植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

忙しいのは生きてる証拠 やることがあるのは有難い

2022年10月23日 | 日記
年金暮らしの身になると、サンデー毎日=毎日が日曜日となるそうです。残念ながらこのワタシは、ここ数年と言うもの休日が無い毎日が月曜日みたいなものであります。

定年後、小さな店舗をコンビニに貸し、周囲を掃除したり草むしりをする傍ら、緑地部分にバラを植えて、園芸家気取りであった頃は、まだ優雅でありました。家内と起こした会社は、従業員はおらず、ワタシは専務兼雑用係兼経理で、月に8万円の給料ですがこれは、そのまま家内の懐へ「食費」として召し上がられます。

そして、一念発起して始めた書道・篆刻に没頭し、蕎麦を打ち、ブログの毎日更新を課し、メダカの繁殖に精を出すころから徐々に自分の生活や時間が圧迫されて来るようになりました。とどめが自治会長を押し付けられたことです。一年を通して不規則な行事や相談事に悩まされ、質の悪い関係者からいびられ愚痴が増えていったのであります。

会社は9月末が決算、昨日ようやく時間を確保しワタシ一人しか知らない会計処理をやりました。しかし、これは片手間で、自治連の会長から面倒な電話はかかって来るし、90歳になる一人暮らしの裏のおばさんが病院に行くというので送ってやってと頼まれ、結婚したばかりの次男夫婦がやってきてお金の清算など(祝儀を全額渡しました笑)、ウチで採れたイチジクやブドウ・柿を食べさせました。

のみならず、愛車の後ろのランプが切れたので急遽車屋さんに連絡を取って、ランプ交換に行きました。30分の時間がとれると「河野隆」先生監修の篆刻テキストの摸刻、メダカのエサやり観葉植物の水遣り、と息つく暇もなく一日が過ぎていくのであります。

世の中で多忙な人は無数にいて、ワタシよりはるかに分秒刻みの仕事をこなしている方も多いでしょう。でもそうした人はもっと若く、お金を稼ぐことに直結しているからモチベーションや体力・気力がついていくのです。その点、早い話、66歳のワタシは、一年中一銭にもならない仕事や作業で日々てんてこ舞いしているわけであります。これだけ無駄に忙しい年寄りはそうそう居ません。(笑)

さらに、合間を縫ってスマホに目を走らせ、数十件のLINEを読み返信し、ネットのニュースに目を通し、ヤフオクの新たな出物・品物をチェック、最低3,4件に入札いたします。ボケ対策のツムツムだって一日4.50プレーしております。目覚めて夜中に幾度か起きるまで若い人たちと同様片時もiPhoneを手放さず、通算で毎日最低5時間はスマホをいじっているようであります。なのでエアロバイクを漕ぎながらツムツムをやりながら、音楽を聴くなどということが日常なのです。

篆刻は辛うじて1個ほりました。昨日記憶に残る情報の一部は、以下の通りです。
レクサスの新車が全く入荷せず、ショールームにたった3台しかなく、しかも展示車なのにすでにその1台さえすでに売約済だそうです。また前国家主席であった胡錦濤国家主席が、何か批判して10年に一度の党大会でつまみ出された、裏のおばさんはボケてるので、在庫がたくさんあるのにまた目薬を貰いに行っている。サッカー女子U-18は残念ながらスペインに負けた。篆刻・あるいは篆刻家とはどういう意味・定義かという論戦・情報交換もいたしました。何よりうれしかったのが、大きな病気をしている九州の兄が、実家の納屋を解体するなどと連絡をくれ、一時に比べてずっと元気そうなことでありました。

毎日がこんな調子なのです。さてこれからメダカのエサをやったら着替えて、近くの神社で行われる「戦没者慰霊祭」へ出席します。そういえば沖縄で天皇皇后も慰霊祭に出席されていました。雅子様元気になったかなぁ。

そうだ、今年大学に入ったハナちゃん(チャットで知り合った書道仲間)、篆刻の授業で使う篆刻用具一揃いを頼まれていました。腐るほどある印材やら印泥など10種類くらいをまとめて送らねば。やり残しの会計処理を終わらせましょう。

基本、忙しいのは好きなのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肩の荷を下ろす 鎌倉での挙式を終える

