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【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:唐招提寺」

2015-06-10 22:41:53 | tv

【備忘録】「古都浪漫こころ寺巡り:唐招提寺」


京都と奈良を中心に古寺を紹介する番組。落ち着いた語り口で分かりやすいので、毎回楽しみにしている。せっかくなので気になったことをtweetして、備忘録としてWikipediaなどで調べたことを追記しつつ残している。今回は大好きな唐招提寺


759年平城京五条二房に唐招提寺(Wikipedia)が開かれる。奈良時代に建てられた金堂で現存するのは、天平の甍で名高い唐招提寺の金堂のみ。本尊盧舎那仏は太陽を象徴。光背862体のお釈迦様。千の蓮の花から千の釈迦。薬師如来は与願印とせむい印(←変換でない)を結ぶ。千手観音5.4m元は千→953本


聖武天皇(Wikipedia)と光明皇后(Wikipedia)が平城京(Wikipedia)を整備するにあたり、朱雀大路(Wikipedia)を中心として右京・左京・外京にわけ、それぞれに条と坊で区画を分けた。tweetでは房になっちゃってるけど坊だったのね 唐招提寺が開かれたのは五条二坊。


 

後に出てくるけど金堂は何度か修復が行われている。直近は平成12年から9年かけて行われた。この平成の大修理を取材したドキュメンタリー番組はもちろん見て録画してある。この時だったか唐招提寺については一度調べたことがあったような気がするんだけど、旧blogに記事書いてたかな? ちなみに修理を終えた後訪れて大好きな場所になった。

 

大好きになった最大の理由は後に出てくるけど、他にもいくつかあって、その1つが金堂の3体の仏像。ご本尊盧舎那仏の光背に862体のお釈迦様がいらっしゃるとは知らなった! tweetにある千の蓮が由来となっているそうなのだけど、862体なのは138体は無くなってしまったのかな? 薬師如来が結んでいるのは与願印と施無畏印。施無畏印は恐れなくてよいという意味で、与願印は願いをかなえるという意味。詳しくは印相(Wikipedia)で。


盧舎那仏


薬師如来


盧舎那仏も薬師如来も素晴らしいのだけど、唐招提寺で見るべきなのは千手観音! tweetにもあるとおり、作られた時には千本の腕があったそうだけれど、現在は953本。これ平成大修理の際に実際に全て取り外して、再度組み直したので正確な数が分かっている。千本作っただけでもすごいのに、組み立ててこの形になっているというのがスゴイ! しかも5.4mの迫力ボディ! これ約1300年前に作ったんだと思うと本当に感動して泣けてくる。それが仏像に惹かれる最大の理由なんだと思う。


千手観音

 

千手観音の宝珠と宮殿は作られた当時のもの。宮殿は金堂に似ている? 三尊は国宝。金堂も国宝。鑑真和上の弟子が完成。御朱印は盧舎那仏。


千手観音(Wikipedia)の正式名称は千手千眼観音菩薩なのだそう。唐招提寺のように千本作られることはまれで、実際は四十二臂で表されることが多いそうで、もともとはそれぞれの手に何かを持っていたらしい? 宝珠と宮殿は天平時代のものなのね? こういう時に昔の人を愛おしく感じる。

 

講堂も国宝。唐招提寺を開いた際最初に建てられた。弥勒如来坐像が安置。大小16のお堂がある。

 

御影堂。鑑真和上が祀られている。唐から戒律=僧侶が守るべき規律を伝える。少年時代に訪れた寺で見た仏像に魅せられ仏門へ。長安で律宗を学ぶ。僧侶の行いを集団で学ぶのが律宗。2人の日本人僧侶が和上を訪ね来日を依頼。租税逃れのために僧侶になるものが続出。仏教は間違った方向に?


 21 分21 分前

渡航を決意してから12年後、754年光を失いながらも来日を果たす。授戒のための戒壇を東大寺に開く。唐招提寺では現在も戒壇が行われている。戒律の他にもドーナツなどの物資もたらす。←言葉の壁はどうしてたのだろう?


後に出てくるけれど、唐招提寺は鑑真和上(Wikipedia)が個人のお寺として開いた。tweetにもあるとおり、日本の仏教にいわゆるルールづけをするために、唐から僧侶を招こうと考え使節が送られたわけだけど、当初は鑑真のような高僧が来てくれるとは思っていなかったんじゃなかったっけ? 確か誰も志願者がいなかったため、自ら行こうと言ってくださったような? 12年間で5度の渡航失敗。やっと来日を果たした時には失明していたというのは有名な話。鑑真和上が戒律を授ける場所として東大寺戒壇院が開かれたんだよね? その後、鑑真と意見が分かれ追い出されるような形で東大寺を出て、唐招提寺を開いたのじゃなかったかな? 唐招提寺という名前にも意味があったような気が・・・ 唐招提寺のもとになった4文字を称徳天皇が書かれたとか・・・ あれ? 後で調べておく!

