MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

2月の記事 ~ 一覧

2009-02-28 00:00:13 | インポート

02/28




      今月の記事の一覧です。








02/01  ピアノ曲集 『四季』 から 2月 『謝肉祭』

                  ~ チ(ャ)ィコーフスキィ




02/03  私の音楽仲間 (16) ~ Boccherini と Schubert の 弦楽五重奏曲ハ長調



02/04  小惑星の名 (12)



02/05  私の音楽仲間 (17) ~ Schubert の 弦楽五重奏曲ハ長調



02/06  滑舌 カツレツ … (3)



02/07  楽器の顎当て (2) ~ 材質の差?



02/08  運動の神秘 (1) ~ 深奥部の筋

02/09  運動の神秘 (2) ~ 筋肉の協調



02/10  頭の体操 (5) 漢字クイズ 問題/解答



02/11  小惑星の名 (13)



02/12  ピアニスト ヤン・ホラークさんを悼む



02/13  Kチャン、がんばれ~!



02/14  バレェ 『ジゼル』



02/15  "踊り明かそう" (1) 寝んねしないイライザ

02/16  "踊り明かそう" (2) ハくびがうつるよ

02/17  "踊り明かそう" (3) ボクも寝ないぞ!



02/18  小惑星の名 (14)



02/20  楽器の顎当て (3) ~ "厚み"と身体の寸法



02/21  運動の神秘 (3) ~ 筋肉の反目

02/22  運動の神秘 (4) ~ 指先を広げる ①

02/23  運動の神秘 (5) ~ 指先を広げる ②

02/24  運動の神秘 (6) ~ 指先を広げる ③



02/25  小惑星の名 (15)



02/28  今月の記事 ~ 一覧





小惑星の名 (15)

2009-02-25 00:00:39 | 星と音楽・科学一般

02/25        小惑星の名 (15)





 水曜日 (不定期) に掲載の "小惑星の名" は、これまでに、


 10/2210/2911/0511/1211/1912/0312/10

 12/2401/0701/2101/2802/0402/1102/18

の、14回分があります。







       以下は、2009年2月14~15日の讀賣新聞および

         産経新聞の記事を中心に再構成したものです。







     茅ヶ崎市、小惑星を "Eboshi" と命名




 二人のアマチュア天文家、札幌市の渡辺和郎 (わたなべかずお)

さん(53) と、北海道美幌町の円舘金 (えんだてきん) さん(48)が共同

発見した小惑星が、神奈川県茅ヶ崎市沖の「烏帽子 (えぼし) 岩」

にちなんで"Eboshi" と命名され、渡辺さんが14日に、小惑星の

写真や軌道図のプリント入りの額を、服部信明・茅ヶ崎市長に

贈りました。




 "Eboshi" は、直径が推定約10㌔・㍍。 火星と木星の間にあり、

太陽の周りを5.4年かけて回ります。 渡辺さんと円舘さんが、

1994年10月2日に発見したものです。




 2人の宇宙飛行士、土井隆雄さん、野口聡一さんとゆかりの

ある茅ヶ崎市が、昨年6月、命名提案権のある渡辺さんの了承を

得て、8月の「宇宙飛行士ゆかりのまち都市交流会議(宇宙

サミット)」の開催時に、市民から名前を公募したところ、120件を

超える応募があり、同市のシンボル「Eboshi岩」にちなんだものを

市が選定していました。




 これを渡辺さんが、昨年11月に国際天文学会(IAU)に申請し、

9日に国際機関の小惑星センターが発行する「小惑星回報」で

公表され、正式登録されました。




 小惑星は、火星と木星の間の軌道をまわっている、たくさんの

小天体(小惑星群)の一つです。 発見後に数年間の観測を

経て、軌道が確定されると小惑星番号が与えられます。

また命名はその後にされるのが、今日の約束になっています。




 番号があるものだけでも 200,000個に及ぶ小惑星は、したがって

その大半が、名前の無いまま放置されているのが実情です。

今回の "Eboshi" には、(12383) という登録番号が付けられて

いました。



運動の神秘 (6) ~ 指先を広げる③

2009-02-24 00:03:45 | 音楽演奏・体の運動

02/24   運動の神秘 (6) 指先を広げる ③





 『運動の神秘』 シリーズには、これまでに

(1) 深奥部の筋  (2) 筋肉の協調  (3) 筋肉の反目

(4) 指先を広げる①  (5) 指先を広げる②

の五回分があります。





 関連記事 『楽器の顎当て』 シリーズ

(1) 邪魔な厚み  (2) 材質の差?  (3) "厚み"と身体の寸法








 前回は Violin、Viola を弾く際に

「③や④の指の音程が低くならないよう、肘を引き付ける

というお話をしました。




 また、それはいいとして、

「同時に①も高くなってしまうのではないか?

という疑問も生じましたね。




 手の大きさにはそれぞれ限りがあり、後天的に突然変異を
期待することなどは、もちろん出来ません。 与えられた手の
大きさで、各々の楽器を持ち、対処するしかないわけです。

 指先を開こうとしても、もちろん限界はあります。 しかし
やり方によっては可能性がかなり広がるのも、また事実
なのです。




 話はガラリと変わりますが、今ここで、長方形を思い浮かべて
ください。 あの、四角い。



 長方形には、の辺との辺がありますね。 そこで、さらに
もう一本。 頭の中で対角線を引いてください。

 さて、これで三種類の直線が出来ました。



 それでは質問です。 そのうち、一番長いのはどれですか?

 もちろん、それは対角線ですよね。




 「お前、一体なんの話、してんだ…!」と、どうやらお叱りが
来そうです。



 さて、あなたの顔の前で、手を開いてみてください。 そして
指を曲げてみましょう。 ちょうど、Violin か Viola を手にした
つもりで。



 ここでお願いがあります! ①~④のそれぞれの指の、三つの
関節がどういう形をしているか、記憶しておいてください。

四本の指の形は "似ていますか"? それとも、かなり
"差がありますか"?



 お待たせしました。 それでは、指と指の間を開こうとして
ください。 一体どれだけ広がりますか?

               ←  ?  ⇒
          


 もしあなたが、単に"指と指の間隔" を、上の写真のように
"横方向に" 開こうとするのであれば、はっきり申し上げて、
広がる可能性はほとんどありません。 特に③、④は

 ますます解らなくなってしまったでしょうか?

 実は私が、"指を広げる" と書いていることに、気付いて
いただきたいのです。




 それでは具体的にお話ししましょう。 注目するのは、
①~④の指の第三関節、つまり、指の付け根です。



 まず①の付け根を、手の甲の側に引いてください。
指先が、親指から離れていく方向です。

 今度は逆に、④の指先を、手のひらの側に突き出して
ください。 そう、肘や肩に近づく方向です。

     ←      →         ↑
    
                           ↓


 すると、①の指先と、④の指先の間の距離は、以前と比べて
どうなったでしょうか?

 答は一目瞭然ではないでしょうか。



 そして、先ほど覚えていただいた、ご自分の指の形ですが、

各指の第三関節の形には、かなり差が無ければいけない

ことになります。




 もし四本の指の曲がり方が同じままならば、①~④の指先は、
単に横の辺に沿って並んでいるだけです。 しかし第三関節を
始めとして、曲がり方に差がつけば、各々の指先が "縦方向"
に離れてくれるはずです。

 そのため、"指先が対角線状に並んだ" と言えるでしょう。

 要は、指の付け根の曲げ方、伸ばし方なのです。

     

    Violin     Viola      Viola      Viola
     36.0      38.5       40.5      44.5

           数字はいずれも "胴長" (cm)



 私の場合、Violin より、Viola を持つときに、この曲げ方の
差を大きくしなければなりません。 いや、"私だけ" という
ことは、おそらくないでしょう。

 また、もし "お子様 Violin" なら、関節はほとんど曲げずに
済むでしょう。 今回の、一番最初の写真のような手の形でも、
音程はまだ広すぎるかもしれません。 大人なら、おそらく
どなたでも。



 ということは、この関節の曲げ伸ばしが必要な度合いには、
手の大きさによって差がある」ということにはならない
でしょうか。

 もしかして、あなたと先生との間にも。 そして、ひょっとして
微妙な差は、楽器の構え方全体にもあって当然なのでは…。

 体格が、そして手の寸法も違うかもしれないから。




 以上が、私が勝手にお薦めする "指先の開き方" です。



 しかし、これだけで、すべてを充分にお伝え出来たなどとは、
まったく考えていません。




 まず申し上げておかねばならないのは、

指先のどの部分が弦に触れなければならないか」という、

大変重要な基準があることなのです。 特に①の指の!

