MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

11月の記事の一覧

2010-11-30 00:00:00 | インポート

11/30



       今月の記事の一覧です。




11/01   頭の体操 (60) 漢字クイズ 問題/解答




     我が家の地デジ騒動

11/04   ① 膨らむ付帯費用

11/05   ② アマの挑戦、プロのケア

11/06   ③ 屋根の上のアリャー




     私の室内楽仲間たち

11/08   付き合いの悪いチェリスト

11/09   歴史に翻弄された出版業




11/11   頭の体操 (61) 漢字クイズ 問題/解答




     私の室内楽仲間たち

11/15   揺れ動く転調

11/16   切ない半音階

11/17   叫ぶ乙女、棒読みの骸骨

11/18   死神だけが生まれ変わる?

11/20   束の間の小春日和

11/21   死神と踊る?

11/23   絶望感の表現




11/26   頭の体操 (62) 漢字クイズ 問題/解答




     我が家の地デジ騒動

11/28   ④ ヒト食う客と空飛ぶ難敵

11/29   ⑤ 柿を差し出し9連敗




11/30   今月の記事 ~ 一覧





柿を差し出し9連敗

2010-11-29 00:00:00 | 生活・法律

11/29      我が家の地デジ騒動




           これまでの『生活・法律




         ⑤ 柿を差し出し9連敗



        関連記事 『我が家の地デジ騒動

            膨らむ付帯費用
            アマの挑戦、プロのケア
            屋根の上のアリャー
            ヒト食う客と空飛ぶ難敵
            柿を差し出し9連敗
            空中戦と地下組織





 我が家の庭の柿の木。 今年も一杯実を着けています。

 ただし、「どれも味が満点」とは保証できません。 押し
付けられた我が家の客人には、降って湧いた災難です。

 そしてその柿を、ついに外へ持ち出し、"出張サービス"
まですることになりました。



 新たな犠牲者は、長年お付き合いいただいている、
ある大学オケの方々です。

 関連カテゴリー 『私のオーケストラ仲間たち



 この日は、Viola のみなさんとの練習でした。




 さて、いよいよ "柿配り" です。 人数は9人、柿は30個。
一人2~3個は行き渡る計算になります。

 さあ、どうやって配るか?



 喧嘩にならないよう、大きさはどれも中ぐらいです。
持ち帰る途中で潰れないように、固めのものばかり
選びました。 しかしそれでも、「完全に公平」とは
言えません。 色、形、傷の有無…。

 そこで、優先権を得るためにジャンケンをしてもらう
ことにしたのです。



 しかし、9人でジャンケンすることになると、延々と時間
がかかってしまう。 そこで、「私と個別にジャンケンをし、
"勝ち組"、"負け組"、"あいこ組" に分れ、さらに内部で
勝負してはどうか?」という提案がありました。

 なるほど。 それはいい! …というわけで、私との
ジャンケンが始まりました。




 最初は "チョキ" を出して負けてしまいました。 次は
"パー" で。 その次は "グー" で、やはり負けです。

 珍しいこともあるもの。 何と三連敗です。



 その後は、何を出したか覚えていません。 やれども
やれども "負け" ばかり。

 ますます落ち込む私を尻目に、勝った者は大喜び。



 連敗記録はさらに更新を続け、何と九連敗してしまいました。

 この日の私のジャンケンは、実質的に9回だけ。 全敗です。




 それはともかく、これでは何にもなりません。 やらなかった
のと同じことですから。 せっかくいい提案があったのに…。
また最初からやりなおしです。

 すると今度は、私も含めて10人で一斉にジャンケンをして、
「"私に対する勝ち、負け" で分れては?」ということになりま
した。 提案者は先ほどと同じ学生さん。 なるほど、鋭い。



 そして、1から9までの順番が決まり、まず1個目をそれぞれ
が取りました。 次は2個目で、今度は逆の順番。 9番目の
方から、8、7…と戻り、分配は無事に終わりました。




 九連敗です。 こんな惨敗は、私の記憶にありません。 貴方
は如何ですか? 九連勝でもいいですが…。

 これ、計算してみると、同じことが起きるのは "512回に1回"
ということになりますね。 九連勝、九連敗のどちらでもいいなら
1/256 の確率です。




 さて、まだ柿が余っています。 どうしたものでしょうか…。

 そしてこの後は、真面目な謎々になってしまいました。 貴方も
一つ挑戦してみませんか?




