マッシーパパの遠吠え

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国歌不起立の教員懲戒をめぐる大阪府知事と神奈川県知事のバトル!?果たして軍配はどちらに!

2011-05-21 17:52:46 | Weblog

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神奈川県の黒岩知事が、橋下知事の「国歌斉唱不起立の教員は絶対許せない。意地でも辞めさせる」との発言に対し、「(国歌斉唱は)強制するとか、処分だとかはそぐわない」と物言いつけたという。

いや、それにつけても面妖なバトルであること。

かたやは府議会を完全制覇し、飛ぶ鳥落とす勢いの大阪府知事。彼の率いる.「大阪維新の会」が、突然、全国初の「府立学校での国歌斉唱時に教職員の起立を義務づける条例案」を設けるというし、自らも違反者の「懲戒免職」を言い出す。

一方、利害があるのかないのか?これまた、当選したばかりの知事がはるかかなたよりイッチョ噛む。

どうやら、ことがことだけに、タレント出身の性(さが)がなせるパフォーマンスでもまんざらなさそう。

だとすれば、お互いバトルする理由が存在したはずで、ここは言いだしっぺの橋下氏からまず探ってみることにする。

おそらく、考えられる理由は2つ。

大震災の復旧・復興で存在感の薄れた与野党のセンセイがたに代わって、天下国家の問題を語るのに今は絶好のチャンスと見た。

知事自身も、「本気で大阪から国の形を変える」と府庁に「大都市制度室」を設置、「形あるものをつくり、問題提起してほしい」と職員に訓示しているぐらいだから、この教育問題はぴったりのテーマである。

しかも、この国歌不起立問題、幸か不幸か、大阪府としても喫緊の課題。

何しろ、大阪市(昨年4月)や堺市(今年4月)が先行して、市立学校園で平日に国旗を揚げる「常時掲揚」を始めているのに大阪府は後手をとっている。

その上、3月10日に東京都が国歌不起立を理由に懲戒処分したことを不服として争われていた高裁での訴訟に都が逆転敗訴(都は判決不服として上告)。

大阪府も2002年、君が代斉唱時の起立を府立学校などに通達し、職務命令違反で懲戒処分とした教員は計7人いるので、この判決の影響をいつ受けるとも限らない。

そこは弁護士出身の知事。条例で明確にして、法的対抗要件を準備する狙い(?)・・。

一方、バトル相手の黒岩知事の方だが、こちらの理由としては生まれが「大阪府」だからイッチョ噛んだだけ・・というのは冗談として、

実は神奈川も訴訟こそ無いようだが、国歌不起立の教員を学校長から教育委員会に報告する「教職員名収集」制度を巡り県教委と日教組の間に宿年の対立がある。

しかも、この制度を不服とする人たちが県の審査会に訴えて、差し止めの勧告を得たのに県教委は継続しているというお家事情も存在する。

従って、新米知事としては、(橋下知事から)寝た子を起こされるのも困るし、保守層から「生ぬるい、大阪のように条例を作れ」といわれれば尚、迷惑。

ここは、やんわりと、右にも左にも通じる?「一般論」で釘をさしておこうと先制攻撃に出た(?)。

いや、それとも「保守」のことなら、私のほうが一枚上だから、お任せって!・・。

ま~、「バトル」にいたった経緯はこんなものだろうが、だからといってこの問題の全てが明らかにされたとはいえない。

まず、解けない疑問は、果たして「条例」を作ったからといって、懲戒免職が法的に可能であるのか?である

実際、「維新の会」も条例に罰則は設けないといっているので、法に基づかない懲戒、なかんずく、免職など常識としてはありえない。

だからといって、訴訟で都度、争うのも現実論として問題があるとすれば尚のこと無意味?

だとすれば、これはひょっとして、タレントの使う「つかみ」、話題を大きくする橋下流のブラフ(はったり)?

次に、解せないのは、なんで、公務員の教員が通達に逆らってまで、国歌斉唱を拒否するのかその本音である

反対する彼らは、「君が代」の歌詞が天皇崇拝であるとか、戦争のイメージが強いから国歌としてはそぐはないという。

果たしてそうだろうか?

イギリス国歌は「神よ我らが慈悲深き 女王陛下を守りたまえ 我等が高貴なる女王陛下の永らえんことを」と英王室をたたえるフレーズから始まるし、フランス国歌は「血塗られた旗が掲げられた」、「汚れた血で田園を埋め尽くす」など、残酷な内容である。

むしろ、その意味では何千年もの「千代に八千代に受け継がれた」皇室は世界に誇れることだし、曲が荘厳な分、日本の文化そのものをあらわして良いのではないだろうか?

ま~、あえて、言わせて貰えば、黒岩知事の言うように、たった数十人の落ちこぼれの教員のためにわざわざ法律を設けなくとも、今までどおり通達でしっかり処分すれば十分でないかと思う。

いや、そんなことよりも06年に改正された教育基本の趣旨をしっかり教育現場に浸透させることに注力していただきたい。

なんとなれば、そこには、教育目標の一つとして「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」と明記した愛国心の涵養がうたわれれている。

又、第9条には、教員について「養成と研修の充実が図られなければならない」ことが規定されているからだ。

つまり、実効性のない法律を作るよりも、本気にこの国のことを思う愛国心をいかに教育現場に根付かせることができるかに心を配ってほしいのである。

やっぱ、その意味で、「愛国心」は強制するものでなく自ら思いをいたすような教育が大事なことを知っている(?)、黒岩氏のほうが、カッコをつけるだけの橋下氏より、ほんのちょっぴりだが、ましということになるのかな。

とすれば、このバトルの行司軍配は東方に上がったってこと!?・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

 

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