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【tv】「貫地谷しほりの 恋する惑星」

2012-04-04 00:57:42 | tv

・・・恋する惑星・・・


録画してた"恋する惑星"見た。パリ、ウィーン、東京のそれぞれの恋を紹介。ウィーンのクリムト&エミーリエもすごく興味深かったけど、東京のサチオ&ピーターの恋が素敵… 福澤幸雄さんも素敵だけど、松田和子さんがキュート!そしてカッコイイ!憧れる… Posted at 06:41 PM

別の番組を録画しようと番組表を開いて目に留まり、何気なく録画。これ良かった。パリ・ウィーン・東京の三都それぞれ1組の著名人カップルを取り上げることで、当時の世相なども紹介するという感じ。貫地谷しほりがレポート、関係者にインタビューするという感じ。

パリのマイルス・デイビス&ジュリエット・グレコはあまりちゃんと見ていなかったのだけど、現在85歳のグレコが当時を語る映像は貴重。今もステージに立ち歌っているそうで、すごくカッコイイ! 今も恋をしているかという質問は、それ自体がYESを要求しているものだから、もちろんOuiの答えは想定内だけど、もう一度彼に出会ったらまた恋に落ちるかとの問いに、状況よって変わるから分らないという答えはカッコイイと思った。

ウィーンはグスタフ・クリムト&エミーリエ・フレーゲ。弟の妻の妹として出会った彼女は、コルセットで締め付けられていた女性を開放しようと、新しいスタイルの服を販売するブティックのデザイナーであり経営者だった。親戚一同として毎年、アッター湖畔で過ごすうち。別荘で2人きりの時間を持つようになる。あの「接吻」もエミーリエと過ごした別荘で着想を得たのだそう。この時期生み出された作品はどれも官能的で大好き 自立した女性であったエミーリエとの仲は、恋愛関係であったのか論議がなされたようだけれど、番組で紹介された彼女への書簡を読む限り、彼女を愛していてたことは間違いない気がする。どうやら「接吻」も自身とエミーリエをモデルとしていると思われる下絵が残っているのだそう。クリムトは才能豊かなエミーリエと素晴らしい時を過ごし、あの官能的な絵を描いたんだね・・・ 2人が何故結婚しなかったのかは、近親者同士の婚姻を嫌うカトリックの教えによるものとも言われているようだけれど、真相は謎。クリムト最期の言葉が「エミーリエを呼んでくれ」だったことを思えば、結婚していようがいまいが、2人の絆を感じて感動的。あの作品が生まれた奇跡ごとこのエピソードは素敵だった。

でも、今回一番好きだったのは。実は東京のカップル。クリムト&エミーリエは自分とはかけ離れ過ぎていて、恋愛の話というよりは芸術が生まれた背景として見てしまった部分が多い。まぁ、東京のカップルも福澤諭吉の曾孫でギリシャ人とのハーフ、レーサーでありモデルでもあった男性と、田園調布の裕福な家庭出身で日本人で初めてパリコレのステージに立った、世界的モデルの女性のカップルでは、全然身近ではないけれど(笑) 男性は福澤幸雄で女性は松田和子。サチオとピーターと呼ばれていたそう。サチオはそのままだとして、何故ピーターなのかは不明のまま(笑) サチオはパリ生まれ。日本に戻ってからはハーフということでいじめにあったそうで、若くして達観したような、大人で孤独な雰囲気を漂わせていたそう。23歳にして「おしゃれというのは、何時、誰と、どこで会うかで決まってくる」と語ったそうで、その言葉を直接聞かれた方が感心したとおっしゃっていた。ピーターは7歳年上の女性。出会った当時は既に世界的なモデルだった。このピーターの写真がどれもキュート! 美人というよりはキュートという感じ。もちろん美女だけど。鼻がキュッと上がった顔と、細身の体がコケティッシュ。脚がキレイ! カワイイ! 出会いは、あの飯倉のキャンティ。ナポリタンがご馳走だった時代に、本格的なイタリアンを提供し、国内外の著名人に愛されたお店。もちろん、現在も営業中! 伯爵家の血を引くオーナーと家族ぐるみの仲であったサチオが、毎日のように通ったこのお店で、1人で食事していたピーターに声をかけ、2人の恋が始まった。サチオのアパートや、ピーターのパリのアパルトマンでの2人は、すでに夫婦のようだったそう。でも、別れは突然やってきた・・・ サチオの部屋で過ごしていた2人。うたた寝していたサチオを起こしたピーター。翌日、テスト走行を控えていたため、その夜のうちに現地入りしなくてはならないのを知っていたから・・・ ピーターのマンションへ彼女を送り、東京駅へ向かったサチオ。翌朝のテスト走行で標識に激突。帰らぬ人となってしまった・・・ 25歳・・・ それから44年が経った今、松田和子さんからのお手紙が紹介された。「あの日、彼を起こさなければ・・・と、何度も思いました」という言葉が辛い・・・ 松田さんが悪いわけではない。でも、自分を責めてしまうよね・・・

2人の恋は悲恋に終わってしまったことで、こうして見てみるとより輝きを増している。もちろん、ご本人やご家族、ご友人の方々にとっては、とても辛いことだったと思うけれど・・・ もちろん、その恋愛自体も素敵だったのだけど、時代の最先端に居る人たちの、その品のあるかっこよさ、あの時代のキラキラしたTOKYOがものすごくかっこよかった! 憧れる・・・

貫地谷しほりの 恋する惑星|BS朝日


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