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ロンドンから徒然に

雲のカフェ

2013-07-26 | アート
 今夏のロンドンには久しぶりに本格的な暑さが到来しました。
 何しろエアコンはまず普通の家庭や職場にはないし、地下鉄にもないので、30度前後の気温というのはけっこう厳しくもあります。友人が「遊びには嬉しくて、仕事には辛い天候」と表していたのが共感できます。

 ただ、ここ何日かいきなり雷雨があったりして、気温もまた下がり気味。ふと上を見上げると鰯雲(というかこちらでは鯖雲という言い方の方が一般的かな)らしきものが見えたりもして……あれっ、もう夏は終わってしまうのかな?

 それにしても「雲」というのはいいですねぇ。ふわふわと形を自由に変えて1ヶ所にとどまらず、じっと見ているだけで色んな想像力を働かせてもらえます。
 実は毎夏楽しみにしているSerpentine Gallery Pavilionの今年のテーマが「雲 cloud」なんですよ。
 これまでも何度かこのブログでも取り上げましたが、毎年夏の間だけ設置されるこのカフェ。今年の建築家は日本人です。Sou Fujimotoこと藤本壮介氏。




 テーマ通り、まるで空に浮かぶ雲のように見えるこの何とも不思議な存在感。構成しているのは直径2cmほどの、様々な長さの白いポールです。あちこちに設けられたベンチが地上と上空の区別さえなくしています。外からはオープンに見えて、雨が降ったら大変だなと思ったのですが、よく見ると上には透明な丸いアクリル板が。
 とても人工的な建築物なのに、全体の印象はとても自然。それが周囲のKensington Gardenの緑と、明るい夏の空にうまく溶け込んでいます。

 このカフェは例年確か7月~9月の設置だったと記憶しているんですが、今年ははや6月にはオープンして10月まで予定されています。
 夏も終わらずに長く続いてほしいな。暑いなんて文句言わないので。

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