2022年10月10日 | 日記
昨日は、三男坊の結婚披露宴でありました。
昨年11月に入籍したものの、コロナによって延び延びになっておりました。次男が春先に挙式したのを待って、ようやく挙式できるようになりました。

子供を授かって育てる、その一つの目標・ゴールが結婚であろうと思います。名実ともに子供が独り立ちし、新たな家庭を築くことになる結婚が、鳥ならば巣立ちで、親の手を離れることを意味します。本人たちは新たなスタートですが、自分にとっては、これで一安心、ようやく責任を果たすことが出来たという安堵感を実感しているのです。

それにしても、結婚式にはずいぶん親が果たす役割は大きく、①挙式全般の費用負担 ②出席者選び ③当日のスピーチなどは当たり前です。当人たちが会場を選ぶと、それが妥当かどうかこちらが足を運び、様子を聞き、振舞われる料理を試食いたします。決まれば貸衣装を選んで試着となります。

ここまでは普通ですが、ワタシの場合倅から依頼を受けて、当日会場に飾る結婚祝いの書の額装・書作品の掛け軸・出席者全員への篆刻印作成にかかったのです。
人様に自慢できるほどの力量ではありません。本格的に書道・篆刻に打ち込んだのはわずか6年であります。しかしながら、そんな父親の手になるものでも式に添えて欲しいというからには、一生懸命に取り組むよりありません。

こんなものを用意したのです。「祝」を象る印が40個ほどで、当日皆さんに配るのです。

数日前には遠方で暮らす長男から、「子供が高熱を出した」と悲痛な連絡がありました。孫娘・孫と続けて発熱、しかも男の孫はコロナで学級閉鎖した、というので、これは、コロナで発症・濃厚接触になって長男家族5名は欠席、と覚悟を決めたのです。二日に渡るPCR検査はなんと陰性、孫の熱が下がったので、こちらに向かうと電話があり、危機が回避されました。ここ数日初冬並みに冷え込んで風邪を引いたのだろうということでした。

そして昨日、鎌倉は名にし負う鶴岡八幡宮、あの藤原紀香さんなどが挙式したという全国有数の観光スポットで、行楽シーズンの3連休の真ん中であります。何千人という観光客参拝客が押し寄せ通行する中、一番目立つ中央の「舞殿」で神前式を上げるのですから、晴れがましいやらこっぱずかしいやら(笑)。笙・篳篥(しちりき)の雅楽に先導されて向かうと、両側に多くの観光客が足を止め拍手や歓声・おめでとうの声がかかりました。どうやら倅はこれを承知で企画したようであります。

滞りなく式は終了し、出席者全員が、そのままの恰好で徒歩で沿道を歩いて披露宴会場に向かいます。外国人は動画を撮るし、知らない人が入って来て一緒に記念撮影とかわけがわかりませんでした。
幸いなことに、心配した天気も夕方まで降らずにもちました。コロナを考慮して友人や会社関係を一切呼ばない身内婚でありました。賑やかに晴れやかに披露宴が進み、最後はワタシの挨拶、これで3度目の新郎の父親の謝辞でありました。涙もろくなっているため毎回グダグダになってしまいますが、家族はまたか、と心得たものでしょう。

泣いたり笑ったりの「いい結婚式であった」と出席した誰もが納得できる一日であったのです。これがワタシにとって(多分)最後の父親としての最後の晴れ舞台であったかもしれません。失敗と反省ばかりの自分のこれまでの人生、それでも満更間違ってもいなかったか、と密かに満足しているのであります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

期末はとんでもない1日だった

2022年10月01日 | 日記
昨日9月30日は、ワタシと家内だけのちっちゃい会社の決算日でありました。収入も支出もほとんど変化がない不動産の賃貸管理会社なので、毎年わずかながら黒字を計上し、真面目に納税をしております。

しかし例年に比べて、今年は利益が100万円近く増えそうなのです。すると税金も4~50万円余計に払うことになります。そこで、少しでも法人所得税を減らそうと、最後の悪あがきで必要な品物を買って領収書を増やすというのが昨日のメインテーマでありました。しかしこの一日がワタシにとっては思いもよらぬ事態の連続となったのです。

以下はドラゴンクエスト風に書き記す事にします。( )内はHP(hit points) の増減であります(笑)

