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MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

昨日の友は今日の敵

2014-07-07 00:00:00 | 生活・法律

07/07       昨日の友は今日の敵




           これまでの『生活・法律


                関連記事

              ウィルスソフトも過敏で鈍感
                 お引き取りください

                昨日の友は今日の敵


 

 “ウィルス騒ぎ“ と “登録拒否”。

 この二つの改竄事件の犯人は誰なのか。

 そして手口は?


 Webサイトを閲覧してもらうには、手元の原稿ファイルを
アップするわけですね。 その際のパスワードが漏れれば、
不正アクセスが可能になり、改竄も容易です。

 犯人に高等技術があれば、パスワードを盗み取ることさえ
出来ます。 あるいはPCに侵入し、「ホームページ作成ソフト
などの欠陥を突く」ことも可能でしょう。


 今や国家機密や個人情報が、ネット経由で簡単に漏れて
しまう時代です。 いや、専門のハッカーならずとも、無実の
他人を “犯人” に仕立て上げることさえ出来る。

 被害者は何も気付かず、ある日突然逮捕されて驚く。

 「それを見て楽しかった!」…と笑う “真犯人”…。
怖い世の中ですね。



 最初の “ウィルスまがい” の改竄は、専門ハッカーによるもの
だろうと考えています。 なにしろ手が込んでいて、似たような
改竄は、ちょうど一年前から流行っていましたから

 これは幸い不発に終わりましたが、ゆくゆくは閲覧者を、他の
無関係なサイトに誘導しようとしたフシがある。 以来、私も監視
を強化しました。


 もちろんウィルスソフトは使っていましたが、一瞬の隙を突かれた
ようだ。 最新のファイルに更新する間の、ごく短時間のことです。

 あるいは、パスワードを見事に当てられてしまったか?


 いずれにせよ、戸締りは厳重に! 片時も抜かりなく! 自戒の
意味を込めて…です。 訪問者に迷惑をかけては申しわけないから。



 

 しかし、続く “Google 騒ぎ” は性格が異なります。 直接の標的
は私で、目的は営業妨害と考えられる。

 検索を拒否するような “秘密の一行” を付け加え、【それを見て
嬉しがる】…のですから! 私がもっと HTML言語に精通していれ
ば防げたかもしれない。 前者が “実利犯” だとすれば、こちらは
“愉快犯”、“満足犯” です。


 誰がそんなことをするのか? よく考えてみると……、心当たり
ありました。 残念ながら…。

 旧パスワードを私が伝えた人間なら、一人だけいます。 Kと
いう人物で、仕事上の同僚でした。 当時は、その知り合いの
Web デザイナーを通して “サイトを更新” しなければならず、
当然パスワードを伝える必要があったのです。

 しかし、それでは面倒だし、費用も一々かかります。 私が
「自分でやりたい」…と言うと、Kは “Homepage Builder 8.” と
いうソフトを買ってきました。 二人用だったので、片方ずつ
折半した…。 そんな経緯があります。 


 さて、HTML-ソースの改竄部分を見ると、「どんなソフトで
作られたか」…が判るのです。 それはまさしく “Homepage
Builder Version 8.” でした。

 もちろん、かつては私も、それを使っていました。 でも
今は “Version 16.”。 それなのに、改竄部分だけが
Version 8.” なのです!

 問題は、パスワードだけではなかった。 ソフトを見る
と、疑いはさらに濃くなる。

 だって、高等技術を持つハッカーが、そんな素人くさい
ソフトを使うでしょうか? それも、10年以上前のものを。


 以上はもちろん “仮定の話” にすぎませんが。 まるで
推理小説みたいですね。

 


 その後、二人の間には深刻な金銭問題が生じました。 止む
を得ず、私はKに対して訴訟を起こすことになった。

 結果は “和解” という形でしたが、私にとっては勝訴に近く、
Kは共同作業から手を引くことになりました。 だからKが私を
恨んだとしても、不思議はありません。

 その民事事件では、“被害者” は私のほうだったのですから、
理不尽と言うほかありませんね。 もちろん断定は出来ないが、
“疑われて当然” の候補者は一人だけなのです。


 “友” と言っても、仕事上で金銭が絡んでくるような仲だと、
いつ何時、どういうことになるか解りませんよね。 「機密や
重要な情報は、しっかり管理せねば…。」

 愚かな私の例を、どうか “他山の石” としてください。



 

 とにかく今はなんとか復旧し、Google の検索
にも現われるようになりました。

 さて、貴方ならどうしますか?