 ① 隣りの家の柿の木の枝が、境界の塀を越えて貴方の敷地に
侵入してきました。 枝の先にはおいしそうな柿の実が。 貴方は
それを採ってもいいでしょうか?

  解答  (1) 採ってはいけない  (2) 採ってもよい



 ② 隣りの家に竹林があり、貴方の家の敷地からも筍 (たけのこ)
が生えてきました。 貴方はそれを採ってもいいでしょうか?

  解答  (1) 採ってはいけない  (2) 採ってもよい




 これは民法の初歩として、有名な問題ですね。 ご存知の方も
多いことでしょう。



  (続く)



ヒト食う客と空飛ぶ難敵

2010-11-28 00:00:00 | 生活・法律

11/28      我が家の地デジ騒動




           これまでの『生活・法律




        ④ ヒト食う客と空飛ぶ難敵



        関連記事 『我が家の地デジ騒動

            膨らむ付帯費用
            アマの挑戦、プロのケア
            屋根の上のアリャー
            ヒト食う客と空飛ぶ難敵
            柿を差し出し9連敗
            空中戦と地下組織




 何とか我が家の屋根の上にも建った、地デジのアンテナ。
買い換えたテレビと併せて、"一件落着" …となるはずでした。



 ところが、思わぬトラブルが…。 激しい雨が降ると、何も
映らなくなってしまったのです。



 アンテナ工事の前にも、同じようなことがありました。 でも
この時は、駄目なのは BS放送だけでした。 ところが今回は、
眼目の地デジまで映らないのですから…。

 原因は、今回は取り換えなかった古いケーブル。 以前に
自分で取り付けた BSアンテナの結線部分の、絶縁の不良。
その可能性が、もっとも濃厚です。 そこに雨水が浸み入り、
地デジの電波信号まで逃げて行ってしまったのでしょう。

 素人作業の悲しさです。



 その部分だけ修理してもらうか、せいぜい古いケーブル全体
を取り換えれば、「おそらく復旧するだろう」と思われました。

 しかしパラボラ アンテナ自体も古くなっており、いつ故障する
か分りません。 それに良心的な業者さんだったので、この際
すべて新調することにしました。




 最初の工事から三週間ほどして、急に彼らから電話が
かかってきました。 「これから工事に伺ってもいいか?」
と言うのです。

 それは予定どおりでもあります。 エコ ポイント終了も
迫り、彼らはこれから忙しくなるばかり。 それなのに、
こんな作業だけのために予約をさせるわけにはいかない。
だから、「時間が急に空いたら連絡してくれるように」と、
私が頼んでおいたのでした。

 でも、もう夕方の四時になります。 暗くなってしまっても
いいのでしょうか? BS とは言え、アンテナ工事ですから。



 到着すると彼らは、「ヴェランダにある既存アンテナを外したら、
新規製品は屋根に取り付けたい」と言うのです。

 しかしヴェランダから南西方向には、障害物は何もありません。
わざわざ屋根まで登る必要は無いのです。

 「だめだめ! そこに、そのまま取り付けてね?」 安全だし、
時間も少なくて済みます。




 それでも彼らは不満そうです。 万が一、"ヴェランダの傍に
新しい木々が急に生え、伸びてきたらまずい" とでも思っている
のでしょうか。 10メートルぐらいのが。 ほんの数年のうちに!

 屋根登りのプロの仕事を奪ってしまうのですから、申しわけ
ない気もします。 でも私はあとへ引きませんでした。



 「よく一人でやりましたね。 ヴェランダでも数値はバッチリです
よ!」と、先日私を誉めてくれたのは、彼らだったからです。


          



