MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

楽器の顎当て (1) ~ 邪魔な厚み

2009-01-26 08:22:18 | 音楽演奏・体の運動

01/26    楽器の顎当て (1) ~ 邪魔な厚み




 前回の Borodin の四重奏曲では、Viola のB.さん
ご一緒しました。



 余談になりますが、B.さんは、楽器の顎当てに深い
関心をお持ちのようです。

 これについては、先日もちょっとした質問をいただいた
のですが、この日も別の仲間と、そのことについて話して
おられました。





 Viola は、ご存じのとおり Violinより大きい楽器です。
そのために、弾きこなすのはなかなか難しいのですが、
それは "長さ" のためだけではないように、私自身は
感じています。

 そう、"楽器の厚み" なのです。

 これに、さらに顎当ての厚みが加わることになります。





 と申し上げると、「厚みが一体どう関係してくるのか?」と
疑問に思う方もおられるでしょうね。

 これについては、いずれ改めて書きたいと思っています。





 これだけでは、何のことか、お解りいただけないと思うので、
一つだけヒントを書きます。

 スポーツの世界の話になりますが、よく言われることに、
脇を締めろ」、「顎を引け」という言葉があります。




 私の大好きな野球でも、中継を観ていると、よく解説者が
口にするもので、どうやら運動の基本のようです。 また
これは、身体の効率的な動きという点で、野球に限らず、
広く当てはまる原則らしいのです。




 え、ますます解らなくなった? 楽器演奏とスポーツは違う?

 確かに私もそう思うのですが…。





 どうやら、お叱りの声が聞こえてきそうです。




 「そんなことより、寸暇を惜しんでさらいなさい!」

 「"弘法筆を選ばず" と言うではないか!」




 それはもちろん承知しているのですが、現在の私は、
このことを意識せずに、ただ "さらう" ことはしたくないし、
また絶対に出来ないのです。






 この騒動、元々は、"肩当て選び" から始まったことですが、
そのうちに事態は楽器の "表側" へと波及していきました。

 それが "顎当て" 選びから、やがて "顎当ての試作" へと
進んだわけですが、結局現在は、顎当てを使っていません。

 小柄な私なので、Violinでも…。




 愚かな私の、30年に亘る取組みの、皮肉な結果でした。

 ハハ…。



 (続く)




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