①は、四本の中では最も自由度の高い指でもあります。



 上の四枚の写真、そして下右の写真をご覧になり、お分かり
いただけるでしょうか…?



     

                     Viola (胴長 40.5cm)



 以上は、指という末端の部分についてでしたが、実際に楽器を
持ってみると、この指の形、すぐには出来ない場合もあるでしょう。

 たとえば、人差し指の関節の曲がり方を修正すると、
"指が弦から離れてしまう" とか…。 あるいは、"①~④の
指先が形作るラインが、楽器の弦の方向と一致しなくなる"
とか。

 これらを修正するためには、どうしたらいいのでしょうか?

 問題は、身体の末端部分から、より根幹の部分へと波及して
いきます。 新たな "末端" を、楽にしようとすればするほど。




 また前回は、楽器に隠れて見えにくい肘を引き付けることが
大事だと書きました。 もしそれが困難だとしたら、一体どんな
原因があるのでしょうか。



 手の最短距離を許してくれない原因、それは、樹木の幹に
当たる胴体や、頸 (くび) の姿勢にあるのでしょうか。

 それとも、楽器や備品の "厚み" ?

 あるいは、これらが微妙に関係し合っているのか?



 ひょっとして、「"楽器の構え方" を変える」必要が出てくる…?



 私の"顎当て騒動" も、半分はこの辺に起因しています。




 (続く)




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   運動の神秘

   (1) 深奥部の筋
   (2) 筋肉の協調
   (3) 筋肉の反目
   (4) 指先を広げる ①
   (5) 指先を広げる ②
   (6) 指先を広げる ③
   (7) ヴァイオリンで叩く?
   (8) なぜよく打つの江川、西本
   (9) 走者も奏者も面食らう
  (10) 三塁ベースは右折禁止



   楽器の顎当て

   (1) 邪魔な厚み
   (2) 材質の差?
   (3) "厚み"と身体の寸法



   弦楽器の Bowing を巡って

  どうやって跳ねる?
  重力と反発力で跳~ねる
  身体の動きが音になる
  Bowing は足腰から?
  上下のステップ
  優雅な軟着陸
  頬っぺが痒い…




運動の神秘 (5) ~ 指先を広げる②

2009-02-23 00:00:13 | 音楽演奏・体の運動

02/23   運動の神秘 (5) 指先を広げる ②





 『運動の神秘』 シリーズには、これまでに

(1) 深奥部の筋  (2) 筋肉の協調  (3) 筋肉の反目

(4) 指先を広げる①

の四回分があります。




 関連記事 『楽器の顎当て』 シリーズ

(1) 邪魔な厚み  (2) 材質の差?  (3) "厚み"と身体の寸法








 私が Violin、Violaを弾く際の話の続きで、第一ポジションの
"の位置" についてです。



 前回は、音程を取るのに、
③の指を重視して手の位置を決めるところまででした。

 "④の指が一番弱いからだ" と書きましたね。





 一般的とされている方法、つまり、まず①の位置を決め、
→②→③→④と進むやり方でも、何も問題が無ければ、
別にどんな取り方をしても構わないと思います。

 しかし通常は、まず間違いなく、④で取った音が低くなります。
また往々にして、③にも同じことが起こります。 Viloa の場合は
特に顕著です。



 それでは、なぜ③や④の音が低くなるのでしょうか? 自分で
気が付かなくても、おそらく周囲から何度も指摘されているのでは
ないでしょうか。

 ③の場合は、オクターブ下の開放弦を同時に鳴らしてみれば、
すぐに分かるはずなのですが…。 それでも直らないのは、
いったいどうしてでしょうか。 練習量が、まだまだ足りないから
でしょうか。



 それとも "耳が悪い" から?