 「めでたし、めでたし…じゃないか。 これ以上
追及してもしょうがないよ。」

 それとも……。



 もし改竄の内容が、あからさまだったら…。 それは
当然、私の目に留まったことでしょう。

 でも、わざわざ HTML で見なければ発覚しないような
細工だった。 半ば専門的なものなので、もしKの仕業
なら、知り合いのWeb デザイナーからネタを仕入れた
のかもしれない。


 考えてみれば、ページの更新を私がKに任せたことは、一度
も無かった。 だから訴訟など起きる前から、私も “パスワード
の件” など頭に無く、油断してしまったのです。

 もしKだとすれば、事件の後になって初めて、サイトの更新
を手がけたことになります! 偽の改竄ファイルで。 でも私
が更新するたびに努力は帳消しになるので、自分もかなり
頻繁に “更新” しなければなりません。

 犯人が誰であっても。 一度ならず、執念深く…ね。



 でも犯人にとって幸いだったのは、あるとき私のPCがダウンして
しまったことです。 バックアップファイルまで失われてしまったので、
私は Webサイト上からデータを再取得せざるを得なかった…。

 そのときのデータが、あいにく改竄されたものだったのでしょう。
だから私は、自分の手元のファイルが汚染されているとは夢にも
思わず、以来、改竄ファイルで更新し続けていたことになります。

 馬鹿な私。 犯人はきっと大喜びしたでしょう。


 しかし私の Webサイトは、あちこちからリンクされています。
私を実際に訪問してくれたお客様は、ほぼ全員が、そのリンク
辿って来てくれたのでしょう。

 それは、個人サイトや団体サイトの数々です。 特定の語句
検索すると、その多くが Google で表示されるのです。 私
サイトは直接現われなくても。 不幸中の幸いでした。


 でも、実害がまったく無かったとは言えないのだから、被害者の
私が行動を起こすのは当然…。 法的手段です。

 たとえ私には加害者の特定が出来なくても、被害届を出し、また
告訴することが出来ます。 それを受けて警察は、プロヴァイダに
アクセス記録を提出させ、捜査することになるでしょう。

 万一 Web デザイナーが関与していれば共犯です。


 最近は、電磁的記録不正作出・供用罪なる条文が刑法
にありますね。 そうなると、今度は刑事裁判だよ。 その上
で損害賠償を請求してもいい。

 「5年以下の懲役又は50万円以下の罰金」…だってさ。
どうしようかな~。 もし犯人がKなら、確か中学生になる
ぐらいの子供がいるはずなんだけどね…。


 

 でも元は…といえば、私が不注意だったからいけない。
いつもやられる側の、損な性格で、この後も別の訴訟を
経験しています。

 これだけ何度も同じ目に遭うと、家族はもう呆れ顔です。
「今度やられたら親子の縁を切るよ…」って言われている。
子供たちから……。


 そういえば、もう一つあったな、行動を起こしてないのが。

 こちらの相手は、警視庁光が丘署の警察官 (当時) で、
姓名は山川祐樹、他一名です。

       関連記事 虚偽有印公文書 など


 えーと、虚偽有印公文書作成及び同行使罪は、公訴時効
7年か。 で、電磁的記録不正作出及び供用罪は…と……。

 どっちから行こうかな~♪




 さてここで、貴方が何かホームページをお持ちだとしましょう。
それは、「Google の検索でヒットされるかどうか」…が重要な
ものですか?

 もしそうなら、まずご自分のほうから Google に登録されて
はいかがでしょうか? 万一セキュリティの問題が生じても、
すぐにそれを知らせてくれますよ。 その他の異変も含めて
…です。 もちろん、検索アップの手段も色々と。


 「そう言えばおかしいな…。 専門家ではないが、私も同じような
ソフトでホームページを作っています。 以前は Google で一応
ヒットされていたが、最近は全然。 どんな検索用語を入れても
駄目なんです。 どう考えてもおかしい…。」

 …そうですか、心配ですね…。 お近くにどなたか専門家のかた
居ませんか? 友人の Nさんは専門家ではないのに、何度も私の
サイトの HTMLソースを読み返し、ついに改竄を見破りました。

 

 …こんなことを申し上げる資格は、私にはまったくありませんね。
それは百も承知です。 Google には登録せず、改竄にもまったく
気付かなかったのですから。

 私の場合は、すべて “Google さん任せ” でした。 表示して
くれようが、また削除されようが、すべて受身で。 検索や登録
の仕組みなどは、一切知らずにいたんです。

