所々に見られる雪の小さな塊を見ると、「降り積もる雪、雪、雪、また雪よ・・・」と歌いたくなる衝動に駆られる今日この頃、皆様、如何お過ごしでしょうか。
昨日は「ケータリング」でありましたが、通常のケータリングですと大皿に盛りつけ、ワイワイと楽しむパーティー系なのですが、今回の、いや、今回もご依頼主は「ひとりひとりにコース立てで料理をお願いしたいのですが・・・」という「完全店再現型」のケータリングをご所望でありました。
今回は「8名」でありましたが、前回は「20名」でありました。「20名」分の皿やカトラリー(ナイフ、フォークなどの総称)を運ぶのも大変でありましたが、その食材を持ち込み、調理する、というのもかなり大変でありました。
20名様分のコースは、アミューズに始まり、冷たい前菜、魚料理、肉料理、デザートの5品、しかし、皿数は「×20」になりますから、100皿分であります。
これら全てを2時間以内にお出しするというのは並大抵の事ではありません。しかも調理一人、サービス一人ですからね。
今回は8名様でしたので1時間半くらいでお出しし、洗い物を終わらせて帰るまでの所要時間約2時間半でした、慣れですな、慣れ。
この一連のご依頼主様は、当店で使用する野菜を作っておられる方で、前回は、その生産者さんの旦那さんの「49日法要」後の食事会だったのです。
今回は「女性生産者」のクリスマス会(まぁ、アバウトに言わせていただけるならば「女子会」なんでしょうな)なのだそうですが、当店に来店できない、いや、来店を躊躇するには訳があります。
山奥なんですよ、その方の野菜工房は。古民家を移築して改装した「カフェ風野菜工房」が会場となったのですが、かなり、山奥です。
今年の初め、その方から料理教室を依頼され、訪れた時は正直言いまして「ここまで人が来るのか?」と思わずにはいられませんでしたから、かなりなものです。
その山奥に昨日、お邪魔しましたら雪が積もっておりました、軽く10センチくらい。
それを目の当たりにした私は「早く終わらせて帰らなければ・・・」と一抹の不安を抱いたのです。
生産者のおばさん、いや、マダム達は「泊まってったらいいんねがよ~(泊まっていったらいいじゃない、の山形弁)」と笑いながら仰っておりましたが、その笑い声は「ドリフ大爆笑」のバックの笑い声を髣髴させるものでした。残念ながら帰ります、しかも迅速に。
カフェ風野菜工房の話に戻りますが、その建物は、生産者さんの亡き旦那さんが計画し、約3年前に移築されたもので、今年の初めにお話しさせてもらった時は「何度かここで料理教室をお願いしたい。そして、それを足がかりにして地元の6次産業を活性化させたい。」との事でした。
その想いが宿っていたのでしょうか?8名様分用意したはずの食材が、ほとんど「9名分」になっていたのです。
盛り付けしていて「これもだ、あっ、これも・・・」と1つづつ余る不思議さを感じる時、亡き旦那さんの顔を思い浮かべてしまうのです。
最初、その事はマネージャーに言わなかったのですが、霊感の強いマネージャーは「誰かいるような気がする・・・」と言い始め、最後に配る為に持ってきた、というショップカードも「あれ?9枚ある・・・数えて持ってきたのに・・・」と、全て一つ多いのです。
「マネージャー、実は食材も数えて持ってきたのに、殆ど1つ多いんですよ、もしかすると、旦那さん、いるんじゃないですか?この辺に。」と言ってみると、「だからか・・・」と2人で顔を見合わせてしまいました。
「旦那さんの思い強いだろうからな・・・」
そう呟くマネージャーに、
「じゃあ、旦那さんの想いを大事にする、という事で、今日の会を頑張って・・・」
「頑張って?」
「終わったら飲みに行きますか!」
帰る頃には更に20センチほど積もった雪は辺りを更に静まり返らせ、車のタイヤの「ギシギシ・・・」という音だけが響きます。
「気をつけでな!(気をつけてね、の山形弁)」
手を振っていつまでも見送る生産者さん達の姿をバックミラーで見る時、9人目がいないか確認する私がいました。
山形市に近づくと積もっている雪は殆ど無くなり、しかし、雪は舞い散る、といった状態でした。
店に帰って皿や箱などを所定の位置に戻し、着替えると、私とマネージャーは夜の街へ繰り出しました。
「クリスマスが近いんで明日から飲めないからな・・・」それを言い訳に相当量を飲酒したのは言うまでもないでしょう。