 仕方無しに、彼らはヴェランダで作業を始めました。 ニヤニヤ
しながら。 「この客には何を言っても駄目だ」と、やっと悟ったの
でしょう。




 アンテナを取り換え、ケーブルも新しくして室内に引き込むと、
いよいよ最終確認。 異常はありません。 ちゃんと映ります。

 「これで、どんな大雨が降っても大丈夫ですよ。 強風で屋根
のアンテナが倒れでもしない限りね。」



 そう願いたいものです。 「御苦労さま、ありがとう。 じゃ、
今度雨が降って映らなくなったら、携帯で夜中に呼び出し、
即刻、来てもらうとするか。」

 こんな私の調子に、もう慣れっこになっているのでしょう。
二人とも黙ってニヤニヤしています。




 「じゃあね、ボクの言うことをあまり聞かなかった罰にさ、
そこにある柿、持ってってくれないかな?」 そう言いながら
私は、袋を二つ渡しました。

 「店で売ってるほどおいしくはないけど、よかったらどうぞ。
柿、好きな人、いるかな? ご家族に。」



 二人は恐縮しながら受け取ってくれました。 「いいんですか?
ありがとうございます。 ウチには年寄りもいるんで、喜びます。」

 …よかった…! ボクも柿の好きな "年寄り" だけど…。



 年齢を言っても信じてもらえなかったのには、困ったけど。
よほど貫禄が無いと感じてるんだな…。

 「今度の客は、よくヒト食う客だ…」とでも思いながら。



      



 庭には柿の木があり、ちょうどシーズンです。 この写真を
撮ったときより、今はもっと一杯 生っています。

 以前は道具があって、毎年採っていました。 あの、"枝切り"
兼用の、棒のような器具を使って。 ところがこの二年ほどは、
みんなカラスや小鳥たちの食糧になっていました。 その道具
が壊れても買い替えず、私も気分的に余裕が無かったのです。

 しかし、鳥たちについばまれ、残骸となって地面に落ちたのを
掃除するだけでは、何とも侘しい…。 それに私は無類の果物
好きです。

 そこで、ついに意を決して買いに行ったばかりだったのです!
このアンテナ工事の数日前に。



 売り場であれこれ見定めながら、ちゃんと頭の中で計算して。
「これに何千円出しても、柿を何百個も買うことを考えたら引き
合うな。 毎年使えるし…。」

 写真に写っているのは、その新品です。




 ところで柿の木。 上記二枚の写真には写っていませんが、
もう一本あります。 そちらは渋柿。 果実の形は縦長です。

 しかし熟れると、渋柿の方が、甘くておいしい。 鳥たちも
ちゃんと知っていて、熟れたのから順についばみます。



 でも私には、どれが熟れているか、下からは判りません。
色で判断するだけです。

 しかし判断と言っても、時間帯によっては、陽が当って実際
より赤く見えたり、背景の空が明る過ぎたり…。 手に取って
みると、まだまだ黄色い。

 また実際に赤く、いい色をしていても、触ってみると固かっ
たり…。 なかなかうまく行きません。



 かくて鳥たちと私の "柿採り競争" が再燃したのでした。
カラスや小鳥たちの邪魔をすることになりますが、こちら
にはハンディがありますもの。

 ごめんね? ボク、空が飛べないんだよ…。

 屋根には登れるけど。



 『空飛ぶバイオリン弾き』なんて無いもん。 屋根の上の
バイオリン弾き
海の上のピアニストはあるけど。



  



 とにかく我が家だけでは食べ切れないので、来客があると
押し付けています。

 お気の毒に…。 このところ、私に遭う人たちは。



 ただし渋柿の方は、当り外れがあり過ぎるので、すべて
自分用。 中には鳥さんたちに先に食べられ、半分ほど
しか形を留めていないものさえあります。



 何はともあれ、柿好きの私には、今が最高の季節なのです。




 ところで話はまったく変わりますが、貴方は "ジャンケン" は
得意ですか?



 連続して勝ったときは、何回ぐらいの記録をお持ちですか?

 私は普通です。 と言うより、「統計的に見れば五分五分」
かもしれませんが。



 実は私は先日、何度も連続して負けてしまいました。 それも
2回や3回ではなく。 信じられないような回数を、連続して。

 この我が家の柿が原因で…。




  (続く)



頭の体操 (62) 漢字クイズ 問題/解答

2010-11-26 00:00:00 | 頭の体操 漢字クイズ

11/26    頭の体操 (62) 漢字クイズ




        『これまでのカタカナ語句には、

        カタカナ部分のみ各回ごとに載っており、

         それぞれの記事に飛ぶことも出来ます。

   「古い記事 (トップ) → 新しい記事 (奥)」 の順に並んでいます。




      『頭の体操 漢字クイズ』 カテゴリーでは、

     『問題・解答』の全文が直接ご覧になれます。 こちらは

      「新しい記事 (トップ) 古い記事 (奥)」 の順です。





 09/07『頭の体操』に登場した外国語の人名、地名、用語が、
カタカナ表記で (1) ~ (22) に、登場した順に並んでいます。


 また、(A) ~ (V) に並んでいるのは、それぞれを漢字で
表記
しようとしたものですが、どう読めばいいでしょうか?



