27motorsports & MaruhaMotors Blog

27モータースポーツ&マルハモータースが送るチューニング情報ブログ。

エンジン整備専用工場・建設中

2021年11月10日 | Weblog

ロードスターの人気は衰えることなく、お陰様でMARUHAの工場は相変わらずに忙しくしております。

愛車をいつまで楽しくドライブしたい、とロードスターを大切にされるユーザー様が多いのです。

そんな中で、かねてよりの当社課題が、エンジン整備。

リビルトだとか、OHだとか、そんな単純なものではなく、MARUHAの考えるエンジン整備を実現するべく、いよいよエンジン整備専用の新工場の建設が始まりました。

2階建ての工場は、分解、各部洗浄設備、加工設備、塗装設備、組み立て設備といくつかのエリアに別れ、入念にそして丁寧にエンジンが整備される計画です。

電気自動車が今後の流れと言われる今の時代に、大きな予算を組み、時代に逆行するがごとくにガソリンエンジン、それも20年-30年前のエンジンを整備するために建設されるこの新工場は、まさに私どもの長年の夢を具現化する工場となります。

エンジンOHのやり方はもはやSHOPさんのそれぞれのお考えで成り立つ市場です。

安くやることを目的とする、自分たちが妥当と考えるメニューや部品で対応する。 

まさに千差万別。

そんな中にMARUHAが今目指すべき内容は他では容易に真似のできないエンジン整備、そしてそれが高価なチューニングエンジンではなく、MARUHAが考えるスペックでのオリジナルエンジンで市場に臨みたいのです。

基本に返り、一から純正品を見直し、その上で全力のオリジナルエンジンパーツを投入できる様に心がけます。
カム、カムプーリー、バルブ、リフター、ガスケット、クランク、コンロッド、メタルベアリング など結構なアイテム数をオリジナル化してきました。

 
画像は各種純正ピストンを組み込んで、各部の測定などを実施。若手メカのトレーニングも兼ねてます。 

今まで数多くのエンジンOHを実施してきましたが、再度純正の特性を今の視点で再検証し、自分達のスタンスをハッキリさせます。

純正ピストンも取り扱いをしますが、その背景には長年の経験やデーターを基に、社内で1機毎に丁寧に組み上げます。

手間や時間を惜しまず、MARUHAのスタッフが入念に組み上げるエンジンを新たなエリアからお届けします。

 

 

カーボンの溜まったバルブは磨けば、それだけで良いのでしょか? そしてどの様に磨いているのでしょうか?

バルブの密着はどの様に確認するのでしょうか?

 

先端にオイルシールの傷が深く入ったクランクは、ラッピングで対応できるレベルなのでしょうか?

長く使い続けたクランクを常に再使用で本当に整備は成り立つのでしょうか?

 

歪んだバルブスプリングを見抜けていますか?

 

有名なコンロッドでも、高回転を続けた結果にどこにダメージが来るのか?経験やデーターがありますか?
純正コンロッドの弱点を知っていますか?

各社のリフターの破壊強度はどの程度か? 分かって使っていますか?

何故ノッキングが発生してるか? 原因を追究しましたか?

 

 

エンジン部品を洗浄するのは、簡単でないことを知っていますか?

調子の悪いエンジンをエンジン内部と決めつけてしまいがちですが、一歩踏み込んで診ていますか?

  

自分達が疑問に思い、そして国内屈指の検証設備を駆使して、それでもまだ設備投資を惜しみません。

自分達の手でできる限りのレベルまで引き上げて、最後までしっかりと整備を続けたいのです。

純正部品のみで組んだ基本OHを提供するだけではなく、私どもが考える基本的なエンジンも併せて提供したいのです。

だからこそ、フル純正スペックでも説明の出来るサービスが提供できるのです。

2022年、MARUHAのエンジン整備が大きく飛躍できる様に、まさに今は頑張り時と考えています。

 


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