この季節になるとどうしても「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉を思い出してしまいます。
この言葉の解釈には「憎い嫁にうまい茄子を食わせるな」という「姑意地悪説」と、「秋茄子には微量の毒があり嫁に食べさせてはならない」という「姑気遣い説」の2通りありますが、どちらが本当なのか気になって「ことわざ辞典」で調べてみた事があったのです。
「秋茄子嫁に食わすな(あきなすびよめにくわすな)」
・おいしい秋なすを嫁に食べさせるなという意で、姑の嫁いびりのことばとし解釈するのが一般的。反対に秋なすは身体が冷える、あるいは秋なすは種が少ないので子種がなくなるのを心配して、嫁に食わすなと解釈する説もある。
(高橋書店 日向一雅監修「ことわざ新辞典」より抜粋)
これを見る限り「秋茄子は嫁に食わすな」に決定的な答えが出ていないのがお判りになられると思われますが、ただ単に秋の美味い物を食べさせたくない「いびり」なら「松茸は嫁に食わすな」でもいいでしょうし、「秋鯖は嫁に食わすな」「秋栗は嫁に食わすな」「亜紀 八代の化粧を落とすな」など何でもいいわけです。(一番最後の例えは話の本題と全く関係ありません)
この「秋茄子は嫁に食わすな考」は当ブログに2回ほど取り上げて「深く考えましょうキャンペーン」を展開してきましたが(大げさ)、2回目で私的な答えを出したのです。
それは先に書きました「姑気遣い説」を裏付けるものでありました。
「茄子」というのは学術的に「ナス科ナス属」に分類されますが、実は「じゃがいも」も「ナス科ナス属」なのであります。
という事は、「じゃがいも」に含まれる毒「ソラニン」は「じゃがいも」の大元である「茄子」にも含まれている、という事でありますから、姑はそれを知っていて「いびり」に見せかけた「気遣い」だったのではないか、と考えたのです。
しかし、「ソラニン」という毒を更に深く調べてみると「姑気遣い説」は微妙に揺らぎ新しい、そして、恐ろしい「新説」が浮上してくるのでした。
まず、「ソラニン」の毒について一般的には、
「じゃがいもなどに含まれるソラニンという毒性のものは・・・」
という書き出しです。
「じゃがいもなどに」という事はじゃがいも以外の野菜にも含まれている事を示唆していますが、それはもしかすると「秋茄子」の事かもしれません・・・いや、この際、「秋茄子」という事にしときましょう、話の流れ的に。
また、別の出典の、
「じゃがいもの芽に多く含まれる毒性のソラニンは・・・」
というくだりも見逃せません。「じゃがいもの芽に多く含まれているけどそれ以外の野菜にも含まれている可能性があります」という含みを持たせた文章の中に「秋茄子」が潜んでいるように思えるのも何か特殊なものを感じるではないですか。
そしてここからが本題なのですが、「ソラニン」を学問的に調べると「ソラニンは、アルカノイド系の毒物で腹痛、頭痛、胃腸障害、意識障害を起こし、最悪の場合は死にいたります」とあります。
ここで問題なのは2点。「アルカノイド系毒物」と「意識障害」であります。
つまり、「意識障害を引き起こすアルカノイド系毒物」という事は、大きく考えると「秋茄子」はアルカノイドを含む「ケシ」などとちょっとだけ似ている、という事になるではないですか!(かなり強引ですが、話の流れ、という事でお願いします)
もう少し突っ込んで考えましょうか。「ケシ」は2種類あり「観賞用」と「それ以外」であります。
「それ以外」というのは、何と言いますか・・・昔なら「アヘン」、今なら「大麻」、総称してしまうと「ドラッグ」であります。
昔、山形に「ドラッグストア ポテト」というチェーン系ドラッグストアがありましたが、今考えると、「じゃがいもの芽はドラッグ的要素も含まれている」というのを訴えたかったのかもしれません。(考えすぎ)
話を戻しましょう。これらの事柄から考えてしまうのは、微量ながらドラッグ的要素を持ち合わせている、いや、脱法ハーブ的要素を兼ね備えている可能性がある「秋茄子」を、姑は本当に嫁の身体を気遣って食べさせなかったのか、という事です。