 だから、素人は怖いね…。



 では、登録の具体的方法です。

 「そんなの常識だぞ。 自分はお前より詳しいよ!」…と
おっしゃるかたには、もちろん不要ですが。


 まず Google アカウントを作成し、ログインする必要が
あります。 それから貴方のサイトを追加し、指示される
とおりの手順で “流れに乗って” ください。

 ただし、これが私には難しかった。 前回も書いたとおり、
日本語が直訳調で難解な上、貴方のケースにドンピシャの
指示ばかりとは限らないのです。


 でもきっと、ドジな私ほどは苦労しなくて済むでしょう。
もし Nさんのような有能なブレーンが居れば、言うこと
無しですよ?

 幸運を祈ります! 反面教師として…。

  


お引き取りください

2014-07-06 00:00:00 | 生活・法律

07/06        お引き取りください




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 「こんにちは、Google ですが、調査に伺いました。」 

 えっ、Google さん…?? 一体、何の調査ですか。

 「こちらの Webサイト、どういう状態でしょうか?
すぐ終わりますから、ざっと見せてくださいな。」


 ……“すぐ”…って言うけどね、何ページもあるから、時間
かかるよ? それに頼んでないんだけど、こっちは…。

 「いや、定期的にあちこち巡回しているんです。 だから
ちょっとお邪魔しますね。」


 結構ですよ! これ以上、立ち入らないでください。

 「…おや、玄関払いですか……。 じゃ、しょうがない。
また伺いますね。 失礼いたしました。


 もう来なくていいよ。 こっちは忙しいんだから。




 前回は、“ウィルス騒ぎ” についてお読みいただきました。
私が持っているホームページを閲覧しようとすると、アクセス
出来ない場合があったのです。 セキュリティ-ソフトの種類
によっては。

 もちろん、何者かが改竄したからです。 でも実際の危険
ありませんでした。 迷惑な話です。


 そのソフトは私自身も使っているものですが、ただちに
改善を迫りました。

 (不審な文字列が HTML-ソースにあるからといって、
“ウィルス汚染” と断定されては困ります!)


 後日、メーカーから連絡がありました。 一時的な
誤検知あることが判明しました。」…だってさ…。

 冗談じゃない! “ご迷惑をおかけしました” の一行
さえ無いなんて、大いに不満です。

 



 さて、もう一つ大問題を解決しなければ…。 私の Webサイト
Google で検索しても、ほとんど現われなくなってしまったのです。

 関連する検索語を入れても駄目。 また屋号など固有名詞を
入れても駄目…。 もちろん、URL を直接入れればOKですが、
それでは検索の意味がありませんものね…。



 “ウィルス表示” を最初に通報してくれた Nさんは、ご自分
の貴重な時間を割き、あれこれ調べてくれました。

 「Google に再登録しなさい。 “汚染表示” のために削除
された可能性が大きいようです。」


 聞いた私は、途方に暮れるばかり…。

 「まず、Webサイトを修正し、完全に “綺麗に” なったこと
報告してから調査を依頼し、再登録してもらいなさい。



 それからが大変でした。 教えられたのは、登録専用
の Google サイトでしたが、非常に使い難く出来ている。

           これは、次回の最後に、もう一度触れます。


 まず第一の障害は、専門語の山です。 インターネット
に習熟している人にとっては常識語でしょうが、この私に
は、チンプンカンプン。

 おまけに日本語が難解な上 (英語の直訳だからでしょう)、実態
そぐわない内容の連続でした (古い仕様を説明されても困るよ…)


 これらすべてを乗り越えるのに、二週間。 その後しばらく
は、“待ち” の状態が続きました。 気の長い私も、さすがに
心配になる。

 (他にも原因があるからなのかな~…?)


 そこへ決定的なメールが舞い込みました。 Nさんからです。

 「Google に登録されないのは、別の改竄部分がまだ残って
いるからではないか。 具体的には、HTML の以下の部分を
削除してみてください……。」


 またしても、目に見えない HTML-ソース内の改竄があった!

 (Google への “登録を拒否する” 改竄?? そんなものが
あるのか…!?)

