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ロンドンから徒然に

Mind the gap!

2012-01-13 | 旅・イベント
 地下鉄に乗っていると、これは●●行きの●●線で、次の駅は●●、●●に行きたい方はここで乗換を、みたいな親切なアナウンスが頻繁に流れます。
 いや、これ日本じゃ当たり前なんでしょうが、昔のロンドンの地下鉄では殆どアナウンスがなかったような気がするんです。

 自分で次の駅が何か、どこで降りるべきか、しっかり把握しなきゃいけないので神経は使いました。でも、(こういうのって人によって考え方は違うでしょうが)そこが何となく“おとな”の対応でいいな、なんてことを若い頃感じた覚えがあります。

 そのあたりはともかく、昔からずっとやっていたアナウンスは“Mind the gap!”
 ロンドンの地下鉄はホームと車両のすき間(gap)がけっこう空いているところが多いので、それに気をつけろという意味なんですが、このMind the gap!は外国人にとって面白い響きと感じるのか、よく大声でリピートしては笑っている観光客を見かけます。
 日本人には「満員だぞ、ゲップ!」と聞こえる人もいるらしく(笑)そりゃ確かに面白いでしょう。



 gapには他にも色んな日本語を当てはめることができると思いますが、例えば“断絶”や “格差”… 世代の断絶だとか富める人と貧しい人の格差だとか、ね。

 ところで世代の断絶generation gapと言えば、大抵は反抗する若者vs保守的な大人という構図だったと思うんですが、最近の若者は現状に満足していて、あまり自分を不幸とは感じていないんだという話をあちこちで聞きました。だから自分で行動して現状を改革しようという気もないんだとか。

 かたやで富の格差による自分の不幸を周りの人や環境(だけ)のせいにして現状に不満だらけのおとな達…こちらも自分で行動を起こすわけでなく、単に不満を言うだけだとしたら、むしろ見苦しいことになりかねない。
 僕も気をつけよう。Mind the gap!

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