嫁には食べさせず自分たちはバクバク食べてしまう「秋茄子」。嫁の身体を気遣う前に年齢的に行っている自分たちが気をつけるべきだろう、と考えてしまうのは私だけではないはずです。
という事は、姑は秋茄子を大量に摂取すると「ハイになる」と踏んで秋茄子を食べていた事になります。
という事は・・・姑は若干ハイになった状態で嫁に「食べるな!」と嫁をいびっていた事にはならないでしょうか。(あくまでも私的考えでありますし、深読みするのが当ブログの性質ですからその辺をご理解ください)
「お、お義母さん!何するんですか!」
「うるさい!アンタ“秋茄子とじゃがいもの芽の煮物”食べたんだって!あれだけ“食べるな”って言っておいたのに、人の目を盗んで秋茄子を食うような悪嫁はこうしてやるよ!」
「い、痛いですよ、お義母さん!秋茄子は食べたんじゃなくて味見しただけなんです!」
「言い訳かい!味見だろうがなんだろうが食べた事に変りゃしないんだよ!この盗っ人女狐が!」
「お義母さん、どうして秋茄子とじゃがいもの芽の事になるとそんなにムキになるんですか!しかも、秋茄子を食べるようになってから、“太陽が眩しい”だとか”“向こうの山まで一歩で行ける気がする”だとか変な発言が多いですし、秋茄子を食べる前まではイライラしていたのに食べた途端、安心したような落ち着きを取り戻すのは何でなんですか!私、お義母さんの事が心配なんです・・・」
「判った様な事言うんじゃないよ!アレはな、悪魔の食べ物なんじゃ・・・」
「エッ!?悪魔の食べ物?・・・ですか?」
「あたしもお義母さん、つまり、あんたからすればおばあちゃんだよ、おばあちゃんから食べるな、って言われて不思議だったんだよ。何で食べさせてくれないのか、そして、何でおばあちゃんは寝なくても大丈夫なのか・・・ところがある日、おばあちゃんが亡くなって、おばあちゃんが作っていた“秋茄子とじゃがいもの芽の煮物”を食べてみたら、視界が明るくなって急に元気が出てきたんだよ!でもな、それは秋茄子とじゃがいもの芽のせいだったんだ・・・秋茄子たちに含まれている成分のせいだったんだよぉ!それで止めれなくなったんじゃ!許しておくれ!許しておくれよ!麻子さん!(仮名)」
「お義母さん・・・」
「呼んでる、お父さんが呼んでるよ・・・聞こえるだろ、麻子さん!(仮名)」
「お義母さん!何言ってるんですか!お義父さんは2年前に亡くなったじゃないですか!」
「うわぁぁあ!助けておくれ!助けておくれよ!麻子さん!(仮名)」
「お義母さん!しっかりしてください!今、秋茄子とじゃがいもの芽の煮物を持ってきますから、ね、大丈夫、大丈夫。すぐに治まり(おさまり)ますよ。」
秋茄子とじゃがいもの芽の煮物を台所に取りに行く嫁「麻子(仮名)」。
台所に着いた麻子(仮名)は煮物を器によそいながらこうつぶやくのであった。
「ふん、あの様子じゃ相当参ってるわね。秋茄子とじゃがいもの芽には中毒性のある成分が微量ながら含まれているのよ。秋茄子だけならまだしも“じゃがいもの芽”まで入れるとはねぇ・・・私が食べたのは秋茄子だけ。あの人は併用して食べているからなのよ。大体、じゃがいもの芽のソラニンは加熱しても毒性は消えないからそのままズバリじゃない、秋茄子だけなら軽くキマって丁度良いのにね、フフフフ・・・・ホ~ホッホッホッ!」
平成の毒婦の笑い声は台所に響き渡るのであった。
・この物語(一部記事内容も含む)はフィクションであり、設定、登場人物などは当店と一切関係ありません。そして、登場野菜の成分、効能等は事実と異なる部分ありますが、話を盛り上げる為の誇張とご理解ください。表現的に不適切な部分があるかもしれませんがそれも話を盛り上げる為、とこちらもご理解ください。
という事で、「秋茄子は嫁に食わすな」の真意は、
「秋茄子でキマッた嫁は何をするか判らないから気をつけろ」
という強引な〆でどうですかね?今考えたんですけど。
いやぁ、ことわざを絡めた記事を書こうとしたらどんどん違う方向へ行ってしまって収束させるのが大変でした。
気が付くと字数は3500文字以上・・・
お疲れ様でした!