Game開始は、朝6時でした。ラダトーム(ワタシの仕事場・セブンイレブン)城の2階、ここでまず、メダカのプールの水を一晩中出し放しであったことに気づき、いきなり「クリティカルヒット」を食らいました。恐らく後日数万円の請求となるでしょう。ワタシのHPも半分となりました。(-50)
→LINEにて、地区の一大イベント「地区レクレーション大会」の町内の担当者二人の内の一人がコロナの濃厚接触者となり自宅待機となったというのです。あと1週間に迫って人集めもままならないこの時期にまたダメージです(-10)

気を取り直してブログを書き、徐三庚さんの印譜の「摸刻」卒業制作の印を彫っているうちに少しダメージを修復できました(+20)

次にメールをチェックしたら、地元湘南ベルマーレの営業から「企業協賛」を再開してくれというのです。以前ブロンズ会員で10万円拠出したのですが、担当が異動し引継ぎ漏れだったとか。こちらは、一応ベルマーレを応援していること、会社の経費で落とせること、年20人分のチケットを貰えることから、応諾すると返信したら、すぐに携帯に電話があり夕方伺います、とのことでありました。(+10)

→午前中の内に済まそうと思っていたのが、いつもの花屋さんで、園芸資材をまとめ買いし、車にガソリンを満タンにし、ついでに書道の先生などに自分で育てたブドウ「甲斐路」を届ける、でした。ブドウは2件ともお留守、買い物と給油も合わせて2万円足らず、これでは大した節税にはなりません。ここで19ゴールドを使いました。※1ゴールドは千円になります。

→ そうこうしているうちに家内が電話で、11時に次男と待ち合わせしてお昼を一緒するので帰ってこいと。花屋さんで買った腐葉土・赤玉土を倅に渡すつもりでおりましたから、すぐさま戻り「はま寿司」でお昼でありました。ここでワタシもLv 1→2になりました(笑)

→帰宅するとすぐに、伸びすぎた植木の剪定に掛かりました。デュランタ宝塚という芳香がする花を咲かせる木ですが、生育旺盛で年に2回は切ります。これで切り戻すと、また沢山花芽が付くのです。ここで今日初めての休憩、アイスコーヒーとババロアでやっとHPは少し回復しました。(+30)

→そこで気になっていたメダカの水替え、2、3日前に10個ほどのプールの一つにメダカが死んでいたのを発見していたのに、ついそのままにしてあったのです。エサやりついでに水替えしたら、うわ、30匹位死んでる!!( ノД`)。水質悪化が原因で間違いありません、急いで水替えしましたが、ワタシのダメージが大きく(HP-30)になりました。

→次に倅からのLINE、先ほどあった時に貸した電気芝刈り機のコードを誤って切断したというのです。せっかく拾ったばかりのアイテム「武器」を落としたようなものであります。(-10)

→夕方4時になると、ベルマーレの営業が来ました。スポンサーの端くれになるのでワタシら夫婦は、ひとくさり現状のベルマーレの選手のプレーの問題点を指摘し(笑)、J1降格にならないようとハッパをかけて契約しました。(+5)

→ここで知らないうちに事件が起きていたのです。ウチから10mほどのところにレオパレスがあるのですが、昼からパトカーやら警察のバイクが数台停め話だというのです。かれこれ3時間以上いるというのを聞いて、自治会長たるワタシが、建物敷地に入ると一階の奥の部屋の表ドアが開いていてブルーシートを敷いた上に置かれた品物を鑑識らしき警察官二人が写真を取っておりました。
孤独死か事件かを訊ねると、はっきりしたことは言いませんでしたが、明らかな不審死でした。灰色の警察車両はどうやら遺体を搬送するために待機しているのです。つまり、ドアの向こうに亡くなった人がそのままの恰好で倒れているのです。もうげんなり。(-15)

→暗くなる前に家内とケーズデンキとホームセンターで買い物をし、なんとか20万円くらいは経費を使おうと考えていました。ウチを出たのが夕方5時、買ったのはハンディタイプの掃除機、アイロン(笑)、タッチペン、剪定用ハサミ、液肥など、合計9万円程度、貧乏性なのは仕方がありません。すぐに展示品処分という値引き品を買ってしまいます。ゴールドは-90となりました。