 



 詳細は、この場では触れません。 インターネットの世界
では常識でしょうが、悪用される恐れがあるから。

 なんでも、犯人が書き加えた HTML-ソース の一行が
消えない限り、調査役の Googlebot が、“玄関払い”
されてしまうのだそうです。


 「Googlebot? 何のことだ?」 実は、私も初めて
知りましたが、冒頭で書いた問答を思い出してください。

 せっかく Webサイトの中味を調査しに来てくれたのに、
私は門前払いを食わせ、家に入れてあげなかった…。
調査員は、何の情報も得られぬまま素通りしてしまうの
ですから、これでは登録など、到底望めませんね。


 この Googlebot…。 Nさんによれば、「世界中の
Webページを日々くまなく探索している、Google社の
コンピュータシステム(ロボット)の名前らしい。」

 ちなみに “クロール” とは、「そのロボットが探索する
行為のこと。 でも、こちらは Google社の用語ではなく、
一般コンピュータ用語のようです。」

 

 さて、この後もだいぶ苦労しましたが、お蔭さまで Google
の検索サイトでも、再び現われるようになりました。

 これも、一重に友人の努力の賜物です。 自分がただ待って
いる間に、私以上の熱意を絶やさず、Nさんは原因の究明に
当っていたのです。


 Nさんは、コンピューターの専門家ではありません。 現に
メールの中には、次のような一文もありました。

 「クロールされているのに、インデックス登録されない。。。
どうしても納得がいかなくて、ダメもとでもう一度、HTML-
ソースを眺めているうちに発見したんです。 … ほんとに
幸運としか言えません。 勘です。 だってそんな記述が
できることすら、自分は知らなかったのですから。」


 Nさんは私の何倍も時間をかけ、隅々まで目を通し、懸命に
考えてくれていたことになります。 私の何倍も忙しいのに…。

 Nさん、本当にありがとう。


 自分の Webサイトが改竄されるなんて、夢にも思わなかった
私。 それが二件もあった。 “ウィルス騒ぎ“ と “登録拒否”…。


 究極の目的は何か? そして、犯人は同一人物なのか?

 私は考え込んでしまいました…。


 うち一件は、起こるべくして起こったのではないか?

 やがて私は、そう感じるようになりました。

 

 

 


ウィルスソフトも過敏で鈍感

2014-06-15 00:00:00 | 生活・法律

06/15     ウィルスソフトも過敏で鈍感




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                昨日の友は今日の敵




          アクセスがブロックされました。

      要求された Web サイトを表示できません。

         URL : http://www.********.***

     検知した脅威 : オブジェクトは感染しています

          HEUR:Trojan.Script.Generic.

 


 私は、あるホームページを自分で持っています。 このブログ
ことではありません。

 それが今、危険な状態かもしれない…という連絡が入りました。
この6月に入って、すぐのことです。

 友人の N.さんからのメールには、次のように書かれていました。


 「自宅で使っている “ウイルス対策ソフトA” では、警告が出て
アクセスできないのです。

 サイト内のスクリプトにウイルスと似たような動きをするものが
存在している場合に表示される警告のようです。

 会社のPC (別の “ウイルス-ソフトB” 使用) ではアクセス
できたので、A の誤検出とも考えられますが、HPが Google
検索結果に表れないのが不自然で、わざと検索結果から
除かれているとも受け取れるため、状況を確認した方が良い

のでは、と思いました。

 (エラーの状況は添付のExcelファイルに貼り付けました。)」


 そのエラーの内容が、最初にご覧いただいた表示です。
ウィルスか、ウィルスと似たようなものが居るなんて…!

 私は慌てて自分の Web サイトを見てみました。 更新
それほど頻繁ではありませんが、まさか、そんな…。


 こういうときは、スクリーンに現われた文字を追っても駄目です
ね。 ページ上をどこでも右クリックしたりすると、“HTMLソース”
を見ることが出来ます。

 すると何箇所かに、見覚えのない URL が書かれているのです。
閲覧者を、他の無関係なサイトに誘導しようとしているのか?


 “hidden” の文字も見られる、隠しリンク…。 ただし実際には、
リンクが無効になっています。

 その URL の前後には、【!--/f298c1--】という不思議な字句が
見られました。 !--b925c5--】や!--feb9f5--】などあります。
A社のソフトは、これに挟まれた不自然な URL を検知し、危険
と判断してアクセスを禁止したのでしょう。

        私の Web サイトは、商用のこんなものですが、
        今は完全に修復されていて安全です。

 



 精査した結果、その時点でも危険性はありませんでした。
悪意のある試みは、幸いにも失敗していたのです。

 しかし、何者かが改竄したのは事実です。 「誰が? 一体
何のために…? 私のような零細自営業者を虐めなくたって
いいじゃないか…。」


 でも危険が無いとはいえ、早く何とかしなければいけません。
私は、ネット上に転送した手元のファイルを、隅から隅まで見て
みました。 もちろん、苦手な HTML ソースで…です。

 しかし手元のファイルには、何度見ても異常がありません。
犯人は、Web サイト上から HTML ソースをコピーし、改竄
してアップしたのか? そうなると、プロヴァイダへ転送する

際の、パスワードが漏れた疑いが濃い



 パスワードの変更…。 これには一週間近くかかりました。
書類の往復が必要だから、しょうがないかもしれないけど…。

 その間にも、私は手元のファイルを何度も転送しました。
改竄した犯人と、根くらべするつもりで。


 ところが不思議なことに、何度転送しても、直後から怪しげ
な文字列現われるのです。 「古いキャッシュが残っている
ためか?」

 しかし、ほかに施した微修正は、ちゃんと直っている…。
だから最新の情報なのです。

 「どうも原因は別にありそうだな…。」 現に、パスワード
の変更後も、同じ現象が続きました。



 プロヴァイダの次は、ウイルス-ソフト社です。 私は A社
問い合せ、原因の調査と対策を依頼しました。 私自身
もユーザーの一人だからです。 皮肉なことに。 

 「調査の上、必ず回答します。」 しかし、二日経っても
三日経っても、返事はありません。 パスワードが変更
されてからも。 (こんな緊急時だというのにさ…!)


 私は再びプロヴァイダに相談しました。 「パスワードを
変えても、転送直後に “改竄されている” 状況は同じです。
原因として、何が考えられるのでしょうか?」

 すると数時間後に、プロヴァイダさんから連絡がありました。
私がメールで問い合わせたにもかかわらず、わざわざ電話で

 係の T.さんで、このかたのお蔭もあって、今回乗り切ること
が出来たのです。


 「…色々状況を考え併せると、お手元のPCが汚染されている
疑いが強いと思います。 転送のたびごとに、特定の文字列が
追加、送信されるのです。 おそらく未知のウィルスでしょう。」

 なるほど、そう考えれば自然です。 あるいは、転送ソフトの
欠陥を突かれたのでしょうか? そこで今度は、別のPCから
送信してみました。 すると、怪しげな文字列はどこにも現われ
なくなりました。

 これで良し! 二度も電話してくれた T.さん、本当にありがとう
ございました。


 
 次は Google です。 “ウィルス” のせいで検索から除外され
のを、復活させなければ…。 これには再審査が必要です。

 「メールか何かで依頼するのかな?」 そう思っていた私は、
まったくの素人ですね。 Web 上で、ほぼ自動化されている
のです。
 
 私が選んだ方法は、ダウンロードで入手した HTML ファイル
を、自分のサイトのサーバー上にアップし、確認してもらう方式
でした。 私の Web サイトであることを、まず証明する必要が
あるからです。 しかしこれが、素人の私には難しい…。 うまく
行くまでに、まる二日もかかりました…。


 つまり “ファイル転送”。 私はホームページビルダーという
ソフトを使っていますが、それには、この項目が見当たらない
のです。 あるにはあったが、よく内部を検索してみない限り、
どうしても見つからなかった。

 目に付きやすい手段は、いつも使っている “サイト転送”、それ
 “ページ転送” です。 そこで前者を利用して “ファイル転送”
を試みたが、自分ミスもあり、なかなかうまく行かない…。

 結局は、“ファイルだけの転送” も出来ることに気付き、今度
一発で成功しました。 思えば当然出来るはずですよね。 失敗
の原因を、寝ても醒めても考え続け、試行錯誤の末に、やっと…。

 


 ところで A社からは、一週間近く経ってから回答がありました。


 「弊社担当部署にてお調べしたところ、一時的な誤検知
あることが判明したため、最新の定義データベースの情報
にて、すでに修正済の状況でございます。

 そのため、お手数ですが、下記手順にて、最新の定義データ
ベースへ更新していただき、現象に改善がみられるかご確認
くださいますようお願いいたします。」


 …な~んだ…。 お蔭でこちらはエラーい目に遭ったんだぞ!
実質的な危険が無いのに遮断され、Google からは完全に
削除されてさ…。 確かに改竄はされていたんだけどね…。

 何だかんだで、今日まで10日余りが過ぎました。 Google
の再審査手続きは、まだ始まったばかり。 検索の何ページ
目かに顔を出すまで、あと数週間はかかるでしょう。 以前は
ページのトップにあったのに、大損害。



