あなたにもできる!ハーバード留学!!~アラフォーからのボストン留学体験記

アラフォー研究者のボストン留学体験ブログ。
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2番手の成功法則008:独立系研究者という生き方

2013-10-31 14:07:03 | 2番手の成功法則
 同僚というか隣のラボの日本人ポスドクに100人が博士の村だったらという話を教えてもらった。

アカデミアの経済状況が厳しくなるなか、「100人中7人が行方不明・死亡」という悲壮感漂う高学歴ワーキングプアの状況を象徴的に描いた創作童話だ。

 このままだと救いのない童話でしかないので、悲壮な状況の中の戦略的な研究者の進路選びはどこにという根源的な問題への解決法を探るのが2番手の成功法則の存在意義である。そのためにはブルーオーシャン戦略もまた一興かもしれない。

 ブルーオーシャン戦略といえば、昨今のこんな風潮を反映してか、直近の知的財産マネジメント研究会の企画に、

 「特定の研究機関に属さない、独立系研究者という生き方」

 というのがあった。

詳細は以下の案内文の引用(一部改編)のとおりであるが、

「アカデミアの競争が激しい中、「有料メルマガの発行」や「研究対象のキャラクタービジネス化」等で研究費を集める、従来とは異なる研究者像を模索する研究者が出てきています。

例)クマムシ博士


今回は、特定の研究機関に所属せず、様々な研究プロジェクトから仕事を請け負いながら研究を行っている「独立系研究者」の小松様をお招きして、

「特定の研究機関に属さない、独立系研究者という生き方」

についてお話いただきます。

・独立系研究者とは何か
・これまでに関わった研究プロジェクトの紹介
・どのように仕事を取ってくるのか
・独立系研究者になった経緯
・独立系研究者は社会的にどのような役割を果たすか

等の話題に触れていただく予定です。

■講演者の紹介

小松研究事務所代表・小松 正 様

2004年に独立して個人事務所を開設。独立系研究者として、さまざまな研究機関(企業、大学、NPO)と請負契約や業務委託契約を結んで研究プロジェクトに参加している。助成金申請や成果発表のさいには、必要に応じて契約している研究機関の名義となる肩書(執行役員、客員研究員など)を使用している。

生物学(分類学、生態学、進化生物学、形態分析学)、データマイニング、実験計画法など。工学や社会科学の研究テーマに対して、生物学分野で使用される統計手法やデータマイニング手法を導入することによって、学際研究や共同研究開発を行うことを得意とする。

小松様の主な業績

■開催概要

日時:11/9(土) 15:00~17:00
場所:政策研究大学院大学5階

事前申し込みは不要ですので、直接会場にお越し下さい」

といった感じである。実際に個人事業主としての研究者という存在がどの分野でもありうるのか(*)ということはさておき、新しい観点であることは言うまでもない。

 ただこの小松氏の手法ってちょっと前なら、データーマイニングのベンチャーのビジネスモデルだった気がする。この小松氏の手法が出てきたということはデーターマイニングの技術が個人事業としてしか通用しないほど陳腐化してきたということかもしれない(**)

 と考えつつ、クマムシ博士が気になった。
夢「人間カップラーメンをつくること」にはまってしまう。これ系のビジネスモデルなんか考え付きそうな気もする。。

あわてない、あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ、ポク、ポク、ポク、チーン!!

(*)データーマイニングとかインフォマティックスの分野に限られるのではないだろうか?
(**)これが個人でできるようになったというのは、もしかすると個人用
のPCの性能が向上したためなんだろうか?たしかにRNA-seqデーター解析も少量だとネットブックでできるしなー。

アラフォーからのハーバード留学生活編032:キャリアディベロップメントセミナー受けてみる。

2013-10-31 13:30:21 | アラフォーからのハーバード留学生活編
 

 キャリアディベロップメントセミナーというのがハーバードでもいくつか用意されており、ポスドクが受けられるものは数少ないが、本日"Marketing for Scientists"というのが開催されていたので受けてみた。そんなに受けている人は少ないだろうと思っていたが、意外と満席でポスドクだけでなく、ファカルティの人も結構来ていて盛況であった。

 ちなみにインストラクター以上のファカルティがうけられるコースには
1)Instructor to Assistant Professor
2)Grant Writing Workshop
3)Achieving Independence from Your Mentor
4)Drafting your Cheif's letter
みたいな使えそうなセッションがいろいろあってうらやましい(まずはインストラクターになってみたい)

 今日のお題は、Marc Kuchnerさん(*)が講師で、Scientistとして生き残るためにどうやって人を魅了するのか?という観点の話だった。

1)キーとなるリサーチプロジェクトを把握する

2)その分野の自分なりのキーワード(infectomeなど)と一般受けするような質問をつくる

3)ポスターセッションなどで、2)を利用した聴衆が食いつきやすい30秒スピーチの構成を考え、実践する

という地道なものから

4)フリーソフトウエアーやリサーチツールなど自分が提供できるものを広範囲に提供する(いわゆる贈り物)

といった手法も駆使し(**)

5)never heard of you -> know your work -> collaborator -> advocate (マーケティングファネル)といった具合に自分のコア層を増やしていく

という戦略を紹介していた。

Instead of a canned elevator speech、bring a prop.
単なるエレベータースピーチよりは、なにか餌やフックになるもの(prop)を用意する

Don't promote yourself, brand your signatute research idea.
自分を必要以上によく見せようとするな、自分のリサーチアイデアにブランド力をつけろ

Marketing is not about pushing ideas out; it's about pulling people down through your marketing funnel.
マーケティングは自分のアイデアを押し出すことではなく、人々をあなたのマーケティングファネルに引き寄せろ。

Don't network; build real relationships.
ネットワーキングするな。リアルな人間関係を築け!

