高校3年夏の陣。数学の解答力養成法は、ズバリ、手筋として解法を理解して覚える事。

囲碁、将棋で上達の秘訣は、手筋、定石を、シッカリ理解して覚える事だ。
数学の場合も、全く同じだ。青チャートも一対一対応も、解答を良く理解して、その上で、細部までシッカリ覚えよう。大学入試の数学問題はそうした手筋の組合せにしか過ぎない。その事を先ず理解するのが大切だ。
東大の数学入試問題は、1題当たり、3.4個の手筋を必ず含んでいる。毎年東大理系数学で求められる手筋の総数は20個前後だ。必要に応じて手筋を繰り出せ。囲碁、将棋の好きな人は手筋の理解が優れている人々だ。
その昔、こんな話をした事がある。高校3年夏の全国大会の直前だった。高1、高2の全国大会では予選リーグを突破出来ずに、予選敗退。最後の高校3年。秘策を彼と練る。その後で進路の話になった。私は彼に以下のような話をした。君は囲碁の6段だ。6段になる事と、東大理一に合格する事とどちらがより難しいか分かるか？6段の君なら1年間必死に勉強すれば間違いなく東大理一に合格するよ。
それから1週間後の全国大会では、見事準優勝した。大会後、猛勉強の甲斐があり、一浪はしたが、東大理一に合格した。私は彼の答案を採点するのが密かな楽しみだった。無理、無駄の無い、理詰めの締まった答案にいつも感心していた。彼の祖父は著名な囲碁棋士であり、プロの9段だった。血は争えない。
もうそろそろ進路の決着が着く頃だ。

高校3年夏の陣。大学入試の採点は、加点法？減点法？

数学は大半加点法だ。和文英訳は減点法が主力だ。
場面場面で、加点法と減点法を切り替えるケースもある。
和文英訳では、ミス1つにつき、減点し、持ち点がなくなった段階で採点を止める。
従って、減点されにくい英文を心掛ける事が求められる。数学の場合、求値問題においては、正解の値を求めることに全神経を集中させる事。兎に角、値が求まってナンボの世界だ。センター試験ならば値が全て。二次試験なら、バランス、見栄えの良い答案を書く事。見易い答案は減点されにくいことを肝に命ぜよ。小さな字で、薄くて読み難い答案は、嫌われる。採点するのは、視力の衰え始めた先生方である事を忘れない。採点者への思いやりが、実は自分に返って来るのだ。情けは人の為ならずと、昔から言うではないか。健闘を祈る。

高校3年夏の陣。志望大学の過去問はどう解くか。

志望大学の過去問は、全ての科目を2〜3年分を時間を決めて解いてみよう。勿論時間も正確に測ること。
解答、解説を見ながら、自己採点する。採点に問題あれば、担当教科の先生に採点を頼んでみよう。
英語の英文和訳、和文英訳は先生の力が必要かも知れない。数学ならば、証明問題は担当教科の先生に採点依頼が必要かも知れない。国語の要約問題、説明問題も同じく担当教科の先生の添削が必要な場合もあろう。
その際、あくまでも担当教科の先生のご厚意による指導である事を呉々も忘れぬ事。
「お世話になります。有り難うございます。」の言葉を忘れぬ事。また、基本事項の何処に穴があったかも、チェックする事。

東大突破の解答力養成講座:柴田孝之 学研

記憶力とも理解力とも違う、東大入試で要求される本当の力。
それを解説したもの。
東大入試の狙いを鋭く解剖して、どのように対応すべきかをまとめた解説書だ。
英数国理社の科目ごとの問題の特質を要領良く解説してある。
東大頭をどう作るかを、説明してくれ本書は、東大希望者にとっての福音の書となろう。
およそ10年前の書だか、その価値は減ずることはない。学研

高校3年夏の陣。参考書はどこで買うのか？

例えば、微積分基礎からの極意(東京出版)を買うなら、名古屋駅なら三省堂か、近鉄パッセ8階の星野書店。
栄町なら、丸善。千種駅なら駅前煉瓦ビル2階の千種正文館、東片端町の正文館本店。以上ならば、確実に手に入ります。他の参考書も同じです。最悪、ネットで購入もあり。