 いえ、ご安心ください。 指や手の力が抜けていないから
です。 あなたの正常な聴覚を邪魔するほどに!

 それには何か、根本的な原因があるはずです。 誰もが
同じように悩むような…。 そして、もっと身体が楽な世界
無いのでしょうか?




 ここで思い出していただきたいのは、

「指のような末端部分には、

より大元に近い部分の助けが無くてはならない


という考え方です。 [(3) 筋肉の反目




 この考え方によれば、③、④が低くなる原因は明らかです。

 と言うより、私自身がこれまでに散々悪い実例を演じてきた
体験からして、「これらの考えに同調するに至った」と申し上げる
方が正確でしょう。 理論や理由付けは、何でも大体あとから
思いつくものですから。



 話を戻しましょう。 ③、④が低くなるのは、

手全体の位置が、身体から遠すぎるから
です。




 一般的な方法では、まず①の位置、そして同時に親指の
位置を、やはり①の付近に固定することから出発しますね。

 とすると、③、④も、親指の方向へ引っ張られているから
低くなるのではないでしょうか?

 親指が①の方へ、すなわち身体から離れれば、左手全体も
その方向へ引っ張られてしまいますよね。 親指の引力



 あなたの手のひらを眺めてください。 そして、親指を前方へ、
つまり身体から遠い方向へ倒してみてください。 たった
それだけで、前腕や、上腕部までが、若干とは言え、あなたの
身体から離れませんか? ほんの数㍉かもしれませんが。

 親指は自由度が大きい指なので、逆に、弱い指に柔軟に
従ってくれた方が、万事が丸く収まるのではないでしょうか。
また、自由度が大きいがゆえに勝手に独走してしまいがちで、
他の部位に大きな影響を与えやすいのです。

 手を、"胴体に引き付けることが出来るか"、
それとも "遠くへ追いやってしまうか" についてもです。

 手全体が離れれば、それに属する③、④の指も、同時に身体
から遠くへ行ってしまいやすいのは当然です。 それが、まさに、
③、④が低くなる原因ではないでしょうか? これらは端にある
上、他の指に比べて自由になりにくい指でもあります。

 私が再三 "手の位置" と書いてきた理由が、お分かりいただける
でしょうか。 "の位置" ではなく。




 以上の考え方によれば、③、④を決めるためには、

手全体の位置が、身体に近くなるように意識しなければ
ならない
」ことになります。

 とすると、具体的にはどうすればいいのでしょうか。




 通常は、楽器を構えているために見えず、意識もしにくい、
楽器の下の部分に注目してみましょう。

 そこには肘がありますね。

 その肘の部分が身体から離れやすい形になっているか、
それとも、身体の方に引き付けられるような感じで、楽器を
構えているか、たったそれだけの差ですが、影響を受ける
事柄は、極めて多いとお考えください。

 「③、④の音程が正確に取れるかどうか」もです。





 「それは理屈では分かる。 だが実際に構えてみると、
なかなかうまく行かない。」

 そうなんです。 私も同じ感覚の連続でした、現在に
至るまで。

 私の場合は、顎当て、肩当てといった、楽器と身体との
接触部位にも問題があると感じていますが…。





 さて、ここであなたが、もし "脇を締めろ"、"顎を引け"、
"最短距離"、"効率"、"最適な位置"…などという言葉を
思いつかれるようでしたら、あなたは私の考えに大分
"毒されてきた" ことになります。

 いえ、ごめんなさい、「感謝に堪えない」というのが、
私の本心です。




 さて、ここまではいいとして、「まだ不明な点だらけだ」と
おっしゃる方も多いでしょう。 その筆頭は、ひょっとして
以下の疑問ではないでしょうか。



 「③や④が正確に取れやすいのは分かった。

 だがそうすると今度は、②や、特に

 ①の指までもが、一緒に高くなってしまうのではないか?



 そうです、そのとおりなのです!





 それでは、

①を低く取るにはどうしたらいいのでしょうか??