 今回の教訓です。 ウイルス対策ソフトで “保護” されている
からといっても、安全ではありえない。 いつ、どうやってPCに
侵入されたのか、私にも解らないんですから。

 ホームページビルダーという “ソフト” がやられただけなのか、
それとも、PCの中枢部まで侵されたのか? いずれにせよ、
ホームページの更新は、今PCではもう出来ない…。


 専門家ではないから、ネット犯罪の対処には限界があります。
だから、せめて ウィルスに限らず何でも危険だ” という意識を
持ち続ける必要がありますね。 お互いに。

 ソフトの更新通知だって、本物かどうか、疑えばキリがあり
せん。 アップデート自体が他者によって改竄されている例や、
悪意のあるソフトが一緒にインストールされる例も、すでに有名
です。 「某国Aや某国Bが絡んでいる」…という説さえある。


 折も折、昨日は怪しげなメールが私に届きました。

 「預金残高をインターネットで手軽に確認できるサービスを
始めました。 初回の登録時に限り、キャッシュカードの暗証
番号を入力してください。」

 差出人は “みずほ銀行” で、13日の金曜日。 “本物” の
銀行が対処にくい “週末” に送られてきた…のも怪しい。

 似たようなメールは、“三菱東京UFJ” や “三井住友” から
も、過去に何度もあった。 「自分は絶対に被害に遭わない」
…という保証はないから、気を付けねば。 振り込め詐欺など
の犯罪と同じように。


 
 ところで、最初に情報をくれた N.さんは、次のよう忠告
してくれました。


 「デスクトップPCはもう使用しないでください。 できれば、
ネットワーク接続を切断してください。 犯人が家の中に
潜んでいると思ってください。 何をされるか分かりません。

 A社の調査???も終わりましたし、デスクトップPCは、
初期化(完全フォーマット)して、まずは買った時の状態
に戻す必要があります。 ウィルス対策ソフトでは除去
できないと思われます。」


 そうかもしれないね…。 それとも、そろそろ買い換え
ようかな。 ああ、また出費が…。



 ここまで来れたのも、N.さんが事細かく情報を与え続け
くれたからです。 私一人だったら、今になっても異変
気付いていないかもしれません。

 なぜなら、同じA社の対策ソフトを使っていても、私の
場合は異常を検知してくれなかったからです。


 それも、PCが攻撃された影響かな? あれから何度も
“完全スキャン” したんだけどね。

 人間が駄目なんだから、PC君ぐらいはしっかり頼むよ。


 
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 「何段階かを経て、徐々に他のサイトへ誘導され、最終的には
パスワードを盗まれます。 Webサイトの管理者が一刻も早く
気付き、対応してくれるように。」…と書かれています。

 最初に誘導されるサイトが怪しいもの…とは限りません。 私の
場合もこのタイプで、幸い不発に終わりました。 他のかたがたに
迷惑をかけなくて、本当によかったと思います。


 [“平等院” HP 書き換え被害、無料作成ツール サポート切れ]

             50万サイトに危機


 


さようなら クーちゃん

2013-10-22 00:00:00 | 生活・法律

10/22       さようなら クーちゃん




           これまでの『生活・法律




 「いました、いました。」

 そう言いながら玄関のドアを開け、中へ入ってきた
Nさん。 そして懐中電灯を手に、また外へ。



 「クーちゃん、クーちゃん。」 しきりに呼ぶNさん…。

 (本当かな?) 半信半疑ながら、私もそれにつられて靴を履く。



 (いた!) 私が思っていたより大きい。

 (ついに逢えたね、クーちゃん。)



         クーちゃんの声 1




 先日、東京から車で兵庫県まで出かけました。 あいにく
の悪天候のさ中のドライブです。 伊豆大島で大きな被害を
出した、あの台風26号が接近していました。

 出発は夜中。 スケジュールや費用を考えると、この時間
帯が私にとっては最適なのです。



 怖かったのは、伊勢湾岸道路。 横風をまともに受け
てハンドルを取られ、雨で視界も悪い。

 スピードを落としている私の車の横を、大型車が立て
続けに追い越していきます。 後ろから見ると、車体が
激しく横揺れしている。

 (倒れてきたらアウトだな…。)