  (1) スペース インベーダー ゲーム   (2) テレビ ゲーム

(3) ブラック ホール  (4) ホワイト ホール  (5) ジャズ  (6) ロック

(7) ハワイアン  (8) ゲザング  (9) リート  (10) ホットケーキ

(11) アウトドア スポーツ (12) ちびくろサンボ (13) ポルトガル語

(14) ヘブライ語 (15) アラビア語 (16) 古代エジプト (17) オランダ語

  (18) ザモスクヴォレーツカヤ線   (19) アレクサンドロフ庭園

(20) レーニン記念図書館   (21) シエナの裸馬   (22) 胃カメラ

(A) 母嫌     (B) 露駒     (C) 煮豆     (D) 振空放

(E) 下山紅   (F) 裏意図   (G) 彫尖狐   (H) 俺堕顎

(I) 烏賊眼裸 (J) 新美吾子 (K) 舗賭景気 (L) 手入美形向

(M) 保愛父豊得   (N) 地曳廬山圃   (O) 下父裸囲碁

(P) 支援無野良婆 (Q) 来多家事夫止 (R) 会止明日砲撃

   (S) 酸吸引瓶堕兄夢   (T) 荒苦惨泥不逞猿

  (U) 冷人気粘土触感   (V) 座母好慕麗疲不痩




[解 き 方]


  ・ 漢字を読み、主にその音を用いて、原語での発音を表わそうと試みた
   ものです。

  ・ 音読み訓読みが混ざっています。 必要な場合は、濁点()、
   半濁点()、送り仮名を補ってください。

  ・  従来のカタカナ表記による読み方とは、必ずしも一致しない場合が
   あります。

  ・  音ではなく、単語の意味を外国語に置き換え、その発音を用いる
   こともあります。 「星 → スター」、「太陽 → サン」のようにです。
    今回はありません。

  ・ 口語的俗語的にくだけた読み方をすることもあります。
   (例) 「汚 → きたねぇ」、「社長 → ボス」。
    今回は3か所あります。

  ・ 漢文もどきに、順番を入れ替えて読む場合もあります。
   (例) 「不読 → よまず、よまん、よまない」。
    今回は1か所あります。

  ・ 人名漢字の中には、“”、”” ともに含まれている場合もあります。 
   姓に加えて "first name" をご自分で補ってください。
   (例) 「ヨーゼフ・シュトラウス」。
    今回はありません。

  ・ 音や意味とは無関係で、漢字から連想しないと解けないものも!
    今回はありません。

  ・  厳密に見るといい加減なものもありますが、そこは冗談の世界。
   お見逃しくださいませ。



   解答
    ↓





以下、「09/07 頭の体操 (55) 漢字クイズ 問題/解答」より




(1) スペース インベーダー ゲーム  (S) 酸吸引瓶堕兄夢

 「1978年にリリースし、ゲーム史に残る爆発的ヒットを記録
したTVゲームの元祖と言われているシューティングゲーム
です」とあります。

 一頃はどの喫茶店にも、ゲーム機を兼ねたテーブルが
必ず置いてありましたね。 懐かしい当時に戻りたい方は、
こちら → [株式会社タイト―




(2) テレビ ゲーム  (L) 手入美形向

 和製英語。 あちらでは "video game" です。

 「鏡よ、鏡! 世界でもっとも美しいのは?」…なんて、
画面に向かって言ってると、アイテムやエネルギーを
使い果たしてしまいます。




(3) ブラック ホール  (D) 振空放

 "放り投げる" と言えばよく分りますが、"ほうる" だけの形で
は、最近は余り使わないようです。

 「一発で放り込む」のは "ホールインワン" と言うようですが。




(4) ホワイト ホール  (M) 保愛父豊得

 光さえも吸いこんでしまうブラックホールがあるかと思えば、
逆に放出口に当るものがあるのだそうです。 まだ、「数式
上の、理論的存在に過ぎない」とは言うものの、もしあれば、
"タイムトラベル" につながるものとか。