 (続く)




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   運動の神秘

   (1) 深奥部の筋
   (2) 筋肉の協調
   (3) 筋肉の反目
   (4) 指先を広げる ①
   (5) 指先を広げる ②
   (6) 指先を広げる ③
   (7) ヴァイオリンで叩く?
   (8) なぜよく打つの江川、西本
   (9) 走者も奏者も面食らう
  (10) 三塁ベースは右折禁止



   楽器の顎当て

   (1) 邪魔な厚み
   (2) 材質の差?
   (3) "厚み"と身体の寸法



   弦楽器の Bowing を巡って

  どうやって跳ねる?
  重力と反発力で跳~ねる
  身体の動きが音になる
  Bowing は足腰から?
  上下のステップ
  優雅な軟着陸
  頬っぺが痒い…



運動の神秘 (4) ~ 指先を広げる①

2009-02-22 00:22:39 | 音楽演奏・体の運動

02/22   運動の神秘 (4) 指先を広げる ①





 『運動の神秘』 シリーズには、これまでに

(1) 深奥部の筋  (2) 筋肉の協調  (3) 筋肉の反目

の三回分があります。





 関連記事 『楽器の顎当て』 シリーズ

(1) 邪魔な厚み  (2) 材質の差?  (3) "厚み"と身体の寸法







 弦楽器を演奏する上で、大事な課題の一つに、音程を取る
作業があります。 (左) 手の指先の間を広げるわけですが、
楽器が大きい (手が小さい) ほど、苦労しますね。

 私も手は大きい方ではありませんが、ここでは、自分が
Violin、Viola を弾く場合について書いてみます。





 これらの楽器では、通常

①人差し指、②中指、③薬指、④小指、の四本で、

"Do,Re,Mi,Fa"、"Re,Mi,Fa,Sol" など、

四度間隔の音程を取ります。




 さてそれでは、"ゼロの指"、つまり開放弦が使える
"第一ポジション" では、あなたはどのようなことを重視
して、音程を取っておられるでしょうか。

 教則本などでは、普通は以下のような記述を
見かけるでしょう。



 「まず① (の指) を置いて音を取り、それと

 一緒に親指の位置を決める
。」



 つまり、①とほぼ向かい合わせの位置に親指をセットして、
この2本でスタート位置を決め、①→②→③→④の順に
音程を取っていくように、練習することになります。



 ところが私はこのようにはしていません。
 (私だけでないことを願っていますが。)





 まず楽器を持ったときですが、第一ポジションの場合、
③を意識して "手の位置" を決めているようです。

 ここで、"指の位置" と書かずに "手の位置" としたのには
意味がありますが、これについては、また後述します。



 さて、③を決めたあとは、→②→①と、逆に下りて行きながら
音程を取るような意識が、自分にはあるようです。

 では「親指の位置は?」と見ると、先ほどの教則本の方法
で取った "①の向かい側" よりは、若干④の方向へ寄った
位置にあります。

 「まず親指の位置を先に決めた」のではなく、結果として
そうなったのです。



 ここで、なぜ "④の方向" と書いたか、お分かりいただける
でしょうか? ②や③でも同じでしょうに…。



 それは、音程を司る指の中でにあり、もっとも短く、一番
弱く不自由なのがだからです。

 私の場合、手にする楽器が大きくなるほど、この傾向が強く
なり、親指は①から離れていきます。

 楽器によっては③の付近にまで。 また、Violin でも、
(ハイ・ポジションで二弦に跨って10度を超えるなど)
特殊な場合には、③と④の間にまで…。




 (続く)




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   (1) 深奥部の筋
   (2) 筋肉の協調
   (3) 筋肉の反目
   (4) 指先を広げる ①
   (5) 指先を広げる ②
   (6) 指先を広げる ③
   (7) ヴァイオリンで叩く?
   (8) なぜよく打つの江川、西本
   (9) 走者も奏者も面食らう
  (10) 三塁ベースは右折禁止



   楽器の顎当て

   (1) 邪魔な厚み
   (2) 材質の差?
   (3) "厚み"と身体の寸法



   弦楽器の Bowing を巡って

  どうやって跳ねる?
  重力と反発力で跳~ねる
  身体の動きが音になる
  Bowing は足腰から?
  上下のステップ
  優雅な軟着陸
  頬っぺが痒い…