この言葉の解釈には「憎い嫁にうまい茄子を食わせるな」という「姑意地悪説」と、「秋茄子には微量の毒があり嫁に食べさせてはならない」という「姑気遣い説」の2通りありますが、どちらが本当なのか気になって「ことわざ辞典」で調べてみた事があったのです。
「秋茄子嫁に食わすな(あきなすびよめにくわすな)」
・おいしい秋なすを嫁に食べさせるなという意で、姑の嫁いびりのことばとし解釈するのが一般的。反対に秋なすは身体が冷える、あるいは秋なすは種が少ないので子種がなくなるのを心配して、嫁に食わすなと解釈する説もある。
(高橋書店 日向一雅監修「ことわざ新辞典」より抜粋)
これを見る限り「秋茄子は嫁に食わすな」に決定的な答えが出ていないのがお判りになられると思われますが、ただ単に秋の美味い物を食べさせたくない「いびり」なら「松茸は嫁に食わすな」でもいいでしょうし、「秋鯖は嫁に食わすな」「秋栗は嫁に食わすな」「亜紀 八代の化粧を落とすな」など何でもいいわけです。(一番最後の例えは話の本題と全く関係ありません)
この「秋茄子は嫁に食わすな考」は当ブログに2回ほど取り上げて「深く考えましょうキャンペーン」を展開してきましたが(大げさ)、2回目で私的な答えを出したのです。
それは先に書きました「姑気遣い説」を裏付けるものでありました。
「茄子」というのは学術的に「ナス科ナス属」に分類されますが、実は「じゃがいも」も「ナス科ナス属」なのであります。
という事は、「じゃがいも」に含まれる毒「ソラニン」は「じゃがいも」の大元である「茄子」にも含まれている、という事でありますから、姑はそれを知っていて「いびり」に見せかけた「気遣い」だったのではないか、と考えたのです。
しかし、「ソラニン」という毒を更に深く調べてみると「姑気遣い説」は微妙に揺らぎ新しい、そして、恐ろしい「新説」が浮上してくるのでした。
まず、「ソラニン」の毒について一般的には、
「じゃがいもなどに含まれるソラニンという毒性のものは・・・」
という書き出しです。
「じゃがいもなどに」という事はじゃがいも以外の野菜にも含まれている事を示唆していますが、それはもしかすると「秋茄子」の事かもしれません・・・いや、この際、「秋茄子」という事にしときましょう、話の流れ的に。
また、別の出典の、
「じゃがいもの芽に多く含まれる毒性のソラニンは・・・」
というくだりも見逃せません。「じゃがいもの芽に多く含まれているけどそれ以外の野菜にも含まれている可能性があります」という含みを持たせた文章の中に「秋茄子」が潜んでいるように思えるのも何か特殊なものを感じるではないですか。
そしてここからが本題なのですが、「ソラニン」を学問的に調べると「ソラニンは、アルカノイド系の毒物で腹痛、頭痛、胃腸障害、意識障害を起こし、最悪の場合は死にいたります」とあります。
ここで問題なのは2点。「アルカノイド系毒物」と「意識障害」であります。
つまり、「意識障害を引き起こすアルカノイド系毒物」という事は、大きく考えると「秋茄子」はアルカノイドを含む「ケシ」などとちょっとだけ似ている、という事になるではないですか!(かなり強引ですが、話の流れ、という事でお願いします)
もう少し突っ込んで考えましょうか。「ケシ」は2種類あり「観賞用」と「それ以外」であります。
「それ以外」というのは、何と言いますか・・・昔なら「アヘン」、今なら「大麻」、総称してしまうと「ドラッグ」であります。
昔、山形に「ドラッグストア ポテト」というチェーン系ドラッグストアがありましたが、今考えると、「じゃがいもの芽はドラッグ的要素も含まれている」というのを訴えたかったのかもしれません。(考えすぎ)
話を戻しましょう。これらの事柄から考えてしまうのは、微量ながらドラッグ的要素を持ち合わせている、いや、脱法ハーブ的要素を兼ね備えている可能性がある「秋茄子」を、姑は本当に嫁の身体を気遣って食べさせなかったのか、という事です。
嫁には食べさせず自分たちはバクバク食べてしまう「秋茄子」。嫁の身体を気遣う前に年齢的に行っている自分たちが気をつけるべきだろう、と考えてしまうのは私だけではないはずです。
