■製作年:2010年
■監督:マイケル・ウィンターボトム
■出演:ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ、他
映画「キラー・インサイド・ミー」は救いがないというか、こう描くか?って感じで、主人公の保安官補のルーという男は平静な日常生活を送りながらも、その実は狂っており、極悪非道の男だ。彼に共感するという感情を全く排除する映画でした。ただ実際、この映画のようなセックスと暴力による猟奇的殺人というのは、もしかしたら有り得ることなんだろうなという気がします。アメリカの闇の部分、これは。そして、意外と根深いところで、こうした映画に描かれたような要素は根付いているんじゃないか?とも想像させられた作品でした。私は読んだことがないのですが、この「キラー・インサイド・ミー」は、アメリカのノワール小説・ジム・トンプソンという作家の代表作(日本語訳では「おれの中の殺し屋」で本が出ている)で、彼は「安物雑貨店のドストエフスキー」と称され、近年評価も高いということ。そしてこの映画はかなり原作に忠実に映像化しているらしい。淡々と、これでもかと目をおおいたくなるような乾いた殺人が行われる、小説もそんな感じなようだ…。
キラー・インサイド・ミー [Blu-ray] | |
ケイシー・アフレック,ケイト・ハドソン,ジェシカ・アルバ | |
Happinet(SB)(D) |
キラー・インサイド・ミー [DVD] | |
ケイシー・アフレック,ケイト・ハドソン,ジェシカ・アルバ | |
Happinet(SB)(D) |
おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー) | |
ジム・トンプスン,三川 基好 | |
扶桑社 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます