植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

もうすぐ収穫だ デコポン・せとか

2022年01月04日 | 植物
昨年の1月3日のブログに、柑橘を狙ってくる鳥のことを書いていました。全く同様で、今年も昨日「せとか」に穴が開いているのを発見したのです。

 ワタシの果樹園のメインはブドウと柑橘類です。柑橘類は不知火(デコポン)、せとか、清見、はるみ、金柑、レモン、はるか、昨年春に植えた麗紅、マーコットがあります。甘平と紅マドンナは、愛媛県から一歩も出さないという鉄壁のガードがあって入手できません。残念ですが、飛行機に乗って四国に行っても売ってくれないのです。

 なぜ柑橘を育てるかと言えば、育てるのが容易で、その場で食べられることとワイフが好物であることに尽きます。幼苗の時にコガネムシの幼虫に根を荒らされなければ、植えた翌年から果実がつきますし、自家受粉する、病気が少ないというありがたい果樹なのです。

 問題があるとすれば、冬になって柑橘類が色づき皮が柔らかくなった頃に、鳥が飛来し食べにくることと、収穫や追熟のタイミングがイマイチ分かりにくいということでしょうか。

 昨日はバラの剪定に取り掛かり、剪定くずの処分(これが一番大変)を残すだけとなりましたが、その作業中やってきました。ヒヨドリ、すずめ、メジロ、シジュウカラ、ハクセキレイが入れ代わり立ち代わりでありました。スズメやシジュウカラはなんの害もありませんが、ヒヨドリとメジロは果実、とりわけ柑橘類が大好物なのです。

 彼らの食欲を満たし柑橘の被害を減らすため、金柑を植えビスケットなどのクズを撒いて懐柔しておりますが、人の気も知らず無慈悲なまでに柑橘を狙います。当然ネットで防御しておりますが、全てを覆いつくせるのは難しく、体の小さなメジロはわずかな隙間から潜り込んで穴を開け、中の果汁を掬い取って食べます。ワタシと違って美味しくなる時期が分かるのでしょう。それが色なのか香なのか、外皮の柔らかさなのかは分かりません。女性の色香や柔らかさだったらワタシもわかるのに(笑)

 穴の開いた「せとか」はそこだけを直ぐに切り取って、残りはワタシの試食にします。やはりまだ酸味が強く収穫には早いのです。樹上で完熟になる2月まで、あいつらが荒らさない様少しでもネットの穴をふさぐしかありません。昨年は、「早めに収穫して屋内で追熟させるものだ」と大いなる勘違いで、赤く色づいた12月に収穫し追熟させようとしました。いつまでも甘くならず、結局泣き泣き廃棄したのです。

 デコポンは、昨年は十数個、これが木成りのまま熟して1月末に収穫したのが大成功でした。身内に食べさせて絶賛されました。今年はまた少しその数が増えています。ネットで調べると12月~1月収穫し、1か月ほど追熟させるという情報が多いのです。何故か、本当に追熟させた方が美味しくなるのか?いささか疑念を持っております。

 追熟させて酸味が抜け、甘くマイルドになるというのはそのとおりかもしれません。しかし木成りで完熟になった方が美味しいはずだという考えが捨てきれません。早めに収穫するのは、食べ頃になるまでに鳥などの害獣に荒らされるからか、農家さんが出荷調整するためではなかろうかと考えています。日が経ちすぎて、甘みも酸味も水気もなくぶわぶわのデコポンが季節はずれに売られているのを見るにつけ、果実は熟したものを熟した時に食べるのが理想なんではなかろうかと思います。

 あとひと月の辛抱ですが、気になることがあります。これを育てているのがワタシの会社が賃貸しているコンビニの裏手でありますがそばの大通りの歩道から「丸見え」なのです。セトカやはるかは果樹エリアの中でも一番奥にあるので鳥以外は心配ありませんが、人間に狙われたらひとたまりもありません。

 去年、デコポンのそばに植えている、すもも「サンタローザ」の実が一夜にして消えてしまったことがありました。

勝手に持っていかれない様「まだ酸っぱくて食べられません」という張り紙を出すかどうか、今の考えどころなのでありますが、切り取った人間が追熟させたら同じか・・・。

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