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寺山修司(文)と宇野亜喜良(イラスト)による少しスパイスが効いたメルヘンチックな絵本がある。
自分の思い通りに動かない、手、足、そして口。それって思春期の頃、身に覚えないか・・・。
今の自分は本当の私ではない、閉じ込められた感覚。それって思春期の頃、身に覚えないか・・・。
もう一人の自分を感じるたよりない初恋の話。それって思春期の頃、身に覚えないか・・・。
寺山修司の紡ぎ出す言葉は目を覚ますような感性で、“本”の上をすべっていく。
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キャベツの芯に
とじこめられているのはだれ?
靴のお船にとじこめられているのはだれ?
書物の二十三頁と二十四頁のあいだに
とじこめられているのはだれ?
もしも
虫メガネの探偵がやってきたら
わたしをさがしてください
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女のからだは お城です
なかに一人の少女がかくれている
もういいかい?
もういいかい?
逃げてかくれた自分を さがそうにも
かくれんぼするには
お城はひろすぎる
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少女から大人に移り変わる美しくたよりない初恋の物語をダンスと演劇で表現するパフォーミング・アーツ公演がある。一体どんなふうになるんだろうな・・・
※「踊りたいけど踊れない」寺山修司(アートン)から引用しました
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踊りたいけど踊れない |
寺山 修司,宇野 亜喜良 | |
アートン |
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