2年前の丁度今日、東北大震災が発生した。そのとき私は、清掃活動の監督を行っていた。激しい横揺れだった。作業中の生徒達には、活動を止めて、机の下にもぐりこむように指示した。ゆれは2分ほど続いた。大きな地震だ。震源はどこだろう。職員室に戻ると、大型テレビに地震速報が流れていた。生徒達に帰宅を急がせ、再び職員室に。そこには、巨大な津波が、家々を飲み込む姿が映し出されていた。かつて見たどの映像よりも、人の心を震撼とさせる、映像だった。「この世の終わりを見せ付けられた。」ように感じた。涙がとめどなく溢れた。人々の日常が、余りにも無残に引き裂かれる光景を目にして思ったことは「地震予知、津波予知の整備が急務だ。何とかしなくては。巨大地震から人命を救え。」であった。
あれから2年。教え子達105piecesも成長して、中学3年。まもなく始まる公立高校入試に、今全力を尽くしている。貴重な体験であった、公立校での勤務。多くのことを学ばせていただいた。部活動、朝の読書の時間、運動会、文化祭、合唱コンクール、野外学習、様々な教育活動の中で逞しく成長する生徒諸君の姿を見ることが喜びだった。
慣れない特別支援クラスの指導も経験した。彼らの残された能力を何とか開花させようと、手を変え品を変えての実践授業。定規とコンパスでの多面体作りから、手先の器用さを発見。それを元に、現在彼は紙の加工技術を学んでいる。(クラフト技術)
人には、様々な能力がある。どうやって見つけそれを育てるかが、教育本来の有り様ではないだろうか。たった1年で私立学校に復帰した。(選抜クラスを作るについての協力要請あり。)公立で体験したことが、今の教育にとても役立ている。
教え子の105pieces達、一人ひとりが、希望進路を達成できることを心より望んでいます。
「全員で希望の峰にのぼれ。」生徒諸君の活躍が楽しみです。
(頑張れ白木子!!)