植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

虫コナーズ的な害虫対策 アブラムシ・カイガラムシ編

2020年06月10日 | 植物
キンチョー「虫コナーズ」のCMは、面白いものが多いです。というより、面白くて笑っちゃうようなCM作りを主題に置いているようです。綺麗な本格的な女優さんに意外なキャラでギャグを言わせるCM作り、かなりわざとらしいやつもありますが。

 それにしても長澤まさみさんという女優さん、お綺麗ですね。日本のドラマや邦画をあまり見ないワタシは、芸能人の名前や動静にはほとんど興味が無いので、その名前を知っている人は、かなり上の年齢の方かよほどメジャーな人であります。かの女優さんは、その数少ない女優さんの一人です。性格や振る舞いがどうだとか言う評判を見かけたことがありますが、そんなことは、どうでもいい話です。自分のそばに現物が居るわけでもなし、きれいな人、成功した実業家さんなどはやっかまれてなんぼ、でしょう。

 長澤さんによれば、世の中には虫コナーズと虫コナーズ的なものがあるそうであります。要は虫コナーズが真正の元祖虫除けで、それ以外は亜流・類似品です、と言いたいCMなのですね。その効き目はともかく、彼女の演技と微妙な(わざとらしい)関西弁が印象深く、ワタシにとっては、見ていて楽しい数少ないCMではあります。一部には、違和感があるとか苦情めいた反響もあるようですが、おそらく狙い通りという所でしょうね。

 暑くなり梅雨の季節ともなると、虫と雑草の天国であります。マイガーデンは、虫コナーズを何百とぶら下げても、これは防げません。虫は来ます。
 
 アブラムシは、個々にはどうということも無い弱い虫なのですが、倍々ゲームで増殖し、若葉花蕾にコロニーのように群がりエキスを吸い取るので、花が萎れ汚くなります。葉も脂分でべたべたになりアリもよってきます。
 新芽も伸び損ねて深いダメージを負います。厄介なのは、殺虫剤が届きにくいのですね。幾重にも団子状態になっていて、しかも名前の如く油分・甘い液を分泌するので、水分を弾き、殺虫成分が全体に浸透しないのです。
 光の反射を嫌うのでキラキラした反射板・アルミホイールや銀糸を使うと良いといいますが、こういう間接的な対応は効果が少なく、実用的ではありません。広い畑や庭園を全面的に網羅するような対策は、大変な手間ですし、外観も損ないます。
 牛乳を噴霧すると窒息して死ぬらしいです。しかし、牛乳は飲む物で、かけるものではありません。植物に牛乳を吹きかけると本来必要のない動物性たんぱく質を植物に浴びせることになりますし、腐敗しますので衛生的にも問題があります。コストもかかりますね。

 ホースのジェットで洗い流すのが最も手っ取り早いのです。小さな葉っぱや花を傷めることがあるのであくまで、状況が許せば、ということになります。
 実は元来は弱い虫ですので、大概の殺虫剤が効きます。ですから、大量に発生し塊になっているのには何回かに分けてすこしずつ減らせば確実に駆除できるのです。そうなる前、繁殖する前に少数のアブラムシにスプレーをかければ事足りるので、毎日観察して早期の処置が大事なのですね。小さな範囲だけなら、ワタシは見つけると指でつぶします。

 似たような害虫で、カイガラムシも駆除が大変です。これには多くの種類がいます。ワラジムシのような形状で貝殻のように樹皮にへばりつきます。白い粒上の集団になって少しづつ領域を広げるタイプもいます。真っ白な綿状で粉末の塊になるのも。
 いちいちその種類の名前は覚える必要がありません。とにかく動かず葉や茎・幹にべったり張り付いている気持ち悪い虫はほとんどカイガラムシです。
 こいつらは、やはり樹皮や葉から樹液を吸います。様々な病気の感染も引き起こします。見つけたら、歯ブラシや筆でこすり落とすのが一番であります。なにせ逃げませんからゆっくり退治すればいいのです。
 
 観葉植物でも、洋ランやらアマゾンリリー・ウコンラッパバナなどに「コナカイガラムシ」が発生していました。葉裏、葉脈の筋のようなところに発生するので、ちょっと気づくのが遅れます。毎日観察してすぐに駆除しないと、その粉のような卵が空中を浮遊して他の葉や別の植物に取りつくわけです。なにかコロナみたいですが。

 ワタシはこいつも見つけたら、ホースの水で洗い流します。水流が激しいとやはり植物が傷むので、ジェットはいけません。後は歯ブラシで丁寧に取り除きます。しらみつぶしに全部除かないと再発生するので、ブラシを掛けたら再度洗い流します。仕上げに、専用の殺虫スプレーをかけます。美容院のシャンプーと思えばいいでしょう。

 アブラムシにせよカイガラムシにせよ、外敵から身を守るため(殺虫剤が効かないよう)粉や分泌物を出し、群生し集団で生き残りをかけてきます。そこで、浸透移行性(葉や茎から吸収した殺虫成分が植物全体に循環移行する)があり、残存効果がある殺虫剤はそういう意味で有難いのです。
 しかし、諸刃の剣ですから、野菜や果物にその成分が残る心配はあります。また、ミツバチなどの益虫をも殺しますから、移行性があり、昆虫全般に強い効き目があるネオニコチノイド系と言われる農薬は出来るだけ使わないようにすべきなのです。

 長澤さんは、独身で「浮いた話」もあまり聞かないようです。悪い虫を寄せ付けない「虫コナーズ」をぶら下げて、「勝った」と呟いているのでしょうか。そうとすればさすが金鳥、その効き目は確かなようであります。


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