植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

石の種類を特定しヤフオクで集めた印材を鑑定した。(後編)

2022年08月06日 | 篆刻
先日ヤフオクで落札した最後の印章が届きました。

関東某家からの買い取り品と言うふれこみの20数点が別個に出品されていた印で、ほとんどが数万円から10万円以上で落札された値打ちの高い逸品ぞろいでありました。ワタシは、その中でやや劣るとみられる地味な石二つを幸いにして安い値段で落札出来ました。

これは、ワタシが好む田黄にとても近い材質や外観で、田黄石に準ずる扱いを受けている「連江黄」という種類と見ました。正統な田黄石にはなかなか手が届かないので、このような類似品は悪くありません。この石は、不透明で黄色と言うより黄土色と言うような色合いで、材は大変密で重く、割れが入りやすいそうです。「連江黄」は、滅多にお目に掛かれませんが、このほかに3個所蔵しております。いずれも枯れた趣で緻密、しっかりとした重さを感じる良材です。

そこで総括・まとめであります。ここ1週間で落札した印12個はすべて「自然石」で、粗悪品はありませんでした。落札額は合計で21千円でした。
以下、順番に石の種類、由来・評価、控えめに見た時価(想像上の値段)であります。( )内は等級です。


①芙蓉石(A) 王福庵作の遊印で、高級印材   40,000円
②牛角凍(B) 簡単な紐・作款あるが印影は今一つ 5,000円
③田黄石(C) 簡易の薄意があり品質や色合いは並 15,000円 
④田黄石(B) 美しい琥珀模様 小さく磨いただけ 5,000円 
⑤連江黄(C) 花模様の薄意、30年ほど前の機械彫 3,000円
⑥連江黄(C) 薄意がある大型印、秋濤銘 貴重材  30,000円
⑦遼寧丹凍緑石  普及品 箱入り自然石仕立て     1,000円
⑧巴林凍石か高山凍 (B) 普及品、簡単な薄意、箱入り  2,000円
⑨広東緑(A) 丁寧な細工の虎紐があり美しい良品  15,000円
⑩古寿山石か封門(A) 象の紐は堂々として名刻。谷夏の作款 15,000円
⑪⑫新疆凍石(A)箱入り値札あり紐や石の模様が美しい 16,000円

驚きの鑑定結果は!
ワタシの眼に狂いが無ければ(欲にかられて、値打ちものと勘違いしているかもしれませんが)
合計147,000円となりました。落札価格の7倍!?うーーーんどうでしょう(笑)


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