マッシーパパの遠吠え

インターネット情報を丹念に読み取り、ニュースの裏に潜む真実を綴るあなたのためのブログです。

橋下知事VS東国原知事-part2 「マニフェスト達成率はどちらが上!?」

2009-01-28 09:54:23 | Weblog

 「読売」が2月6日で就任1年を迎える大阪府の橋下徹知事の支持率を調査した。それによると、知事を「支持する」とした回答は82.3%で、「支持しない」の9.5%を大きく上回ったという。そして、支持する理由(複数回答)では「指導力がある(59%)」が最も高く、不支持は「政策に期待できない(45%)」が1位だったとか(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090126-OYT1T01152.htm)。

尚、これに先立ち、知事は、「橋下府政」を府民に採点してもらう意見交換会を開催。参加した男女23人が、「財政再建」「教育」「文化」など5項目を3段階で採点したが、財政再建は高評価が過半数を占め、文化や産業振興には厳しい点が付けられたとか。尤も、知事が冒頭、「今日は(府政の)いいことは言わないで」と言ったと聞くから、概ね通信簿の成績はよかったのかも。

ま~、確かに、就任当初は専門家の評価も現場の声も、厳しいものがあったようだが、彼の大阪府の財政再建にかける熱意に触発され、変化の兆しはあるようだ。実際、1000億円の削減を目指して、次々打ち出す、①人件費の一律1割り削減 ②各種文化施設や団体への支出縮小や廃止に、(彼の)本気を見だし出したのかも。勿論、一方で、「教育問題」、「伊丹空港廃止発言」、「自衛隊伊丹駐屯地での朝日新聞批判」など、過激な発言を繰り返し、物議をかもしているのも相変わらずではある。

処で、マッシーパパは橋下知事と言えば、比較したくなるのが、同じタレント知事の東国原宮崎知事。7月27日のエントリーでも『橋下知事VS東国原知事 「どちらが知事にふさわしいか」』で、人気はさておき、実質公債費比費が15.6%の大阪は宮崎の12.2%に比べ厳しい分だけ、果断に取り組む橋下の評価が上だと判定したことがある。

そこで、今回は切り口を変え、現実の成果で競ってみようと思う。幸い、時を同じくして、東国原知事もマニフェスト達成状況を検証するイベントが行われたようだ。

FNNニュースによると、東国原知事が選挙中に打ち出した「そのまんまマニフェスト」を専門機関が採点したところ、「総合評価は84点」だったという。これは過去に採点された知事の中で、上から4番目の高得点。85項目中、「宮崎ブランドの向上」など65項目に、「達成できた」とするA評価がつけられたという。それでも、東知事は「ちょっと厳しいといっちゃ厳しい。重く受け止めさせていただきたいと思います」とコメントしたとか(http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00147815.html)・・。

ちょっと、マジ、これってどこか変とちゃう?と思わず、突っ込みを入れそうになった。

確かに、この御仁の人気は半端でないのはわかる。確か、同じ就任1年目に「宮崎日日新聞社が実施した県民意識調査でも、知事を「支持する」「どちらかといえば支持する」と答えた人が93.7%占めたはず。だけど、人気と成果は別物、マニフェストは定量的なものが多いはずだから当然、人気投票のようにキャラでどうにでもなるものでない。

とすれば、たった3カ月前まで、彼のマニフェストの進捗状況を厳しく評価していたあのブログ「国会議員を丸裸にしよう」は一体なんだったのだろう。

即ち、同じマニフェストの評価として、

①「入札制度改革」も当初の意気込みより後退 

②「4年間で企業誘致100社、雇用創出1万人」は昨年・初年度の実績は36社、1640人で低調である

③「県外観光客年率5%増」は年率3.5%増で未達成。

④「移住世帯数が目標100世帯」は昨年度は63世帯で順調である。

⑤最目玉の「行財政改革」も目に見えた進展が見られず、債務残高は未だ9千億円を数え、「財政調整基金」は約5百億円で、後数年で底がつくと、疑問符をつけているのだ(http://www.news.janjan.jp/column/0810/0810070927/1.php)。

ただ、任期がまだ2年あるからと、記事も今、評価するのも酷と、念押しはしているが、それにしても、たった三月の間に、「総合評価84点」に様変わりしたとでもいうのだろうか。一体、どんな査定をしたのか、まさか「宮崎の知名度を全国に高めたからすべてよし」ではあるまいと思うけど・・。

尤も、これを査定したのが、東国原知事の母校・早稲田大学マニフェスト研究所ということ。それに、彼はいっときも早く、成果を認めてもらい、任期の途中でも、マニフェスト完遂がアピールできれば、国政に転進したい下心が背景にあるのは間違いないだろう。

とすれば、マッシーパパには、どう客観的に見ても東国原知事が橋下知事より行政手腕で勝っているようには思えない。方や、大阪をめったに離れることなく、休日を返上してまで、現場中心をこまめに実践。こなた、最初の数ヶ月こそ、精力的に現場主義を実践していたが、今は休日だと、宮崎を留守にし、平日でも全国を飛び回る。そして、毎年、公務の報酬のほか、テレビ出演や講演などで年間3000万円の収入を稼ぐ。いや、これ以外にも、政治パーティをこれまで、11回開催し、6000万円集めたとも聞く。因みに、こちらのほうは橋下知事はたったの2回。それも最初、参加者を無制限に集めたので2000名が参加。そして、前回はやり過ぎたと反省(?)、2回目は後援会員に絞り、1万円、580人に絞った由。かてて加えて、テレビも講演も必要最小限に限っているのだ。

この辺が、同じタレントでも、芸人と弁護士の出自の違いかも知れないが、これで、マニフェストの成果が高く出るとしたら、よほど、採点が甘いか、マニフェストそのものに問題があるのかも(?)・・。

あるいは、ひょっとして、東国原知事はジュンイチロー氏同様、人を惑わす術に長けているのに相違ない。だからこそ、彼はオバマ氏の大統領就任の「演説が上手というような評価ですが、私から言わせると、その技量は普通と評した(wikipedia)」のである。きっと、彼は人を酔わせる演説が得意なのだろう。そして、その特技で持って、あわよくば、首相に上り詰める夢を描いているのかもしれない。

それであればホントに困ったことである。マッシーパパは、こういううわべだけで評価される世間の風潮を一番、恐れる。つまり、政治を行うのにふさわしい人でなく、有能な政治家を演じるのに優れた才を持つものを歓迎する国民の政治音痴が怖いのである。

ま~、その意味でも今回は、敢えて結論を出さないことにする。そして、さらに、東国原知事の残り2年、橋下知事の3年にこれからも目を離さずウォッチするつもりである・・。

マッシーパパの遠吠え」の「ブログ村」と「人気ブログランキング」の順位が少し下がっています。ランキング順位はよい記事を書く励みにもなりますので、是非下記応援クリックをよろしくお願いします・・。♪

<a href="http://news.blogmura.com/news_nihon/">にほんブログ村 国内ニュース</a>

<A HREF="http://blog.with2.net/link.php?666082">人気ブログランキング



コメントを投稿