あなたにもできる!ハーバード留学!!~アラフォーからのボストン留学体験記

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物事に行き詰ると、非常識に考える

2012-01-31 01:13:17 | ものづくりのための研究ノート
                

 ものづくりをするためには、これまでにない発想することが重要である。

 第一次南極越冬隊長をつとめるなど探検家であるとともに、優れた科学者であった西堀栄三郎の生き方は非常に参考になる。

 著書技士道 十五ヶ条 ものづくりを極める術 (朝日文庫 に 9-1)からの一節。


 彼は南極で石油を運ぶドラム缶が足りなくなった時、何と南極の雪を固めてパイプを作り貯蔵庫からエンジンルームまで運ぶという発想をした。

 彼の言葉が傑作である。
 
 物事に行き詰ると、まず事の本質を考えてみる。

「電気を得るためには、発電機が必要だ」

「発電機を回すには石油がいる」

「欲しいのは石油であって、ドラム缶でない」

「考えてみりゃ、石油がエンジンルームに入りさえすればいいんだな」

ということになって、

 そこから「パイプだ」という発想が生まれてくるのである。

そんなエピソード満載の一冊。

 ものづくりだけねなく、危機脱出法のテキストとしてよいものである。