植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今回作った某ナンバーカードと眼鏡の話

2023年05月27日 | 時事
最近作ったものが二つあります。(ただし園芸作物は除外)

一つが「マイナンバーカード」でありました。先月旅行に行く直前に「旅割などのサービスを受けるのにコロナワクチンの接種証明が必要だ」と言われ、探しても見つからない、そしたらマイナンバーカードでもOKと説明されました。しかしそれもありません。1年近く前に来たの申込書は封も開けずにほっといたのです。ワタシは、クーポンなどのはした金に釣られるような人間ではありません(といいながら旅割を貰う算段はいたしましたが笑)

マイナンバー制度には多くの欠陥と問題点があって気が乗らないまま放置、そのうち今年2月までなら貰えたクーポンも期限が切れていました。市役所に大勢登録者であふれているのに恐れをなし、役人や公的機関の「情報管理の甘さ」やいい加減さ、セキュリティシステムの脆弱性を考えたら様子見しかなかったのです。しかしいずれやらなければ仕方なかろう、と腹を括ってネット申し込みしたのが4月中旬、すると約一か月後に「引換券」入った封書が届きました。忙しくて行く暇がありませんでしたが、ようやく一昨日手続きに行った無事入手しました。

マイナンバー制度は、80年ほど前にアメリカが導入した「社会保障番号制度」の猿真似であります。アメリカは日本のように戸籍が無い、あるいは健康保険制度も不備なために多民族国家を制御し国民の情報を一元的に管理する必要があったのです。

ところがだいぶ前にこれに乗じて「国民総背番号制」を導入しようとして猛反発を食らいました。政府は健康保険にせよ戸籍や住民票にせよ屈指の先進国であります。しかし目的は収入や資産の把握にあります。どこに誰からお金が流れて最終的に税務当局が所得税や相続税を課すために所得を捕捉し税務申告を厳格に行わせるための兵器にすぎません。
クーポンまで発行し、これをやったらこれだけ便利になるとかあの手この手でナンバー登録を促すのは、政府の収入を増やすのが眼目です。そして運用のために莫大なコストがかかり、個人情報を公共機関が共有できるという極めて危険なリスクが増大します。

システム管理者からしたら、PCや端末からアクセスすれば登録者全員の膨大な全ての情報が閲覧・入手できるのです。住所と名前にその番号さえわかれば「PW」などはどうでもなるでしょう。わずか9999通りの組み合わせですよ。国際的なハッカーやサイバーテロが、このデータベースやシステムに侵入できないとだれが断言できます?。もしデータを開くことが出来たらスマートメモリーにいとも簡単にコピーできます。

今ではほとんどすべての人が使用しているスマホからどこにでもデータが送れます。こんな危なっかしいシステムをろくに議論もせず運用開始し、自分の銀行口座から病歴・かかっている病院まで全部カード一枚で間に合わせようというのが土台無茶なのです。

ワタシは、収入もすべてごまかしなし、どこにでてもインチキなどいたしておりませんから、当局に何を知られても困りません。でも、自分の情報が悪用されたりご登録されてほかの人に「紐づけ」された時のことを考えるとぞっといたします。現にすでにその手の事例がどんどん公表されておりますね。
失くしたらどうする、盗られたら・落としたら・・・心配のネタがまた一つ増えることになりました。

さて、もう一つ作ったものが「メガネ」であります。
よそ様は知りませんが、この歳で早朝から就寝まで、毎日大変目と右手を酷使しております。

目覚めたらまずiPhoneで最低1時間、朝ご飯の後は30分以上ツムツム笑。仕事場には6時頃に着いて、メールチェックやブログ更新などPCに2時間はかじりつきます。
それから、草むしりやらまたしてもツムツム、そして篆刻。これでメダカの世話などしていればもうお昼の時間になります。

こんなことを続ける内に、今かけているメガネで最近目がボヤけ、スマホの文字がハッキリと見えていない事に気づいていたのです。年寄りが鼻眼鏡をしたり、顎を上げて眼鏡の下の方で字を読む、というそのものの姿になっておりました。

これはいけない、目が悪くなったか、糖尿病が悪化してるか、老化現象なのか?
それで今月の初めに眼鏡屋さんでチェックして貰いました。視力自体はさほど変わらず「1.2」くらいで、大変素晴らしいとほめられたのです。しかし、少し乱視が進んでいる、老化で筋肉が固くなり焦点が合いにくくなっている、長年の酷使て疲れ目になった。そんなことでメガネを変える必要があることはわかりました。使っている今の眼鏡があっていないのでいつまでもかけていると、よく見ようとするために余計な目の負担がかかるということでありました。

さて、やはり多忙で忘れっぽくなったこともあって、放置していたのですが、ふと見たらワタシ宛のDMが件の老舗の眼鏡屋さん「和真」からでありました。こちらにもクーポンがあって8000円ほど割引すると。これはいかねば、と昨日行ってきました。すでに使っていない昔に作った「遠近両用メガネ」など5.6本あるので、勿体ないからレンズ交換で良かろうと考えておりました。

前回行ったときに目の状況はすべて検査済みであったので、すぐにレンズ選びに入りました。ここで問題はワタシの前に座った係の人が、実は店長であったのです。ワタシの過去の注文歴・購入履歴をチェックした彼は、相当な上得意・常連さんであることを知って丁重に慇懃に商品説明してくれました。自分が「遠近レンズマスター」とかなんとかの資格を有していると言い、非常に専門的で最先端の技術を駆使した一番高い(笑)レンズを提案してきたのであります。

まぁいいでしょう。要は、今まで遠くがよく見えること、車の運転に支障が無いこと、近くのものも見やすいというのを一つのメガネで間に合わせる、という欲張りかつ無理なレンズを使っていたのです。結果としてそれぞれが中途半端で限界的な機能にとどまっておりました。それを、恐らく日中ほぼ90%以上が1,2mくらいの距離以内のものしか見ていない生活スタイルに合わせて、手元の文字や1m程度のものがくっきり見える、まっすぐメガネの中心で見る、ということを優先したのです。

NIKONしか扱っていない最先端の技術とレンズで、近いものを広角に鮮明に見れます、という謳い文句にそそのかされて、これに決めたのです。勿論、フレームはほとんど使っていなかった手持ちのものを再利用するので、レンズ代だけで済みます。で、言われた金額が82千円!!!、えーっ、たががこんなレンズ2枚でそんなに高いの?という動揺は、態度には出さず8千円の割引クーポンを全部使ってもらってカード支払いを済ませました。

これで、いままで不自由していた目のぼやけが解消され、しょぼしょぼして疲れ目だったのが軽くなれば良しとしましょう。0.数ミリという微細な作業を伴う「篆刻」も楽になるでしょうし、より優れた美しい線を出せれば安いもの、ツムツムでも得点が10%位アップするといいなと一応納得しております。

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