という意見が面白かった。

(*)研究者崩れの変なおっさんかと思いきや、宇宙物理学ではかなり有名な人らしい。Marketing for Scientiestsという講演と同じ題名の本を出している人でもあるらしい。
(**)そういえば前のラボのボスも有用な細胞株を作って有名になったんだよな。確かにこの戦略あるかも。

アラフォーからのハーバード留学英語編037:ESL8日目

2013-10-31 13:00:41 | アラフォーからのハーバード留学英語編
 今日はハロウィン前日ということもあり、ハロウィンが題材となったセッションとなりました。
ハロウィンの言われから、ハロウィンで食べるお菓子、ハロウィンの風習まで。
All saint day=Hollow(mas) のeveなんでHollow eveがなまってHolloweenになったとか。。
またtrick or treatの風習はアメリカが最初であるというのも意外な事実でした。ちょっとしたサプライズは、ハロウィン用のお菓子であるpopcorn ball(写真参照。ポップコーンをキャラメルでボール状に固めたもの)を講師のR先生(*)がつくってきてくださったことでした。なんと!


単語は

treat = something special
onomatopoeia = オノマトペのことですが、オノマトピイアみたいな発音なので一瞬意味がわかりません。

(*)今日聞いた話だと、名門seven sistersのMount Holyoke College出身だとか。なんでGEOSの講師やっているんだろうか?ちなみにブロンド美人です。。

アラフォーからのハーバード留学英語編036:ESL7日目

2013-10-31 12:25:12 | アラフォーからのハーバード留学英語編
 最近英語がESL話題のみになってきてしまいました。そのほかに書きたいこともいろいろあるのだけど。

 それはさておき、今回は映画SiCKO(ちなみにsickoとは「ちょっとビョーキ」といった感じでちょっと狂っているという意味らしい)を題材にアメリカのヘルスケアの問題を議論。医療関連の分野の専門職がそろっているせいか、皆一家言ある感じでコメントが飛び交う。

 象徴的なのは既往歴(preexisting conditon)があると保険に入れないというのが、映画で取り上げられていたが、前知事ロムニーの功績でマサチューセッツでは既往歴があっても保険に入れるようにしたらしい。これを米国全土に広げようとしたのがオバマケアなのだが、これがもとで今回連邦政府のシャットダウンとなってしまった。

 普通に考えると保険に入れないと死を意味する(SiCKOで保険に入れないので傷を自分でぬっている患者さんのエピソードがでていた。。)から、いいことなんだとおもう。たぶん国民はそう思っている人が大多数なんだろうけど、政治家は違うかも。。という話になってた。

 共和党の強硬派は
オバマケアー>社会主義ー>共産主義
となるのを恐れているという。。オバマケアを認めることが社会主義につながるという論理にあまりにも飛躍がある気もするし(それがイデオロギーなのかもしれないけど)、最大多数の最大幸福を実現するという観点からも離れている気がする。そんな余裕のなさがアメリカの問題点なのかもしれない。

 ちなみにクラスで使用したJohn Greenって人のアメリカの医療費についての分析は面白かった。彼に言わせるとアメリカは公的資金も世界一医療につかっているらしく、それでいて個人のポケットからでる医療費も世界一という低効率な医療をしている。結局アメリカの医療費を上げているのは、製薬企業や医療機器メーカーと適正価格について政府が交渉していないことや間接費の高さが問題なのだとか。。

気になった単語(病気に関するものが多いです)は

feel out of it; feel bad

not feel like myself;feel bad

you look as pale as a ghost; 顔色が真っ青よ

the stomach bag; 寄生虫ではなくてノロウィルスのようなおなかに来る風邪。急性胃腸炎。bug = virusのこと

I have a bad cold.:ひどい風邪ですって当たり前の表現なのですが、風邪で休む場合"I have a cold"っていうとなんで?って言われるらしい。その場合は"I have a bad cold"ときちんと言いましょう。

a pain in the neckは、首の痛みではなく、うんざりするという意味。日本語の「目の上のたんこぶ」に近いか?

take a turn for the better:持ち直す

take a turn for the worse:悪化する



アラフォーからのハーバード留学生活編031:芽キャベツのお化けにであう

2013-10-26 12:32:24 | アラフォーからのハーバード留学生活編
 トレーダージョーズで、不思議なものが売っていた。芽キャベツの茎付きのものである。見慣れないので、芽キャベツのお化けのように見える。あるインド人らしき人もこれは何だろうと首をかしげていた。これが本当のインド人もびっくり。びっくり、びっくり。それはさておき、スープにすると割とおいしかったです。