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ロンドンから徒然に

日本人って本当は?

2013-10-30 | アート
 国際的なニュースというのは、当然その国の人々の関心の度合いに応じて取り上げられるものだと思うのですが、その意味でイギリスにおける日本の扱いは、さてどうなんでしょうね?
 ただ、政治(呆れられることは多いけど)や経済(今や中国の方が目立つ)はともかくとして、カルチャーだとか風俗だとかに関する感心はすごく高いように感じます。

 先日ちょっと興味を惹くタイトルの番組がBBCで放送されました。“No Sex Please, We’re Japanese”
 先進国共通の悩みでもある高齢化社会の先頭を走っている日本の実情を、過疎化した夕張をレポートしたり、元気な年配の女性達(チアリーダーを組んでいる55歳~85歳の女性達)を訪ねたり、第一線で活躍する若い女性達にインタビューしたり、と様々な視点で構成していたのですが、何と言っても印象的だったのは(というか一番情けなかったのは)30代後半のいわゆるOTAKU達ですね。

 ゲーム機の中のヴァーチャルなガールフレンドにプラトニックな恋をして、自分達も同年齢の高校生になりきって彼女らに語りかける…そんな行為をレポーターのイギリス人女性が何とも言えない顔をして伝えていました。
 そんな男達のせいで生身の女性とのSEXも少なくなり(これが番組タイトルの所以)、出生率が下がっているというのは、まぁ多少誇張されているとは思いながらも、ちょっと背筋が寒くなりました。ううん、日本人男性が皆こんな風だと誤解されるのもなぁ…

 そんな中で対象的なイベントが開かれています。大英博物館の “SHUNGA:sex and pleasure in Japanese art”。そのまんまの訳で『春画:日本美術における性とたのしみ』
 プリントではない初期の一点ものなども含まれた、カラフルで生き生きとした作品群が展示され、何ともエキゾティックでエロティック。西洋の大画家達も惹かれた訳が分かる気がします。




 実は昔もう取り壊されたうちの実家の藏にこの手の作品が幾つかあって、(いたずらをした罰に閉じ込められた)子供の頃見つけた時は意味分からなかったけれど、何故か魅力的に思えた記憶があります(笑)
 熱心に見ていたイギリス人(女性が多い!)も不思議な魅力を感じているに違いありません。

 それにしても、あの番組を見てここに来た人は、日本人観に戸惑うだろうなぁ。

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