旦那さんも喜んでくれたかな?という想いも忘れずに、ね。
昨日は「ケータリング」でありましたが、通常のケータリングですと大皿に盛りつけ、ワイワイと楽しむパーティー系なのですが、今回の、いや、今回もご依頼主は「ひとりひとりにコース立てで料理をお願いしたいのですが・・・」という「完全店再現型」のケータリングをご所望でありました。
今回は「8名」でありましたが、前回は「20名」でありました。「20名」分の皿やカトラリー(ナイフ、フォークなどの総称)を運ぶのも大変でありましたが、その食材を持ち込み、調理する、というのもかなり大変でありました。
20名様分のコースは、アミューズに始まり、冷たい前菜、魚料理、肉料理、デザートの5品、しかし、皿数は「×20」になりますから、100皿分であります。
これら全てを2時間以内にお出しするというのは並大抵の事ではありません。しかも調理一人、サービス一人ですからね。
今回は8名様でしたので1時間半くらいでお出しし、洗い物を終わらせて帰るまでの所要時間約2時間半でした、慣れですな、慣れ。
この一連のご依頼主様は、当店で使用する野菜を作っておられる方で、前回は、その生産者さんの旦那さんの「49日法要」後の食事会だったのです。
今回は「女性生産者」のクリスマス会(まぁ、アバウトに言わせていただけるならば「女子会」なんでしょうな)なのだそうですが、当店に来店できない、いや、来店を躊躇するには訳があります。
山奥なんですよ、その方の野菜工房は。古民家を移築して改装した「カフェ風野菜工房」が会場となったのですが、かなり、山奥です。
今年の初め、その方から料理教室を依頼され、訪れた時は正直言いまして「ここまで人が来るのか?」と思わずにはいられませんでしたから、かなりなものです。
その山奥に昨日、お邪魔しましたら雪が積もっておりました、軽く10センチくらい。
それを目の当たりにした私は「早く終わらせて帰らなければ・・・」と一抹の不安を抱いたのです。
生産者のおばさん、いや、マダム達は「泊まってったらいいんねがよ~(泊まっていったらいいじゃない、の山形弁)」と笑いながら仰っておりましたが、その笑い声は「ドリフ大爆笑」のバックの笑い声を髣髴させるものでした。残念ながら帰ります、しかも迅速に。
カフェ風野菜工房の話に戻りますが、その建物は、生産者さんの亡き旦那さんが計画し、約3年前に移築されたもので、今年の初めにお話しさせてもらった時は「何度かここで料理教室をお願いしたい。そして、それを足がかりにして地元の6次産業を活性化させたい。」との事でした。
その想いが宿っていたのでしょうか?8名様分用意したはずの食材が、ほとんど「9名分」になっていたのです。
盛り付けしていて「これもだ、あっ、これも・・・」と1つづつ余る不思議さを感じる時、亡き旦那さんの顔を思い浮かべてしまうのです。
最初、その事はマネージャーに言わなかったのですが、霊感の強いマネージャーは「誰かいるような気がする・・・」と言い始め、最後に配る為に持ってきた、というショップカードも「あれ?9枚ある・・・数えて持ってきたのに・・・」と、全て一つ多いのです。
「マネージャー、実は食材も数えて持ってきたのに、殆ど1つ多いんですよ、もしかすると、旦那さん、いるんじゃないですか?この辺に。」と言ってみると、「だからか・・・」と2人で顔を見合わせてしまいました。
「旦那さんの思い強いだろうからな・・・」
そう呟くマネージャーに、
「じゃあ、旦那さんの想いを大事にする、という事で、今日の会を頑張って・・・」
「頑張って?」
「終わったら飲みに行きますか!」
帰る頃には更に20センチほど積もった雪は辺りを更に静まり返らせ、車のタイヤの「ギシギシ・・・」という音だけが響きます。
「気をつけでな!(気をつけてね、の山形弁)」
手を振っていつまでも見送る生産者さん達の姿をバックミラーで見る時、9人目がいないか確認する私がいました。
山形市に近づくと積もっている雪は殆ど無くなり、しかし、雪は舞い散る、といった状態でした。
店に帰って皿や箱などを所定の位置に戻し、着替えると、私とマネージャーは夜の街へ繰り出しました。
「クリスマスが近いんで明日から飲めないからな・・・」それを言い訳に相当量を飲酒したのは言うまでもないでしょう。
旦那さんも喜んでくれたかな?という想いも忘れずに、ね。