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■製作年:1984年
■監督:レオス・ カラックス
■出演:ドニ・ラヴァン、ミレーユ・ペリエ、他
映画「ホーリー・モーターズ」で不思議な魅力を感じさせてくれたレオス・カラックス監督。私はカラックス監督の映画を見たのはこの作品が初めてで、その不思議さ加減でちょっとばかり変な映画を作るこの監督に興味を持ち、彼のデビュー作品である「ボーイ・ミーツ・ガール」を見てみたわけです。主演は「ホーリーモーターズ」で怪演を見せたドニ・ラヴァン。今から30年近く前の作品なので、さすがにそのドニ・ラヴァンは若い。彼はアレックスという青年の役で、ボーイ・ミーツ・ガールの少女に出会うボーイを演じています。
で。この映画なんですがありきたりのストーリー性を持った作品か?という前提で見ると大きく期待を裏切られるでしょう。たいしたストーリーもなく映像は展開されるからです。むしろ独特の映像文法でもって見せられる画面を感じていくといった方がいいかもしれません。なにかに似ている。そう、このレオス・カラックス監督はネオ・ヌーヴェルバーグと呼ばれたように、この「ボーイ・ミーツ・ガール」はゴダールの影響を強く受けているのではないだろうか?と思いました。言いたいのはゴダールの「勝手にしやがれ」の感性をカラックスの世代なりに再構成してみせた作品という感じに見えたのです。だから大まかな話の展開はあるものの細部は別のこと語っていることが多い。そうしたメインとなる幹と直接関係ないエピソードが羅列されていても、人が生きていく瞬間、瞬間はメインの幹と全く関係ないことを考え、全く関係ないことに遭遇し、まあ、言ってみればほとんどが成り行きの展開の積み重ねになっているのが人生で、この映画はその相似形のようになっているんじゃないか?とも思えてきます。
レオス・カラックス監督、一筋縄ではいかない監督です。
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