植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

『遠くへ行きたい』 そうだ 〇〇へ行こう!

2021年10月20日 | 雑感
 当地平塚には、小さいながらも昔から漁港があります。以前はまだ明けやらぬ早朝に多くの保冷車が慌ただしく出入りしておりました。主に東京の料亭向けで、平塚の地魚が人気があったそうなのです。漁港のそばには3,4軒の魚屋があり、魚粉などで作るふりかけ屋さん、干物屋さんもあります。

 平塚の七夕通りにあった魚屋さんは、ちょっと知られた店で、質のいい魚を揃えていて、ちょっとお高いながらも家内はたまに買い物をしておりました。しかし、長期的な平塚商店街の凋落、七夕まつり以外取り立てて魅力の無い町になり、多くの商店が店じまいしまいました。デパートもすべて撤退・廃業、パチンコ店も激減しました。かろうじて競輪やら風俗店客がやってくるので飲み屋さんが繁盛しておりましたが、そこにやって来たコロナで壊滅的になりました。

 それで、その鮮魚店も半年ほど前にとうとう廃業のやむなきに至りました。困ったのは家内、毎年暮れ正月用に天ぷら用のエビやタラバ蟹などを頼んでいたのですが当てが外れたのです。ネットで販売するものはいまいち信用できず、さりとて、駅ビルの地下で売られているものも値段の割には大したものがありません。品数も限定されますし歳末になれば急に値段が高くなります。

 そこで思い出したのが、函館の朝市であります。北海道へは、10年以上前までは年に2回程度遊びに行きました。朝から水槽で泳ぐスルメイカ(活イカ )をそのままおつくりにしていただき、毛ガニを目の前で茹でてもらい、六花亭でスイーツを食べ、ホテルに持ち帰ったタラバガニとビール、といったグルメツアーであります。五島軒の豪華ランチやリッチ鴨カレーも楽しみでした。

 それが、例の大震災以来一度も行ってないのです。いつも寄っていた「浪漫館」にも不義理をいたしております。2,3回は電話でお取り寄せしていたのを思い出して電話しました。するといつもの女社長は「今は活き蟹が入荷しない」ということでした。ずいぶん前から乱獲によって漁獲量が激減し、震災後は従事者も減り風評被害やら台風やら、とにかく受難が続いた挙句に「コロナ」です。観光客が姿を消したために、生きたカニを水槽に入れたままで、やせ細って売り物にならないのです。

 今は専門業者が急速冷凍して鮮度や品質を保持できるのですね。暮れの注文はそれしかなさそうです。

 それにしても、コロナで出かけることが減りました。九州への帰郷も3年間0、長男の子供の七五三祝いで,新潟に一泊で出かけ、次男の婚約時に先方の親御さんへの挨拶で岐阜まで日帰りで出かけたくらいであります。

 ふたつき前には『遠くへ行きたい』を熱唱したジェリー藤尾さんが永眠しました。 不思議なことにコロナが鎮静化、理由はともかく感染者が激減しました。すると、ムシが起きてきました。「あぁどこかに行きたい」。この旅好きが個人的な楽しみでは3年間どこにも行っていないのですから。
 
 すると、かつての高校の仲間からは「那須高原のゴルフ」、夢だった「静岡川奈ホテルの温泉・宴会・ゴルフパック」のお誘いが来ました。死ぬまでに一度はプレーしたかったのです。更に、40年来の旅仲間たちからも「どこかに行きたいから企画しろ」とlineが届きました。また、定年後も続いている以前の職場の飲み仲間たちで「三島の鰻」を食べようという話も持ち上がっています。

 なにも政府が「Go-to」やってくれなくていいのです。その方が予約も取りやすいし。ワクチンの効き目が無くなる前に行かなければ。旅行に行かなかったせいで、お金が余って相模川に流すほどです(笑)。家内の渋い顔が目に浮かびますが、経済を回すためなら心を鬼にして旅に出ようと思います。


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