植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

好きこそものの上手なれ 

2020年02月11日 | 書道
そろそろヤフオクもマイブームが沈静化しつつあります。

 軍資金が尽きかけてきたせいもあります。むきになって落札するリスクに気付き、安いからといって、大して欲しくないものにもつい入札してしまう、という貧乏根性にも嫌気がさしてきたのですな。更に、次々と届く段ボールやら小包やらに向けられる家内の目が厳しくなったということもあります。なにより、書道用品に特化して落札を続け、一巡したので書道に必要な消耗品・日用的な道具全般が揃い、所期の目的を果たした段階になりました。

 それで、変わったこと。
 骨董全般の事情がなんとなく分かってまいりました。(この話はも少し勉強してからまとめましょう)。
 また、書道については、墨・筆・紙についても随分と知識が増えました。例えば紙です。以前すでに触れましたが、書道用紙の材質・用途は多岐にわたっています。大きさで全紙・半切(画仙紙)・半紙と大別され、中国製と和紙に分かれています。製法も、楮三椏などの高級素材から、古紙までを使い、機械漉きと手漉きに分かれます。更に、仮名書き用と漢字用にも区別されています。仮名書き用は薄く、表面に滲まない薬品が塗布されています。触るとつるつるスベスベです。また、表面が絹目になっていたり、二重に厚くしたり、ボカシ・透かしが入っていたりという加工紙があり、書画の目的に応じて使い分けるのですね。
 墨や筆も同様です。中古品・古いものが決して悪いものではありません。むしろ、持ち主が、長年書道をやっていたとおぼしき筆などは、非常に良質な毛を用い、使い込んだ味わいがあります。安いガサガサした筆とは雲泥の差でありますな。

 段ボール5箱に入った中身は、正体不明の半紙・画仙紙、丁寧に包装紙でくるんだ超高級手漉き和紙など玉石混淆でした。恐らく総枚数は、2万枚を超えるでしょう。これを片っ端からチェックしました。数十年経過してカサカサに乾燥・茶色に日焼け・カビてシミだらけというのも沢山含まれています。専門的には「風邪をひいた」紙というのだそうです。これは廃棄になります。
(これはほんの一部であります)

 あとは、手触りでカナ用と漢字用にとりあえず分け、いちいち実際に試し書きしながら、捨てる・練習用・清書用・高級品(作品用)に分類しました。それぞれの箱や包装紙に、カスレ・滲み・筆の食いつき感や運筆の良しあしなどをメモしました。朝から夕方までこんなことばかり、時間などあっという間に過ぎていきます。

 そこで、もう一つ変わったこと。いつの間にか、上手になっているのです。あくまで、前よりましになったというレベル、主観的で自分がそう感じてるだけですが。(笑) 練習時間も増えました。一日平均2、3時間やっています。今まで以上に、書道をやりたい気持ちが強くなり、書いていて楽しくもあります。
 一本数万円もするような古筆数十本が、好きに使えるのです。何十種もある紙から手漉きの和紙はじめどんな紙でも試せます。書道本も何冊も届いています。それで、出来るだけ時間を割いて毎日書いている訳ですから。上手くならないとオカシイ、という理屈でもあります。
 書道に対する考えも少し変わりました。今までは単に上手になりたい、でありました。それが、この歳にして大胆ではありますが「書家」になりたい、と思うのです。
「今更?」┐(´∀`)┌ヤレヤレ
 段位も師範の免許も不要ですが、きちんとした作品を書けるようになりたいと思うようになりました。習字は、手先の微妙なコツや技があり、これを知らないとどこか間の抜けた字になります。書道家の方は、さらさらとさりげなく書いているようで実は、小さいころから学び、長年の修練研鑽で会得した手技と精神をこめているのですね。

 出来ればお茶のみのついでに習字の稽古になっている今の書道教室とは別枠で、週一度先生に付いてもらってのガチンコ指導を受けたいと思っています。半年ばかり、徹底的に技法を習得して、もっとうまくなりたい、書道家になりたいと希うのです。

 無謀でしょうか・・・・・
 
 

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