なかなか習慣としている夜の散歩が気持ちよく行える気候になってくれませんが、そうも言ってばかりはいられないので、ともかくあちこち歩き回ってはいます。先日書いたように、場所によっては象を見つける楽しみもありますしね。
それにお店のウィンドウを眺めるのも悪くはありません。むしろ店員の目も気にせずにゆっくりと見ることもできます。
今夜目に留まったのは古本屋のウィンドウ。面白そうな写真集がたくさん並べてあります。
なかでもすぐに目に飛び込んできたのがダイアン・アーバスDiane Arbusのもの。First Edition、First Printingと書かれています。1972年に発行された初版本です。
(ダイアン・アーバスのことについては、写真展の時に書いた2009年6月8日のブログを読んで下さい)

実はこの写真集、初版本でしか見られないカットが1ページだけあるんです。“Two girls in identical raincoats”というタイトルの、1969年にNYのセントラル・パークで撮られたものなんですが、タイトル通り、同じデザインのレインコートを着た女の子がふたり映っています。(上の写真ではないですよ。念のため)
どうしてこの写真だけがこれ以降の版から抜けていったのか理由を知りたいと思っているのですが分かりません。
この抜けた写真のせいというだけではありませんが、この初版本、非常に高値で取り引きされます。以前アメリカで見た時も、あまり良い状態でもないのに2,000ドル以上していました。(ちなみに発売年の価格は15ドルです)
今回運が良ければと値段を見ましたが、これだけ良い状態だと......
2,500ポンド(約36万円!)でした。
いいです。僕はこの翌年に出たものを持っているので、それで我慢します。
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