まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

食堂車を作ろう・・・1

2017年03月21日 | 工作室から
昨年末に発売された、Maxモデル製『スシ37740』

これまで、二重屋根の食堂車と言えば、今は亡きニワ製かアダチ製のキットを組むか、高くてとてもでの出ないモア製等の完成品を購入するしかありませんでしたが、何とプラキットでの登場に、有無を言わずに購入してしまいました。

スシ37740は、昭和4年~6年にかけて19両が製造されました。昭和16年の称号改正でスシ37 39~に改番されましたが、昭和19年に戦時輸送による普通車化改造が行われ、完全普通車化されたマハ47に7両、調理室付普通車のスハ48に12両が改造されました。
戦後、マハ47に改造された7両は、食堂車に復活することなくマハ29に改番され、オシ17の種車となった2両を除き、その生涯を終えました。
一方、調理室を残したスハ48は、戦後食堂車として復活しましたが、進駐軍に9両が接収され、昭和27年まで残った3両が冷房準備車として切妻丸屋根改造され、スシ48(1~3)となりました。後にスシ483は火災を起したため、台枠を利用してオシ17に改造された他は、昭和40年度に廃車となりました。
一方、接収されたスシ37は全車返還後、昭和28年の称号改正で非冷房車をスシ28(1~5)、冷房車をマシ29(1~4)に形式変更されました。
オシ17が登場後、戦前製の食堂車は順次置き換えられ、スシ28は昭和36年度に廃車となりますが、マシ29は2番が戦前製食堂車の終焉であった昭和43年8月まで生き残りました。【参考資料:国鉄鋼製客車史第2編下巻他】

さて、ウンチクはこれ位にしておいて、今回作るのは非冷房車のスシ281と、最後まで残った冷房車マシ292です。

まずは台車から。
日光製のTR-71を購入しましたが、昨今の事情により価格は驚くほど高価になっています。




台車の構成は余り変わっておりませんが、軸受けにメタルが入った事と、スポーク車輪で且つ黒染めがされており、見栄えや転がりは良くなってます。値段と一緒に…(汗)



TR-73はストック品が偶然にあったので、これを活用します。



床板は、台枠が表現されております。床下は拘るつもりはないので配管は行いません。



最初に、スシ28の床下を作りました。床下器具はキット付属品ですが、戦後の姿とするので、蓄電池のみエコー製のパーツに交換します。



車体と仮組するとこんな感じです。幾つか足らないパーツがあり、台車と干渉する弁箱を除き、取付を行うか検討中です。


調理室通路側


調理室側

これだけでも、エェかんじなんだが、やっぱり排水管は必要だなぁ… 検水コックも欲しいかなぁ

嗚呼、泥沼に嵌る~(激汗)


つづく