深刻なのかもしれませんが。

 ともかくこのところのブラウン首相の精力的な動きは、僕なんかから見ていても目立っています。もともとブレア首相の下で経済相を務めた実績のある人物ですから、この経済危機の中でむしろ生き生きとしているようにさえ感じられます。

 このところずっと低迷していた支持率も若干持ち直したようで、先日行われたスコットランドの補欠選挙でも、大方の予想はSNP(スコットランド国民党)候補の勝利だったのですが、それを覆して、票差をかなりつけての労働党候補の当選となりました。

 それにつけても衛星版の新聞やWEBで伝わってくる日本の政治は、何だかバタついていますね。消費税にしても、話題の定額給付金にしても、首相の発言はすぐに変わるし、周りの官僚の足並みは揃っていないし......

 考えてみたら、日本の今までの内閣は“経済に強い”とか“外交に強い”とか、そういった特徴がなかったように思えます。さて、このまま本当にこの経済危機を乗り越えることができるのかな。

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