 

松尾芭蕉は江戸時代初め鑑真和上像と対面し句を残した。 鑑真和上御廟!ここ本当に別世界で、結界を感じた。また行きたい!!


松尾芭蕉の頃は対面できたの? 今は秘仏だよね? 唐招提寺に感動したのはここ。鑑真和上御廟。御影堂から続く石塀の狭い道の辺りも静かでとても懐かしくなるような場所なのだけど、そこから一歩入ったこの場所。鑑真和上が眠る御廟まで続く道。苔むした両脇には木が並ぶ。本当にシーンという音が聞こえてきそうなくらい静かな場所。ついつい自分たちも喋ってはいけないような気になる。すでにこの世ではないような雰囲気。お寺はそもそも結界を表しているのだと思うけれど、それが本当に納得できたというか、自然と結界に入ったんだなと思った場所だった。

 

御影堂の障壁画を担当した東山魁夷画伯は鑑真和上の心に打たれ、12年の歳月を費やして完成させた。


御影堂の中には入らなかった(入れない?)ので東山魁夷画伯の障壁画は見ていないのだけど、放送を見て感じたのは静かな中にも何者にも侵されない強さ。まさに鑑真和上その人のようだった。

 

荒れ果てた唐招提寺を立て直したのは森本孝順長老。森本長老は住職であった寺から毎日2時間かけてバスで唐招提寺に通った。鑑真和上の里帰りを実現。東山画伯に依頼したのも森本長老。生涯独身で律僧として通した。


森本孝順長老(Wikipedia)のことは、恥ずかしながら存じ上げなかったのだけど、この方が唐招提寺を生き返らせて下さったのですね 唐招提寺の末寺である講御堂寺の住職であった頃、荒廃していた唐招提寺を再興すべく毎日2時間かけてバスで通われたのだとか。鑑真和上の12年間かけての渡航ほどの派手さはないものの、自分にはない信仰心とか信念の強さに感動する。なんとかしたいという思いに突き動かされた人は強い。

 

金堂の屋根には鴟尾が乗っている。鴟尾は雷除けとも魔除けとも言われている。平成の修理で新しい鴟尾となったが、天平時代の鴟尾も展示されている。この鴟尾作るの大変な苦労されてんだよね。金堂修復ドキュメンタリー見直そう!

 

天平の鴟尾もまだ生きている! 感動。・゜・(ノД`)・゜・。


鴟尾(Wikipedia)っていうのは、お寺の屋根の両端についている飾り的なもの。雷除けの意味があるとは知らなかった! たしかに天平時代だって雷は落ちたよね(笑) 雷のメカニズム(?)は変わってないわけだから、基本高い建物に落ちてるってことで、分かる気もするけど素材的にどうなの? 避雷針じゃないからいいのか?(笑)


上の方でチラリと触れたドキュメンタリー番組で大きく取り上げられていたのが鴟尾作り。基本使える物はそのまま使うという修復方法だったと思うけれど、鴟尾は作り直しってことになったんだよね。屋根の上に乗っているから大きさが分かりにくいけど、実際はかなり大きい。これを土で作って焼いたんだと思ったけど、大変な苦労をされていた。今回番組内でもその苦労の一部が紹介されていたけど、割れてしまったりしてた。


屋根に乗っていたのは天平時代のものと、もう少し時代が下ったものだったけど、2つとも展示されている。かなり近くで見ることができるようなので、次回是非訪ねてみたい。「天平の鴟尾もまだ生きている」という言葉は、平成の鴟尾を作られた方のもの。その言葉に感動。天平時代の職人と平成の職人がつながり、そして未来の職人につながって行く。感動


唐招提寺の鴟尾 

平成の鴟尾には避雷針がついているのね

 


唐招提寺が奈良時代に建てられた寺と違うのは鑑真和上が個人で開いた寺であること。地方から僧侶になることを志してやって来た人々のために、共に暮らしながら修行できる場所を作った。その志に打たれた人々の寄付により建てられた。

 

この辺りのことはテレビ番組の再現ドラマで見たような気がする。たしか鑑真和上の弟子を中村獅童が演じてなかったかな? あれ??  

 

ああ、そうだね・・・ だから唐招提寺はとっても清々しいのか。本当に鑑真和上御廟は素晴らしい場所だった!結界ってこういうことかもと思った場所。


上にも書いたけれどお寺というのは結界の意味もあるのだろうから、そもそも日常とは違う空間ではあるのだけど、やっぱり戒律を授ける場所であること、今もそれを守っていることなどからくる"律"のようなものを感じるのかな・・・ 唐招提寺って有名なお寺なのに、派手なところがなくてとてもシンプルで静か。その感じがとっても好き。そして鑑真和上御廟で感じた結界感。また行きたいなぁ・・・

 

古都浪漫こころ寺巡り:毎週水曜 22:00~@BSフジ

古都浪漫こころ寺巡り|BSフジ

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