 三重、奈良を過ぎると天候も治まり、京都、大阪辺りで夜
が明ける。 光を浴びて眠気も去り、元気が湧いてきます。




 現地に近づくと、また雨風が強くなる。 でも私にはもう
影響はありません。

 まもなく7時半になる頃、Nさん宅に到着。 すぐ自宅に
メールし、無事を伝えます。



 片道600㎞も、この時間帯だと7~8時間。 もう私も
トシですが、根っからの運転好き。 苦になりません。

 今回も目的は、室内楽合宿その他。 関西の友人と
会える、年に数回の貴重な機会なのです。

         関連記事 いつしか夏に




 さて、現地の予定も無事終了。 仲間は昼過ぎに、それぞれ
帰途に着きました。

 私だけは今回も、Nさんの心尽くしの夕食をいただきました。



 その前後には、お得意の “寝溜め” を何度もしつつ、
帰途の余力を蓄えました。 帰るとすぐ、私には珍しい
ことに、ハードスケジュールが待っているのです。



 さて夜の11時も過ぎ、出発の時間です。 ちょうど、
車に荷物を積み込もうとしていたときのこと。

 「いました、いました。」 先ほどのNさんの声です。



 「よく現われるんですよ、時には真昼間からね。 そのうち
逢えるんじゃないですか。」

 しかしこれまで何度もお邪魔しながら、それが叶わなかった
私…。 今回も諦めていたのですが、最後の最後になって、
本当にそれが実現するのだろうか?

 Nさんの後に着いて、足音を忍ばせ、戸外へ出ました。




 出ると、すぐ左手は山の斜面。 Nさん宅の敷地は、ちょうど
その麓にあります。

 懐中電灯に照らされたのは、横向きの姿。 大きい! 斜面
を駆け上がったところで動かず、二階の屋根ほどの高さに映し
出されている、クーちゃん。



 もちろん、Nさんが勝手にそう名付けたのですが、その正体
は仔鹿です。 あの可愛い動物ですが、すでに栗毛色の斑点
は消え、全身灰色。 お尻だけが白い。

 「クーちゃん、クーちゃん!」 それに答えるように、クーちゃん
は啼き声を上げます。



 しかしクーちゃんは、少しずつ斜面を上の方へ。 やがて姿が
見えなくなりました。

 声だけは聞えるが、そのトーンも徐々に低くなる…。 これ以上
の逢瀬を諦め、私は手にしたままの荷物を、車のトランクに積み
込みます。



 この録音の後にも、低く遠く、声はしばらく続いていました。

          クーちゃんの声 2




 Nさんから聞くところによれば、クーちゃんは敷地を左から
右へ横切り、下まで降りて行くとか…。 草が踏み倒された
“けもの道” があるので、それと判るそうです。

 クーちゃんの目的は、おそらく畑の作物…。 下には疎ら
ながら、人家があるのです。



DSCF0655

           クーちゃんのお食事処?


 Nさんの敷地への “侵入者” は、クーちゃんだけではない。
生ゴミを荒らしに、キツネもやってくるのだそうです。



 しかしクーちゃんの父親は、すでに、この世にはいません。
網に捕まり、猟銃で撃たれてしまったのです。 クーちゃんの
兄弟ひとりと共に…。

 人間側にしてみれば、畑の貴重な財産を荒らす、鹿の害。
それは、この地域に限りません。



 クーちゃんには、もうひとり兄弟がいる。 母親と “三人”
家族なのです。

 クーちゃんは、そのうちで、最も人懐っこい性格なのだそう
です。 時には、Nさんから目と鼻の距離にまで近づきます。

 【おい、お前は、なぜボクの領分に侵入してるんだい?】
その表情は、まるでこう尋ねているように見えるとか。



 でもクーちゃんが近付くときには、決まって母親の警告の
声が。 もちろん姿は見せませんが。

 【人間は危険だよ! そんなに近寄っちゃいけないよ!】



 Nさんは、鹿が敷地を横切って下へ行かないように、防護
ネットを敷設しています。

 地元の住民が被害に遭わないようにするために。 そして
おそらく、クーちゃんたちが危険な目に遭わないように。

 でもクーちゃんは、それを軽々跳び越えてしまう。 人間の
背丈以上ある高さですが。




 初めてクーちゃんに逢えた私。 次の機会は、早くても
半年以上先のこと。 もちろん逢える保証は無い。

 ボクはトシだし、無理もだんだん出来なくなる。 一方で、
キミは若いけど、危険が一杯。



 それまで、無事でいられるでしょうか? お互いに。



 クーちゃんは灰色の鹿です




甘かった私

2013-08-17 00:00:00 | 生活・法律

08/17          甘かった私




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                   甘かった私




               Group 1
        腺腫      ↓
               Group 3
                 ↓
        腺癌    Group 5




