ロンドンに戻ってきました。結局東京ではあまりプライベートな時間がなかったので、(どうせ間に合わなかった)お花見を始め、思っていたことの半分もできないままでした。
レコード店にも一度も行っていないことに今気付きました。今更日本の音楽を買うというのも変な話ですが、いつも出張先でその国の特徴あるCDを持ち帰っているのです。じゃ、そんな日本の音楽というと何か、というのも実は難しい問題なんですけどね。
純粋な邦楽を欲しいわけでもなければ、ましてや演歌を聴きたいのでもなく、敢えて言うならロックやポップスを日本人という自分の中でうまく消化してしまって血肉になっている音楽かな。
そういう意味では、生まれた時からロックやポップスのみならずヒップホップやR&Bなんかを耳にして育ってきている若い世代は器用だなと感心することがあります。もっとオリジナリティを伸ばして、頑張って世界に進出してほしいと思います。
そう、“オリジナリティ”。この言葉、簡単に使うけれどもこれほど難しいことはなく、どんな分野においても先達の影響を少しずつ受けながら、だんだんと自分のものにしていったんですね。
これはどんな分野においてもそうで、ピカソみたいに、もうオリジナリティの極みであるような大天才画家も、彼の時期の巨匠たちへのオマージュで一杯の作品を次々と描いているのです。
今日ナショナル・ギャラリー別館で行われている“PICASSO CHALLENGING THE PAST”という展覧会に行ってきました。実はこれ先日日本に帰国する前に行こうとしたのですが、あまりの人気に当日券が買えず諦めたのです。
有名な巨匠達の作品を元に、ピカソが自分なりのコピーを描いています。もちろんコピーと言うには語弊があって、どれも全てピカソなりの調理で、それはもう素材を活かしつつもまるで別物になっている格別な美味しさのご馳走なのです。しかも素材はゴッホの自画像であったり、セザンヌの静物であったり、ルノワールの裸婦であったり、とびきりの素材。楽しめないはずがありません。
それにしても改めてピカソの凄さを感じることになりました。やっぱり天才がやればコピーが単なるコピーを超えて、自分だけのオリジナルに生まれ変わるのですね。しかもそのジャンルの懐の広さ!どうしてひとりの画家がこれだけの範囲のものをこなせるのでしょう。
十分に堪能して帰ったのですが、フランスの友人によると、この冬にパリのグラン・パレで開催されていた同様の企画展“Picasso et les maître”では、この元になった原画まで展示されていたというではありませんか。その中にはゴヤの“裸のマハ”まであったそうです。
ううん、そう聞くと無い物ねだりで......でも、それはやっぱりちょっと欲張りかな。
レコード店にも一度も行っていないことに今気付きました。今更日本の音楽を買うというのも変な話ですが、いつも出張先でその国の特徴あるCDを持ち帰っているのです。じゃ、そんな日本の音楽というと何か、というのも実は難しい問題なんですけどね。
純粋な邦楽を欲しいわけでもなければ、ましてや演歌を聴きたいのでもなく、敢えて言うならロックやポップスを日本人という自分の中でうまく消化してしまって血肉になっている音楽かな。
そういう意味では、生まれた時からロックやポップスのみならずヒップホップやR&Bなんかを耳にして育ってきている若い世代は器用だなと感心することがあります。もっとオリジナリティを伸ばして、頑張って世界に進出してほしいと思います。
そう、“オリジナリティ”。この言葉、簡単に使うけれどもこれほど難しいことはなく、どんな分野においても先達の影響を少しずつ受けながら、だんだんと自分のものにしていったんですね。
これはどんな分野においてもそうで、ピカソみたいに、もうオリジナリティの極みであるような大天才画家も、彼の時期の巨匠たちへのオマージュで一杯の作品を次々と描いているのです。
今日ナショナル・ギャラリー別館で行われている“PICASSO CHALLENGING THE PAST”という展覧会に行ってきました。実はこれ先日日本に帰国する前に行こうとしたのですが、あまりの人気に当日券が買えず諦めたのです。
有名な巨匠達の作品を元に、ピカソが自分なりのコピーを描いています。もちろんコピーと言うには語弊があって、どれも全てピカソなりの調理で、それはもう素材を活かしつつもまるで別物になっている格別な美味しさのご馳走なのです。しかも素材はゴッホの自画像であったり、セザンヌの静物であったり、ルノワールの裸婦であったり、とびきりの素材。楽しめないはずがありません。
それにしても改めてピカソの凄さを感じることになりました。やっぱり天才がやればコピーが単なるコピーを超えて、自分だけのオリジナルに生まれ変わるのですね。しかもそのジャンルの懐の広さ!どうしてひとりの画家がこれだけの範囲のものをこなせるのでしょう。
十分に堪能して帰ったのですが、フランスの友人によると、この冬にパリのグラン・パレで開催されていた同様の企画展“Picasso et les maître”では、この元になった原画まで展示されていたというではありませんか。その中にはゴヤの“裸のマハ”まであったそうです。
ううん、そう聞くと無い物ねだりで......でも、それはやっぱりちょっと欲張りかな。
最近は若いバンドでいい作品を出す連中が多く、MAXさんにお聴かせしたいものもたくさんあります。オリジナリティという話になると、モデルがいたりするのですが、彼らなりに消化して、面白い音楽をやっていると思います。オリジナリティがあって面白いというのが一番理想でしょう。次回来日の際にはお会いする時間があるといいですね。
圧倒されるくらいの若い才能に出会いたいですね。