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ロンドンから徒然に

ユニオン・ジャックの成立ち

2008-09-24 | 日常
 秋の気配を感じた途端に時間の経つ速度も増したような気がするのは何故でしょう。賑やかだった北京オリンピックが幕を閉じてはや一ヶ月です。開幕前はあまり報道に熱が入っていなかったように見えたイギリスのマスコミも、予想外(?)の金メダル・ラッシュに沸いて、連日たくさんの時間を割いていました。今はまたフットボール(サッカー)がスポーツ・ニュースで幅を利かせています。

 それにしても、ことある毎に歌われる国家や、その他の非常に“愛国”的な表現も、それが日本のように変に右翼的思想と結び付けられないのは、やはり大戦で他国を侵略しようとした側と自国を守ろうとした側での差なのでしょうか。
 でも、考えてみたら昔は“大英帝国”が世界の隅々まで侵略して、たくさんの植民地を作ったりしたんですけどね。今でもその名残でイギリス連邦のような緩やかな繋がりは残っています。
 


 そう言えば英連邦の中のオーストラリアの国旗だとか、カナダの60年代まで使われていた旧国旗(いわゆるレッド・エンサイン)にはイギリスの国旗であるユニオン・ジャックが一部にデザイン化されていますよね。
 見慣れているこのユニオン・ジャックの成り立ちを知っていますか?



 上の左の写真は先日のBBCプロムスのことを書いた時(9月14日)に載せたものですが、左にある青地に白の×印がスコットランドの旗で、真中にある白地に赤の十字の旗がイングランドの旗なのです。このふたつを掛け合わせると1600年代のオリジナルのユニオン・ジャックになります。
 さらに、白地に細い赤の×印の旗が存在します。これが実はアイルランドの旗なのですが、1800年代にこれを追加して、現在のユニオン・ジャックとなったわけです。但しよく見ると、×印の赤の方は真ん中で位置をずらしています(いわゆるカウンター・チェンジ)スコットランドの白の方が太くて、アイルランドの赤が細いので、それを考慮したデザインなのでしょう。

 日本の国旗は非常にシンプルで太陽を現わしているんでしょうね。その日本国民としては今度の内閣、そして総選挙後の行方が非常に気にかかりますが、麻生氏のことをこちらではMANGA comic fan Japan’s new manと紹介していました。

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