
(出典:http://www.cvs.com/)
イボコロリは、Wart Removerというらしい。
ちょっと前に顔面というか、耳介前部というべきか、頬部というべきかというような部位に、八つ頭状の1-2㎝くらいのできものが出来て、ちょっと大きくなってきていた。
一瞬何かなとおもったが、いわゆるイボ、尋常性ゆうぜいである。
あるMLでの皮膚科医のコメントとして、鑑別診断のポイントとして
「白い台地の中に 直径0.5ミリメートルくらいの黒い点があれば 疣贅です。もっと小さいときがあります。疣贅事態 増殖がよくて 小さな血管の増生がいいのでそれを ふんずけてしまって 黒い点々となって見えるのが特徴です」
とあったが、まさにそのとおり黒い点々が点在している。
基本的には液体窒素で焼くのがいいのであろうが、皮膚科にかかるのもこちらの医者にかかるのは結構敷居が高いので、どうしようかと思っていた(最終的にはラボにある液体窒素でやってもよいのかもしれないけれど。。)
そういえば日本ではイボコロリっていうのがあったな。基本的にはサリチル酸の軟膏をつかうのだけれど、あれってエビデンスあるのか?とおもい調べてみると、
アメリカにもあるんですね。イボコロリ。。
こちらでWart Removerというのが、まさにイボコロリと同じ商品である。。
ちなみに冷却材をつかった新商品(液体窒素と同様の効果があるとうたっている)Dr.Scholl's Freeze Wart Removerというのもある。
ちなみにエビデンスというのははっきりしない。ある皮膚科医は、以下のように述べる。
「イボコロリで 一発で取れた。というのは 聞いたことはないし 見たこともない。
イボコロリって「イボ」つまり 専門用語では 「疣贅」と書いて「イボコロリ」が適応となる疾患ではない。
「イボ」 human pappil;oma virusが病咽のウイルス性疾患です。
原則 液体窒素で治す疾患で ほかにも電気メスや
ヨクイニンの内服で治療します。決して「イボコロリ」では治りません。
なんで 消費者から苦情がでないのか 不思議です。」
とあって、けんもほろろである。
一方でちなみにメイヨークリニックお医者さんは、セルフケアとしてはサリチル酸を一応すすめている(メイヨークリニックの皮膚科の記事より。)
まあこちらだと皮膚科にかかるのも敷居が高いこともあって、セルフケアの方を選ぶ人が多いのかもしれない。
イボコロリはテープ剤なので、顔面にはつかいにくい。今回は冷却材をつかった新商品(液体窒素と同様の効果があるとうたっている)Freeze Wart Removerをつかってみることにした(本来は顔面につかってはいけない)。
20秒ほど患部に冷却材のついた綿棒のようなものを押し付けてそれでおわりである。1週間くらいして効果ときはもう一度冷却すればよいらしい。
実際に冷却をおこなってみると、イボの表面薄い層はは冷却後2-3日くらいで壊死してくるように見えるが、厚さが10ミリくらいあるので、あまり効いた感じがしない。まず2クールほど行った。
しばらくイボは変化しない感じであったのだが、その後一か月くらいしてイボがいつの間にか消えていた。冷却材のせいなのか、自然経過なのか(もともと自然消褪する疾患)。ちょっと疑問である。