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ズバッと発言する論客の副島隆彦氏の本は読んでて気持ちがいい。はっきりしているし、言葉があやふやではない。立場や発言にブレがないのも気持ちいい。なかなかここまでの発言をしながら、それに正面から対峙している人は珍しいのではないだろうか?年月とともにその姿勢を変えていく人がいるなかで頑なにいるのは頑固とも言える。だから想像するに敵も多いかも知れない。否定派もいるだろう。しかし、そんなことを意に介さないような強靭な姿勢は簡単に真似できないし、ある意味でその一貫した姿勢は尊敬に値すると思う。別に私は副島隆彦氏を持ち上げているわけではない。素直な印象としてそう思えるのだ。彼の言っていることが真実か否かは、本当のところ闇の中にあるに違いない。ただ、その闇の中を彼独特の判断軸で、ある一本のラインを浮き上がらせていくのが個性的でもあり気持ちいいのだ。思うに私たちは生きている限り何らかの価値基準で物事をみるし、判断していく。それは副島氏も同じだ。その判断軸をどこに置くかによって見え方も変わるし、発言も違ってくる。漠然とした世界から何かを浮かび上がらせようとするとき、普通でありきたりの物差しでは計りきれないものがあるのだろう。一般人の人智では見きれない、語れないものもあることに鋭く見つめることによって、一筋の光がさしてくるのだろう。その行為故の副島氏の発言なのだと思う。氏が言っていることは「陰謀論」ではなく「権力者共同謀議は有る論(コンスピラシー)」と発言しているところに私は誠実さを感じるし、「と学会」が批判していることに共鳴は感じないのである。ところで、氏が「陰謀論の本にあえてハマってみることも新しい世界の発見です。それは新しい癒しの方法です。今、陰謀論は、スピリチャル(精神世界)の世界と融合しつつあるのです。」と書いていることは、面白い。私の周りの人の中でスチリチャルな人が副島氏のファンであることが多いからだ。
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陰謀論とは何か (幻冬舎新書) |
副島 隆彦 | |
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