 ただし一方通行なので、戻って来ることは出来ないのだそう
です。 それも、"この宇宙" ではなく、"別の宇宙" に通じてる
んだって…。 想像も出来ない…。

 "三次元" に時間を加えた "四次元の世界" だって、自分に
はよく理解できないというのに。

 子供に訊かれたら真っ青! 説明できないもん。 父ちゃん
は、ますます「眼が白黒」です。




(5) ジャズ  (C) 煮豆

 一口にジャズと言っても、スタイルは様々。 "ディクシー
ランド ジャズ" や "モダン ジャズ" ぐらいしか口に上って
こない私には信じられないほど、多彩です。

 それは煮豆の種類も同じ。 材料だけを見ても、うずら豆、
えんどう豆、大豆、小豆、金時豆…と多彩です。 一口じゃ
食べられない。

 ほうら。 やっぱり煮てる。 …じゃない、似てるでしょ?




(6) ロック  (B) 露駒

 「ははあ、岩のように動かない音楽だな? それとも、
"on the rock" で一杯やりながら聴く音楽かな?」…なんて
言ってると笑われてしまいます。 → [呼称定義

 駒 (ク、コマ) は馬。 ロク (鹿) に考えずに物を言うと、
「馬鹿馬鹿しい」と言われてしまいます。




(7) ハワイアン  (A) 母嫌

 フラダンスの "hula" は、歌、踊り、演奏を総合したものを
指すのだそうです。

 日本でフラフープが流行ったのは、私の小学生時代。
父親がデパートで買ってくれた値段の 870円が、いまだに
記憶に残っています。 "Hoop" は輪。 "Hooping" は、これを
体で回すことですね。

 この運動もハワイ起源かと思っていたら、とんでもない間違い
…。 サイトの[フラフープ]には以下の記述がありました。

 「18世紀前半にハワイを訪れた船乗りが、フラダンスと
フーピングの間に類似点があることに気付き、"フラ" という
言葉を "フープ" に付け加え、フラフープという言葉を作った。」




(8) ゲザング  (E) 下山紅

 東京の西部に位置する憩いの場、高尾山にはケーブルカー
が2台あり、上下で交差しながら運転されています。

 その名称は "もみじ" と "あおば"。 私の小学生時代の頃と
変わらないのを、数年前に家族と訪れた折に知りました。

 最近、自分の子供時代を思い出すことが多いのは、どういう
わけでしょうか。




(9) リート  (F) 裏意図

 「相手の行動の裏を読む」のは苦手です。 楽譜を読む以上に
…。 「騙されやすい性格だ」と、子供たちから言われる私には。

 歌手とピアニストだけならまだしも、を引く黒幕がいると、
事態はさらに複雑になります。

 黒幕ではありませんが、三人目が加わるリートというと、思い
浮かぶものに、シューベルト『岩の上の羊飼い』 (Der Hirt auf
dem Felsen; D965, Op.129) (1828年) があります。 これは
クラリネット。

 ブラームスの『アルトのための2つの歌』 (2 Gesange fur eine
Altstimme; Op.91 (1884年) には、楽器のアルト (Viola) が加わり
ます。 『満たされた憧れ』 (Gestilte Sehnsucht; Op.91-1)、『聖なる
子守歌』 (Geisliches Wiegenlied; Op.91-2) の、美しい2曲です。




(10) ホットケーキ  (K) 舗賭景気

 「景気は着実に回復している。」 政治家の他に、一部の学者
でさえ、最近はそう口にしています。

 しかし、零細個人事業主でもある私には、まったく実感でき
ません。 まさに "火時計稀" です。

 「"火の車" の間違いだろう!? そんなの、聞いたことないよ!」
だから "稀" なんです。 "火の車" 以上にタチが悪い。

 ほら、長針が一回りする60分ごとに、赤字が膨らむんです。
365日どころか…。




(11) アウトドア スポーツ  (R) 会止明日砲撃

 この解答を書く数日前に、韓国 延坪島 (ヨンピョンド) への
砲撃がありました。 北朝鮮からの。

 もちろん私には予知能力などありませんが、これ、何だか
気楽なスポーツ感覚でやっているように見える。 人が死ん
だりしてるというのに。

 対話のルールが通用しない国が、最近多いように感じる
のは、どういうわけなんでしょうか。 "信頼関係" なんて、
国家交渉の世界では、美辞麗句?

