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近頃、世間に流行るもの、間引き運転、エアコン節電、サマータイム、節電、節電の世の中で泣くのは弱いものばかり・・。
どうやら、昔も今も泣くのは弱い庶民のようである。
というのもこの夏、電力不足を補うため、企業には政府目標の15%を義務付け、一般家庭にも相応の節電を呼びかけているが、それがどうもウソっぽいというのだ。
まず、疑問を呈したのはみんなの党の渡辺喜美代表。自家発電の余剰分である「埋蔵電力」を活用すれば節電など「無用」という。
いや、総理のトンチン管さんまでもが同じ考えで、経済産業省に本当のところの稼働可能な電力を点検するよう指示しているとか。
つまり、全国から届け出のあった自家発電設備の出力合計6000万キロワットのうち、すぐにも使える「埋蔵電力」を掘り起こそうと言うのである。
但し、問題はその正確な「電力の量」なのだが、これが何ともあやふや。
経産省の報告では180万kwだが、あくまでも官製、菅さんすら信用しておらないというのだ。
そこで、ワイドショー番組が専門家に試算を依頼。その一つが先日の「とくダネ」で、物理的に可能な数字として1400万キロワット、原発13~14基相当だとはじいている。
又、「モーニングバード」の「そもそも総研」では以下のように、既存の能力で十分。その埋蔵電力さえ不要だという(名古屋大高野準教授の調査)。
東京電力の最大発電能力が6207万 昨年のピーク電力6000万kwに対し、(+3.5%)
関西電力 3863万 3138万kw (+7.9%)
中部電力 3095万 2709万kw (+12.5%)
但し、上記から原発分を除くと、
東京電力の最大発電能力が5716万(原発分491万) 昨年のピーク電力6000万kwに対し、(-5.0%)
関西電力 3408万(原発分455万) 3138万kw (+7.9%)
中部電力 3095万(原発ゼロ) 2709万kw (+12.5%)
関西電力、中部電力など、まったく、埋蔵電力も節電も必要ないが、東京電力だけが若干不足する。
が、これとて、「特ダネ」の埋蔵電力1400kwで十分賄えるところなのだが・・。
では、なぜ、電力各社は「電力不足だ、不足だ」と喧伝するのだろうか?
高野準教授は「原発がないと電力が足らなくなるというのを印象付けるため」と説明する。
又、経産省が埋蔵電力に期待できないとする理由の、
「自家発電の多くは重油や石炭を燃料とする火力設備で、老朽化が進み安定運転が難しい」と言うのも、あくまでもお役人特有の「できない理由」を並べたてたに過ぎないものである。
実際、もし誰でも(自家発電電力を)買ってもらえるとなったら、現在自家発電していない企業も新たに参入して来る可能性は否定できない。
勿論、このことは今夏の対策にならないが、逆にこのひと夏だけの問題ということなら、既存の設備をフル稼働することで、解決は容易であろう。
結局、このような素人でもわかる話を難しくしているのは、電力会社自身が独占事業に胡坐をかいたエゴ。
つまりは、初期コストは高いが運転コストのべらぼうに安い原発だと、利益がガッツリ取れるといいたいだけでないだろうか?
ま、それに加えるとすれば、「安定供給の得られない、しかもCO2の環境問題から逃げられない化石燃料のウエートをただ、下げたいという狙いがあるということでしょう。
でも、電力会社のエゴも、次のようにエスカレートすればもはや犯罪級?
「My News Japan」によると、「利用者に15%の節電を求めながら、『エネット』から電力供給を受ける大阪府庁などが節電して発生した余剰電力については、購入を拒否し続けている」という(http://www.mynewsjapan.com/reports/1461)。
いや、東電のエゴも負けずにすごい。他社の余剰電力を新たに買いたいという申し出に託送(送電線利用)を拒否。結局、独占の「送電」を社会のために使わず、己の利益だけに使うというさもしい人たちばっかなのだ。
ま~、それもこれも、「発電」と「送電」を一手に独占する矛盾のなす業。
この根本のところから、見直さないと、埋蔵電力が「ある」の「ない」のの議論をしていても意味はない。
ましてや、過去何十年、かかっても、ものにできなかった再生エネルギーや今すぐ、実現できもしない脱原発を付け焼刃で至上命題の如く云々するのもおかしな話。
ともあれ、電力問題でこれほど百家争鳴するのも、よほど、「電力」という独占事業にうまみがあるからでないだろうか。
又、それだけに、電力会社も一度つかんだ既得権は何があっても手放すまいとし、政官業の不逞の輩もこの電源利権にダボはぜのように群がるのだろう。
いやはや、日本の国はどこを叩いてもほこりがでるということかも・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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