ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

秋は赤ワインが似合う。そして、それに合わせる本に悩む

2011-10-06 22:10:22 | Weblog
 「秋の夜に 耳傾ける 虫の声。芭蕉」などと捏造句を作りたくなるくらいコオロギの声が心地良い今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 この時期、営業がひと段落してバックヤードに行きますと涼しげで思いっきり秋を感じさせるコオロギの鳴き声が聞こえてきますが、そんな時、頭に浮かぶのは「もう・・・白ワインの季節じゃないな・・・」と飲み物の事であります。
 春は「スパークリングやロゼ」、夏は「キリッと冷やしたシャルドネかソーヴィニヨンブランの白ワイン」というイメージですが、秋は「樽の香りと土臭さが同居する赤ワイン」を欲してしまうのは雨に濡れた枯葉の香りのせいですぜ、オォ、オータムリーブス。
 秋は何故かアンニュイ(仏語です。ものうい気持ち)な気分になりながら本なんか読んでみたくなるものですが、私はそれにワインをプリュ(仏語です。プラスの意)して楽しみたいと考えます。
 しかし、その場合、読みたい本がそのシチュエーションに合っているか、という問題も無視できません。
 結構前に流行りました「もしドラ(「もしも、野球部のマネージャーがドラッカーを読んだら」という本。一応、読みました)」などは酒に合いませんし、「中島らも(故人)」系の本ですと合いすぎて怖い。飲んでいる時に酔っ払いの本は辛いというものでしょう。
 私的には料理絡みの本でも全然構いませんが、その場合も読む料理絡みの本によってはワインと調和しない本が出てきます。
 「北大路魯山人」先生の本は結構好きですが、ワインが飲める件(くだり)はご本家「トゥール・ダルジャン」と思しきレストランへ行き大暴れした章だけであります。
 「オーギュスト・エスコフィエ」「ブリヤ・サヴァラン」両大先生(仏人)の偉大なる本では重過ぎますから、料理系本でも「サクッ」と読めるものがよろしいですな。
 そうなると「専門料理」辺りが好ましいというものです。しかも、その中の「自分流で~A ma maniere~」という記事(毎月洋食系の注目の料理人が出る)がワインに合うのですが、私が好きな記事は「日本の伝統食品」という記事。内容的には日本酒ですよ。
 ただし、どんな本も酔いが回ってくると正常に読み進められませんから、そういう時は速やかに「ゴルゴ13」に切り替える事をお勧めします、「ゴルゴ」は酒を選びませんよ。

 さて、話は変わりますが、今日は「また?!」と口走られるであろう「酒の肴 つくってみーよ」の収録日でありました。
 毎回、料理を考えるのが大変でありますが、その「切羽詰った感」というのも心の闘志を覚醒させる起爆剤になるというものです。(かなり大げさ)
 今回の料理は(も?)心の闘志を覚醒させる起爆剤が誤作動した、と言いますか、心の闘志ではない所が爆発した、と言いますか、爆発しなくても良いのに爆発した、と言いますか、ちょっとだけトリッキーな事をしているのであります。
 情報インサイダーになりますから詳しくは書けませんが、ご興味のある山形県民の方は10月30日(日)放映だそうですからご覧になってみてください。
 県外にいてそれを観れない方。CSで観れる、という未確認情報も入っておりますから稀にご興味のある方は何気にCSを付けていると運が良ければ出くわすかもしれません。しかし、他店の場合もございますからその時はテレビを消してください。(ウソ) 
 レシピだけですとネットで見れるはずですので当店だけでなく他もお店のもご覧ください、同じ材料でも店によって料理が違いますから面白いかもしれませんよ。

 今日は微妙な宣伝になってしまいましたが、この辺で終わりとさせていただきます。

 最近、どうもブログに着手する意欲が減退しているようでなかなか更新できませんが、まぁ、こういう期間があっても良いのではないか、という事で、ひとつ。

 本でも読んでブログ心を奮い立たせるか・・・な。

























コメント
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