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ロンドンから徒然に

ドーナツの希少価値

2007-12-23 | 日常
 新宿南口のサザンテラスにクリスピー・クリーム・ドーナツの1号店が出来て以来ずっと、あの長蛇の列には驚かされていました。
 尋常でない暑さの夏にも2時間近く待って買うなんて正気の沙汰ではないと思いながら、本当にそれほど美味しいのならちょっと食べてみたいという気にもなって、でもやっぱり並んでまでは…..と結局買わず仕舞いでした。

 そんなことさえ忘れていたのですが、ヒースロー空港で飛行機を待っていた時、小腹が減ったと売店に目をやったら、ドーナツがあります。買おうとして看板を見たらKrispy Kreme Doughnutsの文字が。
 日本ではあれほど並んでも買えないドーナツが、暇そうにしている店員の前に並んでいます。初めてなので、まずはやっぱりオリジナル・グレーズドを。
 確かに柔らかくてもちっとした食感は美味しくはあるのですが、正直これくらいなら他のドーナツでも、と思ったのも事実です。(ファンの皆さん、ごめんなさい。きっと並ばなかったのでありがたみが足りないのでしょう)

 そして今度は市内で食料品を買いにスーパーに寄ったら、何とそこにも件のドーナツが置いてあるのです。もちろん並んでいる人なんて全然いません。イギリスの人が新宿のあの長い列(今でもそうかは知りませんが)を見たら、きっと奇異に感じることでしょうね。

 昔、スペインとポルトガルに旅行に行った時、ZARAの安い洋服を地元の人がその辺のスーパーで買うような感覚で買っているのを見ましたが、何年か経って日本に入って来た時はちょっと高級なしゃれた服みたいな売り方になっていてびっくりしました。

 多分、海外での位置づけと日本国内でのそれが違っているケース(そしてその反対も)は他にもたくさん存在すると思います。日本人が愚かというよりは、これらをうまくポジショニングしたマーケティングの勝利なんでしょうね。

 ただ、日本は本当に流行り廃りが激しいので、飽きるのも早いんでしょうが。

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