→ついでに外食していると、今度は「三遊亭円楽さん」の訃報であります。この1月当地で湘南平塚寄席があり、小朝さんとぜん馬さんと一緒に高座に上がったのです。ワタシはこのお三方に「姓名印」の篆刻を彫ってプレゼントしました。ワタシの印を受け取って貰ったのに、おそらく使う機会もなく逝ってしまったのです。(-20)

→昨日最後のミッションが「ヤフオク」でありました。1週間前に見つけていた、天才と呼ばれて知る人ぞ知る「酒井子遠先生」の篆刻印です。見た瞬間、本物の作で値打ちものとみました。何より、亡くなったとはいえ篆刻の現代作家として最も尊敬し、その作風を学びたいと思っているのです。ついでに同じ人から出品されていた10点ほどの古印もターゲットにしていました。10点ほど4千円以上の入札をし、子遠先生の印には思い切って18千円の札をいれたのです。

はたして、そのレアな先生の印は、評価点6千点台の猛者(ラスボス)に24千円で落札されてしまいました。残念ながら趣味・道楽のヤフオクの代金は会社の経費になりません。他の印も、5千円から5万円ほどで落とされ、ワタシはすべて空振りに終わったのです(-50)

これにてGAMEOVER、無茶苦茶でござりまする、さんざんな一日でありました。肝心の経費節減も12万円程度と中途半端でした。こんな日は滅多にあるものではありません。さすがに寝付けず夜中に睡眠導入剤のお世話になりました。
ー--ENDー--
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もののついでに机を買うが 整理は苦手

2022年08月21日 | 日記
昨日は、次男の買い物につき合わされました。
当地にマンションを購入し、夫婦で住むのにあたり、一部家具を買い替える必要に迫られているのです。なにせ、安アパートの独身生活が長くて、貧乏生活が板についています。運び込まれる家財・調度品があまりにもみすぼらしく、新築マンションにそぐわないため、見かねたワイフが「私が出す(金)から買い直せ」となったのです。家内は、へそくりを大枚はたいたのです。

そこで、とりあえず買いたいものは①食器棚 ②リビングのソファ ③テレビ台ということでした。10時半に家を出て、ららぽーと、ヤマダ電機、ニトリを「はしご」して買い回ったのであります。あとから考えると、お目当てのソファは、どうやら倅と新妻とで、数日前に調べて見ていて、既にあたりをつけていたのです(早く言えよ。とんだ時間の浪費でした)。最初に行ったララポで即決すべきでした。なんでも、「海」を感じられるようなマンションライフにしたいのだそうです。


しかし、食器棚が最後のお買い上げ、ニトリでそれを決めたのがもう午後3時を回っていました。人の買い物につき合わされ喉はカラカラ、くたびれ果ててそこらの椅子に座ったのであります。目の前に机がありました。それが「コンパクトタイプのワーキングデスク」でありました。子供の学習机とも違う、いわば狭いマンションで、お父さんが急に在宅勤務をやるのに便利、といった体裁であります。

ここで疲れた頭にピンと閃いたのです。ワタシが篆刻をやる狭い作業場で、ものが溢れ散らかったのを何とかしたい、と思っていたのです。しかし、生来の整理下手、掃除嫌いの無精者で、いくら片付けしようとしてもちっともきれいにならないのです。そこで目の前の、本棚と引き出しが付いたデスクが、なんとも使い良さそうで、収納スペースが上に広がるのだ、と思いました。篆刻用の本や字典が目の前に置け、印刀・筆記具などは引き出しにしまえる、印床(印材を固定する道具)も置く場所に困っていました。

で、逡巡したのは今まで使っていた天板だけの机をどうするか、少し作業スペースが狭くなる、書道をやる際の下敷きが収まらないか、ライト付き拡大鏡が使えるか?、等々です。もう少し似たようなもので広さがとれないかと思いましたが、店員さんには無いと即答されました。そらそうだ、コンパクトが売り物ですから(笑)。

お値段は21千円、これを買うか否か、恐る恐る家内に意見を求めたら「もう先が長くないのに、たった2万円で何を迷うことがあるの!」2万円やそこらの机を買うのにいじいじと迷うワタシに一喝するのでした。
恐らく、ワタシが断崖の上から飛びようと思ったら、家内は迷わずワタシの背中を押すでしょうね(笑)。

