02/08 運動の神秘 (1) ~ 深奥部の筋
先日テレビを観ていたら、「筋トレ、体の中から若返り」
という番組をやっていました。 ご覧になった方もおられる
でしょう。
その中で面白い実験がありました。 目の前に新聞紙を
垂らして、それに握りこぶしで穴を開けようというのです。
自分の前に、一枚の新聞紙を一方の手で。 そして、
もう片方の手で、紙に目がけてパンチを!
「まさか…」とお考えかもしれませんね。 いくら紙の
中央を狙ったところで、新聞紙はヒラヒラ動いてしまう
だろうから、破れるはずがない…。
でも、やり方によっては、見事に穴が開くのです。
なんでも、脚と腰をつなぐ筋肉に大腰筋 (だいようきん)
というのがあり、それをうまく使うと、うまく行くのだ
そうです。
声を出しながら。 「ハー!」とか、「ウォー!」とか。
その筋肉は、いわば体の一番深いところにあり、
日頃からしっかり鍛えるように心がけないと、老化が
進みやすいのだそうです。
その筋肉から運動を起こすようにイメージすると、
なるほど、何人も成功していました。 テレビ画面の
中では。 小学生と思しき坊やまで!
私もすぐ実験してみました。 最初は紙に傷がつく
だけでしたが、やがて見事な穴が!
でも、本当に大腰筋が働いたかどうかは、まったく
判りません。 ただ、体の中心とも言える腰の辺りから
運動がスタートするように、イメージだけは心がけて
みました。
よろしければあなたも試してみてはいかがでしょうか。
「いや、わざわざ面倒だ。 それに、こんなことをうんぬん
する価値が、一体あるのだろうか?」
そうですね。 私もなんとなく半信半疑です。
でも、ひょっとすると、かなり奥深い内容が秘められて
いるような気もします。
これで楽器 (の演奏) がうまくなれば、確かに苦労は
要らないのですが…。
(続く)
関連記事
運動の神秘
(1) 深奥部の筋
(2) 筋肉の協調
(3) 筋肉の反目
(4) 指先を広げる ①
(5) 指先を広げる ②
(6) 指先を広げる ③
(7) ヴァイオリンで叩く?
(8) なぜよく打つの江川、西本
(9) 走者も奏者も面食らう
(10) 三塁ベースは右折禁止
楽器の顎当て
(1) 邪魔な厚み
(2) 材質の差?
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『どうやって跳ねる?』
『重力と反発力で跳~ねる』
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『頬っぺが痒い…』