        粘膜内○  下層×

        高分化○  低分化×




 これは、私の眼前で書かれたメモの内容です。
お世話になっている主治医が、患者の私に説明
がてら、赤ボールペンで記してくれました。

 見ると、“癌” の字が目を惹きますね。



 でも、もし全体をご覧いただければ、きっとこう
おっしゃるでしょう。 詳しいかたなら。

 「よかったじゃない!? 不幸中の幸いだったね!」




 私は、年に一回の検診を受けています。 住んで
いるのは東京で、自治体による検査です。

 10年以上、継続して受けてきましたが、これまでは
異常ありませんでした。



 一つは胃癌の、もう一つは、大腸癌の簡易検査。 それぞれ、
バリウムを飲むレントゲン撮影、そして便の潜血検査です。

 ところが今回は、後者が陽性。 「血液反応が見られました。
医療機関にて精密検査を受診してください。」…というのです。




 さらに、こうも書いてあった。

 「消化管からの出血には、可能性として、腫瘍・ポリープ
・痔疾など、様々な原因が考えられます。」

 「大腸内視鏡などによる、さらに詳しい検査で、出血の
原因を確認されることをお勧めします。」



 私はすぐに、消化器内科の医師の下へ。 数ヵ月前に救急
搬送された際、緊急処置で命を救ってくれた先生です。

 「せっかく良くなったのに、可哀そう。」 そう言葉をかけられ
ながら、内視鏡検査の日時を設定してもらいました。




 検査を受けてみると、大腸にポリープが3つありました。
念のため、その場ですべて適除。 そして回収し、顕微鏡
検査へ。

 「2つは良性と思われるが、1つは “怪しい”。」…とのこと
でした。



 二週間ほどして結果を聞かされると…。 その “1つ” は、
やはり癌性だったというのです。

 説明を受けながら書いてもらったのが、上のメモでした。
グループ分けすると、そのポリープは “Group 5” に属し、
“腺癌” と呼ばれるのだそうです。



 「でも心配要りませんよ。 かなり大きかったけど、粘膜内に
止まっていたので、すっかり取り切りました。 もしも下層まで
及んでいたら、その場では無理ですが。」

 このことは、検査の後にも聞かされていたので、実は安心
していました。 (短い言葉で患者を安心させる先生…。)



 「それに組織は “高分化” している。 心配な低分化
の状態でもありませんし。」

 “低分化” のほうは、後から調べると、「増殖、転移が
速く、予後が悪い。」…のだそうです。




 私が神妙な顔をしていたからでしょうか。 こうも
付け加えてくれました。

 「癌ということになっても、治療法はあります。」

 …それはそうだろうけど…。



 「今後は年一回ほど、定期的に来ていただいて、
異常が無いかどうか、確かめましょう。」

 そうだね。 この齢になれば、“癌と無縁”…では
ないはず。 やはり自分もそうだったんだ…。




 …と、ここまでお読みいただきましたが、ご心配は不要
です。 体調は変わりないし、“癌だ” というわけでもない。
今後は “慎重に暮らせ” という、いい警報になりました。



 むしろ私にとって印象的だったのは、面談中に
先生が、ふと口にした言葉です。

 「毎年検査を受けてきたのに、引っかからない
こともあるんですね…。」



 …ということは、私の場合は珍しい例?

 (正確に言うと、2011年の震災の年に限っては、
簡易検査を受けていないのですが。)



 実は3つのポリープのうち、2つは10ミリほどの大きさ
がありました。 1~2年では、ここまで大きくはならない
のだそうです。

 つまり、毎年の潜血検査で “陰性” でも、『ポリープが
無い!』…などと、勘違いしてはいけないのです。



 同じようなことは、前回の救急車騒ぎの件でも当てはまる。
大腸癌検診と並行して、バリウム検査も受けており、こちら
も常に陰性だったからです。

 【きっと、胃も健康なんだな…。】

 しかしそれは、『胃癌に繋がる兆候が、現在は見られない』
…というだけ。 ましてや、『胃潰瘍の恐れが無い』かどうかは、
まったく別問題ですね。 後からよく考えてみれば。



 要するに、自治体や会社による “簡易の集団検診” は、最低
限の検査にすぎないということ。

 【それに引っかからないから、自分は健康だ、ましてや癌とは
無縁だ。】…などと思っていたのは、かなり甘かったようです。



      関連サイト 大腸ポリープ・大腸癌(がん)