 政治家も大変でしょうが、我々庶民は何も直接出来ない。
よろしくお願いします!




(12) ちびくろサンボ  (N) 地曳廬山圃

 「廬山 (ろざん)で地曳網」なんてこと、ありませんよね? 海抜
1,000㍍以上の峰々が軒を連ねているんですから。

 でも、あのヒマラヤ山脈でさえ、大昔は海の底。 貝の化石が
発見されるんですから。 激しい造山運動の結果です。

 だから地響きぐらい、したんじゃないかな…。




(13) ポルトガル語  (G) 彫尖狐

 狐さんと言えば、ネコ目イヌ科の動物。 顔は尖がっている
のが相場です。

 一方、テンは同じネコ目ですが、こちらはイタチ科。 でも、
やはり顔は尖っていますね。

 どちらも顔の尖っているテン型的な例です。

 そう言えば、ポルトガル語はラテン系でした。




(14) ヘブライ語  (O) 下父裸囲碁

 お行儀が良くないと思ったら、お父さん、いつも入浴中に
対局してるんですよ…。

 ところが、強いの何の! 腕前の方は超一流なんです。
そこらのプロの棋士なんか、誰も敵わないんだって!

 どうしてだか、解りますか?

 だって、風呂 (プロ) の棋士は、下裸棋士(からっきし) ダメ
なんだって…。

 ああ、下裸 (くだら) ない…。




(15) アラビア語  (J) 新美吾子

 また幼少時代の話、と言っても中学に入ったときのこと。
それまでの算数が、急に数学になりました。

 その頃の数学は代数、幾何の二つに分れており、代数
は "アルジェブラ" と言って、アラビア語だと教わりました。

 アラビア数字の "ゼロ" も。 肝心の授業内容は忘れても、
こういうことは、なぜかちゃんと覚えてる。

 化学の分野になると、それどころではなかった。 アルカリ、
アルコール…。

 科学の発展の上では、当時の業績や成果の大半を、西欧
世界が一人占めしてしまった観があります。

 [アラビア語起源の単語




(16) 古代エジプト  (Q) 来多家事夫止

 一方こちらで発達したのが幾何学。 "Geometry" (ジメトリ―)
は、"geo" (土地) + "metry" (測量) なんだそうです。




(17) オランダ語  (H) 俺堕顎

 笑ってはいられません。 顎が怠惰だと、困ることがたくさん…。

 食事も、会話も成り立ちません。 顎で蠅を追うことも出来ず、
人使いの荒い親分は、人をアゴで使うことも出来なくなる。

 顎が食い違ったり顎が干上がることは無くなるけど…。




(18) ザモスクヴォレーツカヤ線  (V) 座母好慕麗疲不痩

 モスクヴァの市内や近郊を、網の目のように覆う地下鉄のうち、
南北に縦断する幹線なので、この名があります。




(19) アレクサンドロフ庭園  (T) 荒苦惨泥不逞猿

 駅名には、"庭園" と名の付くものが幾つかあります。 ただし
動物園ではないので、こんな乱暴なお猿さんはいません。




(20) レーニン記念図書館  (U) 冷人気粘土触感

 同じく駅名ですが、冷たくても粘土で出来てはいません。
地下深く作られた駅舎の造りは堅牢で、核戦争を想定し、
「シェルターとしても機能する」と聞いたことがあります…。




(21) シエナの裸馬  (P) 支援無野良婆

 これは先ほどの "露駒" のように、"はだかうま" と読むべき
でした。 "らば" でなくて。

 シェーねぇナ、済んだことは…。




(22) 胃カメラ  (I) 烏賊眼裸

 烏賊の裸眼視力は? こんな非実用的な疑問に捉われて、
また私の検索癖が…。 [超常現象・UFO・常断研究所]に
は、こんな一節がありました。

 「複雑高機能な虹彩・焦点調節可能なレンズ・色やパターン
認識が即可能な敏感な細胞を、十分に持ち、網膜も備えて
いる。」

 …イカ゛イでした。 胃カメラに使えないのかな?

