園芸も感染対策も前倒し「先手先手」で

　このところ朝晩冷えるとはいえ４月の陽気です。周期的にまとまった雨が降りすこしづつ暖かくなり、植物もぐんぐん生長するのがこの時期のお約束。その前には５月頃の陽気が続きました。数日前にはツバメも見かけました。季節がひと月近く先に進んでいるような印象で、どうも植物達も変調を起こしているように思えます。

　今の近代化した農家さんは、ハウスや工場みたいなところで温度管理しながら野菜作りをしますから、八百屋さんには季節に関わらず一年中ほぼ全種類の野菜が並びます。旬の野菜が分からなくなって季節感が少しづつ失われます。一部の農家さんは、天候や気温に左右されずに安定的に農業を行ってきているのです。

　そこにいくとワタシのようなただの園芸好きの家庭菜園は、相変わらず天気頼みの原始的農法といえますな。毎日天気予報を気にし、気温や風向きで、植え付けする時期や作業を考えます。ネットを調べれば腐るほど栽培情報が出てきますが、地域や気候変動によってその常識、知識は通用しにくくなりました。自分で季節を肌で感じながら、考えて先手を取って植物を栽培しないといい結果が得られないのです。

　温暖化、日本亜熱帯化のおかげで平均気温が年々上がり、異常気象が常態化して、梅雨時期の長雨と秋の巨大台風・集中豪雨が当たり前になっています。数日前にスイカ屋上栽培のことをブログに記しました。気温が早く上がることと、梅雨が長引くと美味しいスイカが出来ないので、ひと月前倒しにスイカを植えるため、種まきしました。

　ところが、5日前に、ホームセンターで早くもスイカ苗を発見しました。しかも接ぎ木苗でした。スイカに限らず、接ぎ木の野菜苗は値段は高くなりますが、「連作障害」が軽減され、根張りや養分吸収のいい別の植物に美味しい収穫物をもたらす改良種の茎を接ぎ木するのです。種まきしたスイカはすでに発芽していますが、それはおいといて、すぐさま３本の苗を購入しました。

　計画変更です。スイカ用の花壇や畑の準備は出来ていますが、すぐに植え付けせず大きめの鉢に植え替え温室栽培します。これは例年に比べると３週間早いのです。スイカはだいたい20℃以上が生育に適した高温を好む野菜なので、一般的には５月初旬が植え付け時期とされます。農家さんは先んじてビニールを被せたトンネル栽培をします。十分暖かくなるまで待つと、着果してぐんぐん大きく育つ時期に梅雨に突入すると、甘く美味しいスイカにならないからです。屋上栽培としても、つるを伸ばし始めるまで温室で生長を促がし、それから花壇に植え替えようという計画であります。こうしてひと月弱前倒しのスイカ栽培が始まりました。

　一方、バラがもうぽつぽつ咲き始めています。ほとんどのバラが多くの蕾をつけています。例年当地ではGWが終わった頃が見ごろになるのですが、どうみても２，３週間早いのです。すでに一度感染対策のために殺菌剤は散布済み、葉っぱは青々としております。今週あたりからまた暑くなるようなので、どっと咲き始めるのも時間の問題です。

　さらに、ブドウ栽培です。２，３週間前から、若葉が芽吹き、新しいつるが伸び始めたのですが、すでに「甲斐路」には沢山花芽が付きました。シャインマスカットはまだ薄い緑色の新芽が吹いたばかりだと思っていたのに昨日一つ花蕾を発見しました。これもどう考えてもひと月近く早いのです。

　うわ、こうしてはいられません。ビニールでブドウ棚を覆う工事も、甲斐路とシャインマスカットは終わりましたが、シャインはまだ途中です。これで暖かくなって雨が続けば病気も早めに発生します。今週中になんとかビニールをかぶせ、２回目の殺菌剤も散布しなければ。感染症の防御が最大の命題なのです。ぐずぐずしてると花が咲きます。「ジベレリン処理」も待ってはくれません。

　コロナのせいもあって普段ひと月に予定やイベントなど1つ2つくらいしかなかったワタシ、今日から１週間は、ゴルフ２回・自治会総会・メダカ納品・お祭り集会・蕎麦打ちパーティと予定がてんこもりなのです。いろいろ準備をし計画を立ててきました。きちんとコロナ対策しながら、ぬかりなく気合を入れてこなしてまいろうと思います。

政府の後手後手のコロナ対策に、もはや国民もあきらめムードであります。頼みのウィルス接種もまだ全体の0.3％だそうです。国民みんなに打ち終わるのは数年先とも聞きました。日が暮れるわい。

ワタシは先手でいきますよ。