という事は、姑は秋茄子を大量に摂取すると「ハイになる」と踏んで秋茄子を食べていた事になります。
という事は・・・姑は若干ハイになった状態で嫁に「食べるな!」と嫁をいびっていた事にはならないでしょうか。(あくまでも私的考えでありますし、深読みするのが当ブログの性質ですからその辺をご理解ください)
「お、お義母さん!何するんですか!」
「うるさい!アンタ“秋茄子とじゃがいもの芽の煮物”食べたんだって!あれだけ“食べるな”って言っておいたのに、人の目を盗んで秋茄子を食うような悪嫁はこうしてやるよ!」
「い、痛いですよ、お義母さん!秋茄子は食べたんじゃなくて味見しただけなんです!」
「言い訳かい!味見だろうがなんだろうが食べた事に変りゃしないんだよ!この盗っ人女狐が!」
「お義母さん、どうして秋茄子とじゃがいもの芽の事になるとそんなにムキになるんですか!しかも、秋茄子を食べるようになってから、“太陽が眩しい”だとか”“向こうの山まで一歩で行ける気がする”だとか変な発言が多いですし、秋茄子を食べる前まではイライラしていたのに食べた途端、安心したような落ち着きを取り戻すのは何でなんですか!私、お義母さんの事が心配なんです・・・」
「判った様な事言うんじゃないよ!アレはな、悪魔の食べ物なんじゃ・・・」
「エッ!?悪魔の食べ物?・・・ですか?」
「あたしもお義母さん、つまり、あんたからすればおばあちゃんだよ、おばあちゃんから食べるな、って言われて不思議だったんだよ。何で食べさせてくれないのか、そして、何でおばあちゃんは寝なくても大丈夫なのか・・・ところがある日、おばあちゃんが亡くなって、おばあちゃんが作っていた“秋茄子とじゃがいもの芽の煮物”を食べてみたら、視界が明るくなって急に元気が出てきたんだよ!でもな、それは秋茄子とじゃがいもの芽のせいだったんだ・・・秋茄子たちに含まれている成分のせいだったんだよぉ!それで止めれなくなったんじゃ!許しておくれ!許しておくれよ!麻子さん!(仮名)」
「お義母さん・・・」
「呼んでる、お父さんが呼んでるよ・・・聞こえるだろ、麻子さん!(仮名)」
「お義母さん!何言ってるんですか!お義父さんは2年前に亡くなったじゃないですか!」
「うわぁぁあ!助けておくれ!助けておくれよ!麻子さん!(仮名)」
「お義母さん!しっかりしてください!今、秋茄子とじゃがいもの芽の煮物を持ってきますから、ね、大丈夫、大丈夫。すぐに治まり(おさまり)ますよ。」
秋茄子とじゃがいもの芽の煮物を台所に取りに行く嫁「麻子(仮名)」。
台所に着いた麻子(仮名)は煮物を器によそいながらこうつぶやくのであった。
「ふん、あの様子じゃ相当参ってるわね。秋茄子とじゃがいもの芽には中毒性のある成分が微量ながら含まれているのよ。秋茄子だけならまだしも“じゃがいもの芽”まで入れるとはねぇ・・・私が食べたのは秋茄子だけ。あの人は併用して食べているからなのよ。大体、じゃがいもの芽のソラニンは加熱しても毒性は消えないからそのままズバリじゃない、秋茄子だけなら軽くキマって丁度良いのにね、フフフフ・・・・ホ~ホッホッホッ!」
平成の毒婦の笑い声は台所に響き渡るのであった。
・この物語(一部記事内容も含む)はフィクションであり、設定、登場人物などは当店と一切関係ありません。そして、登場野菜の成分、効能等は事実と異なる部分ありますが、話を盛り上げる為の誇張とご理解ください。表現的に不適切な部分があるかもしれませんがそれも話を盛り上げる為、とこちらもご理解ください。
という事で、「秋茄子は嫁に食わすな」の真意は、
「秋茄子でキマッた嫁は何をするか判らないから気をつけろ」
という強引な〆でどうですかね?今考えたんですけど。
いやぁ、ことわざを絡めた記事を書こうとしたらどんどん違う方向へ行ってしまって収束させるのが大変でした。
気が付くと字数は3500文字以上・・・
お疲れ様でした!
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