 ご自分の眼で確かめたい方は、こちらの写真はイカが?
村ぶろ ・ 紀南 方丈記] ただし最初に写っているのは
ワンちゃんですよ。 イカさまではありません。




 お疲れさまでした。




絶望感の表現

2010-11-23 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

11/23 私の音楽仲間 (238) ~ 私の室内楽仲間たち (212)

             絶望感の表現




         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




             関連記事 『死と乙女

               最後の曲は SCHUBERT
                 三連符の見え隠れ
                移ろいの背後の混沌
                 苦悶の果ての長調
                   揺れ動く転調
                   切ない半音階
               叫ぶ乙女、棒読みの骸骨
              死神だけが生まれ変わる?
                 束の間の小春日和
                   死神と踊る?
                  絶望感の表現
                   死神の訓示
                 彼方なるタランテラ
                  切実になった死
                  乙女の苦しみ




 『ハイリゲンシュタットの遺書』というのがあります。 あの
Beethoven が 32歳を前にハイリゲンシュタットで書いていた
とされるもので、発見されたのは死の翌日になってからです。



 彼は30歳前から、すでに聴力の衰えを感じており、ここで
もそれを中心とした絶望感が記されています。 しかしまた、
「死を思いとどまらせたのは、芸術への自分の責務である」
とも書かれています。 結果的には自殺することなく、56歳
まで生きたわけです。

 1802年10月の6日、10日に書かれた二通の遺書は、実弟
たちに宛てられたり、宛先が不明だったりしています。 届け
られることは結局なかったわけですが、憶測は尽きません。




 「なぜ書いたのか?」 また、「なぜ届けようとしなかったのか?」
理由としては、「書いた時点では死を決意していたが、創作活動が
自殺を思いとどまらせた」という説が一般的です。

 実際にも、この時期の後には『英雄交響曲』を始めとする名作が
生まれており、以後の作品がもし無かったら、彼の名声が果して
今日まで残っていたかどうか。



 しかし、「遺書を書いているうちに、死ぬ気が無くなった」、また
「書き終わってから自己の弱さに気付き、公表したくなくなった」、
さらには、「最初から空想的、狂言的で、自己演出の "創作" に
過ぎなかった」という推測さえ、可能なように思われます。

 真相のほどは分りませんが…。




 32歳と言えば、Schubert が亡くなったのが32歳になる直前
のこと。 こちらは、21歳頃から体の不調を感じ、死、死神、
死の世界、死のイメージの色濃い作品を数多く残しています。

 彼が歌曲『死と乙女』 (Der Tod und das Mädchen、D531,
Op.7-3) を下地にして 弦楽四重奏曲『死と乙女』を書いた
ことは、これまでにも触れてきました。



 "死の甘い安息" を描いた、全曲の中心とも言える第楽章。
儚い希望と魂の飛翔を思わせる、第楽章のトリオ。 死神
との、めくるめく踊りの第楽章。 "死" のイメージはここでも
健在です。

 第楽章は絶望感で終わります。 これ以上ないほどの。




 では、この "Schubert の表現した絶望感" は、本物なので
しょうか?

 先ほどの『ハイリゲンシュタットの遺書』を記した Beethoven
の心境のように、憶測が介在する余地はないのでしょうか?
Schubert の "絶望感" には。



 この第Ⅰ楽章の終わりの部分は、彼が味わっていた絶望感
そのもののように思われます。 余りにも単刀直入な "生の形"
なので、「出来過ぎている」と言えなくもありませんが。

 しかしその表現は、Beethoven と比べても、はるかに直截的。
彼の作品には、この部分とは逆に、「"静寂" によって "死の
雰囲気" を漂わす」名作が多いことからも、逆に明らかなの
ではないでしょうか。

 空想や狂言ではなく。 「創作活動と生まれた作品とが、
作曲家に力を与える」側面は確かにあるとしても。




 そう思いながらこの第Ⅰ楽章を聴くと、その表現は如何に
見事なことでしょうか。 27歳の Schubert による。




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    第Ⅰ楽章終わりの部分の演奏例