で、買ってきました。なかなか組み立てに手間取り、昨日では終わらず今朝完成であります。2万円にしては上出来、立派なものです。やっとデスクの入れ替えが済みましたが、問題は、何をどこにどう納めるかであります。理論的には上の2か所の本棚、二つの引き出しが新たに収納スペースに加わった分、さっぱりと片付くはずなのですが・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナではないが 押し売りの車を買う

2021年09月07日 | 日記
 先日トヨタ中古ディーラーの顔見知りの 営業マンが、アポなしでやってまいりました。ワイフの軽乗用車は7年乗って、あちこちへこみ、冷暖房が効かなくなってまもなく車検というタイミングになったのです。そろそろ買い替えの「ころな」んだなぁというワイフとの相談もして、電話ではだいぶ前から買い替えの希望を匂わせていたのですが、コロナ禍で、出かけるのが億劫で先延ばしになっていました。

 ディーラーから見れば、ワタシ達は7年前購入した時、ふらっと来店し、大して吟味もせず、展示してあった中古の軽乗用車を購入した一見のお客だったのです。以来保険や故障で何かと関係が出来たので、おそらく顧客リストに加えていたのでしょう。タイヤ交換や車検は、長く世話になっているGSにお願いしております。

 元から義理も特別な縁故があるわけでもないので、他でパッと買うかもしれない、そんな他社に見込み客を持っていかれて臍を噛むという経験は、販売会社にすれば数知れずでしょう。そこで、待ちきれずセールスに来たのですね。店長が、実績が上がらぬ営業マンに行ってこい、とはっぱっをかけたのかもしれません。

 なんと、黄緑色の経自動車で乗り付けて、これを買いませんか?というのです。いわゆる「押し売り」というやつですね。昔玄関に座り込んで、買うまで帰らないと、パンツのゴムを売り付けた商法です(笑)。2時過ぎでしたか、隠れ家でのんびりハンコを彫っていたワタシにも家内から連絡が来てすぐ戻るようにと厳命されました。

 戻ってみると、人だかりであります。
 見慣れぬ明るい緑の車が庭先に停まり、マスクをした海坊主のような短髪、偉丈夫な男が家に入って来たものだから、あたりは騒然としてました。目ざとく見つけた犬友はすぐに電話を寄こし、木戸の向こうから監視、お向かいの奥さん、自転車で通りすがりの、倅の同級生も立ち止まって様子を見ていました。仲良くしているご近所のMさん夫婦は、敷地に入ってきて、実際に試乗し車の品定めをするという按配。そういう土地柄なんです。

 まもなく買い替えるつもりでしたし、運転する妻が良ければなんでもいいわけなので、ほぼ即決であります。車種名は聞きましたが覚えていません(笑)。セールスマンに尋ねたところ「今乗っている車がエアロパーツ、アルミホイール付きのフル装備で元値が高かったので、もう少し安いもの、同じ大きさで車高がやや低く犬の持ち運びに便利なダイハツの車を選んだ。」というのです。ETCもカーナビも不要、半径5kmほどのエリアしか乗りませんから。

値段は、登録関係費用と下取り価格でほぼ相殺、車体価格で70万円ほど、おおっ安い!前回が100万円以上したので、予算が大幅に安くすみました。

 コロナで、いっとき車通勤に切り替えるお客がパラパラ来店したそうでありますが、今は消費全体が落ち込み、車で外出する人も少なくなっているのです。図体が大きいそのトヨタの営業は、反応がちょっと遅れ、年齢の割に受け答えがもどかしい方でしたが、一つ一つ確認の電話や端末PCのチェックなどに時間をかけ、終わったのが日暮れになりました。

 事前になんの車探しもせず、車の展示場であれこれ見て回ることもなく、在宅でいきなり販売対象の見たことも無い中古車がやってきて、その場で下取り査定し、庭先で1万円の手付金を払って契約成立するという、不思議とも軽挙ともいえる買い物でありました。トヨタの関連企業、ダイハツの車で車種名はコロナではありません。コロナのせいで、こんなことが普通になってきたのかどうかはわかりません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする