あなたにもできる!ハーバード留学!!~アラフォーからのボストン留学体験記

アラフォー研究者のボストン留学体験ブログ。
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ハーバード留学研究2年目編001:アメリカにはIRBの審査を受けなくてもOKな臨床試験がある?

2014-04-27 12:29:05 | ハーバード留学研究2年目編
先日ハーバードの他施設の共同研究をするために、いくつかの手続きをしたところ、ヒト検体を使わないにもかかわらず、臨床試験に関する倫理的問題のe-larningを受けることになった(*)。

e-larningなんでわかりやすいスライドが提供され、サクサクやれば終わるのかと思いきや、十数項目からなる各トピックに関し、細かい字で書いたインターネットサイトの文章を2-3ページ分読み、その後で問題に解答し、60%以上取れていないといけないというもので、結構大変であった。それはさておき、本場アメリカだけあって、臨床試験に関する倫理的問題も日本で行われているものよりかなり突っ込んだ内容になっている。

一番の違いは、日本の場合原則論のみが議論されていて、原則から外れるようなケースに関しては別途相談くださいとなっていることが多い印象であるが(**)、アメリカの場合、原則から外れることは一つ一つ具体的なニーズに即した例外規定が事細かに設定されているのが興味深い。

中でもすごいのが、

倫理審査委員会(IRB)の緊急時の例外規定(FDA: Emergency Exemption from Prospective IRB Approval for Investigational Test Articles)である。

これは

1)ヒトに応用するための試料(薬剤もしくは機器)であること
2)対象患者に生命の危機がある状況であること
3)不可逆的にADLが極端に障害をうけるような病気の状況であること
4)ほかに患者の状況を改善する方法がないこと
5)IRBの審査を受ける時間的余裕がないこと

の場合には、IRBの審査をうけることなく、その試料(薬剤など)を患者さんに投与してよいということになっているらしい。

もちろん
薬剤の詳細な情報提供書(IND)の準備
やインフォームドコンセントはとらないといけない(****)ことに原則上はなっている。

そういえばiPSの森口さんの事件の時に、森口さんが、「を受けてiPS細胞を治療につかった。「暫定承認」制度が日本にないので駄目だ」といっていた。

事件は基本的には森口さんのでっち上げだったのだろうが、「暫定承認」の部分は

当時の新聞記事を載せたサイトをあらためてみると、

「米国では緊急時であれば、治療法が当局の承認を得ていない段階でも患者への応用が認められている点だ。読売によると、今回はハーバード大内部に設けられた倫理委員会による「暫定承認」が決め手となった。患者は新たに臓器移植を受けられない状態で、かつ危険性の高い症状だった。緊急事態と判断した研究チームは、弁護士立ち会いの下で患者に治療法を説明し、承諾を得たうえで心筋細胞の移植を実施したという。

多少のリスク覚悟でゴーサインを出す独自の考え方

米国で「暫定承認」に基づく臨床応用を実施する場合は、米食品医薬品局(FDA)へ届け出る。前出の医療ジャーナリストによると、FDAは、治療後に患者の様子などデータの提出を条件に承認する。ただ緊急時の対応だけに、届け出自体は煩雑な手続きではない。

米国では柔軟な対応ができる理由として、医療ジャーナリストは「iPS細胞のように画期的な『発明』の場合、多少のリスクを覚悟してでも、より多くの命を救えるのであれば早く成果を出そうという米国独自の考え方があるのでは」と話す。ハーバード大のケースでは、人間と近いブタを使った実験まで進んでいた。ある程度の安全性が担保されたうえでの「例外措置」。通常は安易に認めないが、生死がかかった究極の場面で「その方法しかない」となればゴーサインを出す、というのが米国式というわけだ。」

という話だったらしい。これからするとたぶんEmergency Exemptionのことを言っていたのではないかと思う。もともとの森口さんのデーターがトンデモだったのでどうしようもないが、この新聞記事この部分の論評自体はあながち間違っていないのかもしれない。

この記事にもあるように「iPS細胞のように画期的な『発明』の場合、多少のリスクを覚悟してでも、より多くの命を救えるのであれば早く成果を出そうという米国独自の考え方があるのでは」という部分はありうる気がする。事なかれ主義の日本と、リスクを取って成果を出すアメリカの違いなのかもしれない(****)(*****)

(*)Biomedical Reseachを行う人は、いつ何時ヒト検体を扱うことになるやもしれないので、全員受講が必要とのことであった。

(**)このあたりの事情はよくわからないが、「極力原則から外れたやらないでね」とか「前例にないことは極力やらないでね」ということかもしれない。

(***)これにも例外規定があって、そもそもその薬の治験に関与していない研究者および医師が、その薬が効くという何らかの情報を得て患者を究明する場合に、どうやっても患者およびその家族等などとの意思疎通が取れないようなときには必ずしてもとらないでよいというケースもあるらしい。詳しくはノースウエスタン大のサイトを参考に。

Written informed consent does not have to be obtained if both the investigator and a physician who is not otherwise participating in the clinical investigation certify in writing all of the following [21 CFR 50.23(a)]:

The subject is confronted by a life-threatening situation necessitating the use of the test article.
Informed consent cannot be obtained because of an inability to communicate with, or obtain legally effective consent from, the subject.
Time is not sufficient to obtain consent from the subject's legal representative.
No alternative method of approved or generally recognized therapy is available that provides an equal or greater likelihood of saving the subject's life.

If, in the investigator's opinion, immediate use of the test article is required to preserve the subject'slife, and if time is not sufficient to obtain an independent physician's determination that the four conditions above apply, the clinical investigator should make the determination and, within 5 working days after the use of the article, have the determination reviewed and evaluated in writing by a physician who is not participating in the clinical investigation.

(****)そのほかにも例外規定として興味深いのが、社会的弱者「小児、妊婦、囚人」の治験参加の問題。これも日本では「原則やめてくださいね。」で終わってしまうが、アメリカでも原則社会的弱者については配慮して治験は難しくなっているが、きちんと例外規定を設けて、どうしても治験しなくてはいけない場合の対応を考えている。

例えば妊婦の場合、基本的には胎児への影響を少なくするためもちろん一般的な治験に関しては、妊娠可能性のある年代の女性は治験に入れないということになっている。しかしたとえば妊娠中毒症の治療薬のような妊婦をどうしても使わないといけないような場合には行ってよいことになっている。また妊婦と胎児に影響がある場合は、妊婦のインフォームドコンセントだけでなく胎児の父親(夫でない)のインフォームドコンセントをとることが必要と事細かに決められている。

また囚人の場合も興味深い。これもどうしても治験が必要な場合(例えばドラッグ中毒治療施設でドラッグ中毒患者の治療法の研究)に行ってよいことになっている。またそれを行う場合のIRBには一人以上の囚人または囚人の代表者が入っているとする規定があってこれも事細かである。

(*****)ちなみにアメリカの臨床研究制度は、治験に関する事件を契機に整備されていった。
その要点をまとめてみると

関連法規&制度としては

1)ベルモントレポート
2)1974 National Research Act
3)45 CFR 46 (被験者の保護の原則)は被験者
保護のCommon Rule。NIHの規定であり、連邦予算を使っている研究には適応される。
Common Rule(45CFR 46)については
4)神戸大学資料(臨床研究ーアメリカの場合)

5)厚生省資料「臨床研究に関する国内の指針と諸外国制度の比較」にも詳しい

6)アメリカ版個人情報保護法であるHIPAAは医療記録やデーターベースを使った研究のやり方を規定する。

ここでは守秘義務違反とプライバシーの侵害(Breach of Confidence VS Violation of Privacy)が問題となってくる。一番多いリスクはBreach of Confidence。たとえば患者情報の入ったUSBが噴出した場合はBreach of Confidenceとなるらしい。

また既存のデーターベースを使った研究に関しては、臨床研究からの例外規定があるExemption(4)(45 CFR46.101(b)(4))

Research involving the collection or study of existing data, documents, records, pathological specimens, or diagnostic specimens, if these sources are publicly available or if the information is recorded by theinvestigator in such a manner that subjects cannot be identified, directly or through identifiers linked to the subjects.
というのが規定で

説明としては以下のように、NIHのFAQが詳しい。Clinical researchとHuman Sujects Reasarchとは違うということか(日本でも臨床研究と疫学研究の二本立ての指針がありますね。今「疫学研究に関する倫理指針の見直しに係る専門委員会臨床研究に関する倫理指針の見直しに係る専門委員会合同委員会」なるものがあって議論されていて、今後日本でもこのあたりが整理されるのかもしれませんが。。)

Research that meets the criteria for Exemption 4 is Human Subjects Research.

Exemption 4 includes research involving the collection or study of existing data, documents, records, pathological specimens, or diagnostic specimens, if these sources are publicly available or if the information is recorded by the investigator in such a manner that subjects cannot be identified, directly or through identifiers linked to the subjects.

Please note: human subjects research that meets the criteria for Exemption 4 is not considered “clinicalresearch” as defined by NIH; therefore, the NIH policies for addressing inclusion of women, minorities and children do not apply to research that is determined to meet the criteria for Exemption 4.

関連部局の一つ
7)被験者研究局 (The Office for Human Research Protections (OHRP) )とその役割が注目されたJesse Gelsinger事件(1999年に起こったペンシルバニア大学で行われていたアデノウィルスベクターによる遺伝子治療での18歳の少年の死亡事件)も重要な問題である。

そして
8)HIV/AIDS short-course AZT testing in Zimbabwe(インフォームドコンセントが十分でないままプラセボ薬(既存薬でもなかった)が使われ、多数の新生児HIV感染がでた)などに代表されるinternational researchの問題などが重要なトピックであるようである。

こういうの一つ一つ見ていくと、よくよく知っているはずの内容ではあるが、ヒトを対象とした研究は難しいこと、奥が深いことを改めて認識させられる。


ハーバード留学IT2年目編001:FACSクラスタリングソフト SPADEをつかってみる

2014-04-24 13:56:09 | ハーバード留学IT2年目編
                

以前から気になっていたのだけれどStanfordのGarry Nolan研で開発されたFACSやMassデーターのクラスタリングソフトSPADEがあった。FACSのデーターを樹形図に変えてくれ、場合によっては新たな細胞の集団が見いだせるという非常にパワフルなツールだ。

まだ日本にいたころにNature Biotechnologyで読んで非常に興味を持っていたのだけれど、知識がなくて手が出なかった。

つい最近これがここからダウンロードできると死って試してみた。
インストールも簡単といいたいところであるが、場合によっては結構難航する。

注意点は
1)Rのバージョンアップごとに互換性がないこともあり、3.0以上であるものが推奨されるもののどれがよいかわからない。一応3.0.1は動いている。

2)RのバージョンによってはBioconductorのアップグレードをした方がよいこともある(igraph0を利用するバージョンであれば、Bioconductorをアップグレードした方がよい)

>source("http://bioconductor.org/biocLite.R")
>biocLite("BiocUpgrade")

でよいよいと思いますが、場合によって大量のアップグレードが必要になることもあり要注意です。

3)Rはwindows7の場合管理者として実行(Rのアイコンを右クリックするとでてくる)しないといけない

4)Cytoscapeは2.8.Xで、最新版のCytoscape 3.0では適切に動かない

5)同じようにインストールしても、PCによってうまく動かないことがある(*)

である。

幸運なことに一番最初に行ったインストールはなぜかうまくいき、何とかこのシステムをつかうことができた。



上図のようにFACSデーターをクラスタリングするとそれっぽいデーターになる。次はこれが何を意味するのかが問題であるが、意外とうまくFACSの抗体を選んでやらないと情報不足で、クラスタリングの樹形図の各枝が何を意味するのかまったく不明である(**)。

使い勝手が良いんだか、悪いんだかといったソフトである。バグも多いし。。
まっつ今後の研究課題でしょうか?

(*)この原因はよくわからないが、なぜかCytoscapeとRが連動しない。何かのバグっぽいのだけれど。
(**)上図はマウス骨髄細胞のFACSデーターをもとにしている。c-kit抗体の染色をみており、赤い部分がc-kit陽性の細胞群なのでおそらくHSPCといった集団がこの部分にクラスタリングされているということだと思うのであるが、あとの枝の部分は何を意味するのか分からない部分も多い。論文にでてくるように都合よくいかないものである。

また以下の図が、SPADEの論文のサプリメントにあるマウス骨髄細胞のFACSデータをもとに新たにSPADEで解析させてみた図である。ぱっとやってみた感じでは、論文の図とはだいぶ異なる図になる。このあたりももう少し検討が必要である。


ものづくりのための研究ノート032:シュンクシタカラ湖に思いをはせる

2014-04-23 11:29:34 | ものづくりのための研究ノート



(Wikipediaより)

シュンクシタカラ湖
知り合いのブログで書いてあったので興味が出て調べてみました。

北海道阿寒にある湖で、なんでも70年代に人工衛星で初めてその存在が明らかになった湖であり、給油所が近辺になく、携帯の通話圏外にあることはもちろん、ヒグマの生息域であるともいう4WDでたどりつくのがやっとな北海道の奥地にある湖らしい。

地図はこんなとこ。


行きづらいためか、流れ込む河川が何なのかわかっていないというのもなかなか謎めいている。またWikipediaに載せてある写真をみると何とも不気味な湖(上の写真参照)である。

とあるブログ「幻のシュンクシタカラ湖の巨大オショロコマ」によると、悪路のためラジエーターが壊れ、ペットボトルや川の水をつぎたしつぎたし、林道を片端からしらみつぶしにしらべ、ようやくたどり着いたのだとか。そこまでしないとたどり着けないのかと思いながら、ちょっといってみたくなる。

ちなみに結構いった人がいるらしく、Youtubeにその行程を挙げている人が何人もいる。
これをみると、途中で行く気が失せそうであるが。。

Youtube「シュンクシタカラ林道 シュンクシタカラ湖への道 4倍速」より


ハーバード留学生活2年目編003:腰痛対策ストレッチ&ツボ

2014-04-22 11:44:34 | ハーバード留学生活2年目編



(平松弘子の健康ストレッチ(http://www.1ness.net/rensai/health_01.html)より)

風邪をひいたりして、体の節々が痛くなる時に、最近症状が顕著に表れるようになったのが腰である。座っている時間が長いので腰に負担がかかっているせいかもしれない。

以前もアラフォーからのハーバード留学生活編019:ぎっくり腰をトリガーポイントでなんとか。。でも書いたけれど、腰は最近のウィークポイントである。特に調子が悪い時、だるくて寝ていても腰が痛くなってくるので、どうしようもない。そしてアメリカだとなかなかマッサージも受けられず、湿布というものもないわけではないが手に入りにくいので、自分自身で対処法をみつけていくことが重要である(*)。

最近ちょっと体調を崩した時に腰痛に悩まされ、個人的に対処法をいくつか試したところ、次の3つが著効したので、備忘録がてらその方法を記録してみる(**)。

3つの方法とは、
1)腹這いエビそりストレッチ
2)足の坐骨神経のツボ押し
  承山、承間、承筋、委中、殷門、承扶+崑崙がおすすめ。
3)臀部の坐骨神経のツボ押し
  環跳(そしてその関連から風市)がおすすめ。
である。




(平松弘子の健康ストレッチ(http://www.1ness.net/rensai/health_01.html)より)

1)は上図のように、腹這いになって両手で両足を引っ張るというもの。やってみると意外とすっきりと腰の重みが取れます(***)。
大腿直筋のストレッチとセルフ整体というサイトもあるように、個人的には大腿四頭筋(太ももの前の部分の筋肉)をストレッチすることが効いていると思います。本当にぎっくり腰だとこのストレッチは無理ですが、私の場合慢性的に腰背部が重い感じがあるという腰痛で、まあ可能です。腰が悪い方には大腿四頭筋のストレッチを目標に、下図のようなストレッチでもよいかもしれません。



(イギアステーション大腿直筋のストレッチとセルフ整体(http://igia.jp/mm/26.htm)より)


2)足の坐骨神経のツボ押し



(自分でできる簡単ツボマッサージ 8(http://health.goo.ne.jp/column/fitness/f002/0073.html)より)

これは足つぼマッサージで有名なドクターフット(****)に行った時に、疲れをとるツボとして教えてもらったのですが、

私の場合一番疲れが出やすい場所は
承山
というツボで、これはふくらはぎの下端中央に当たり、押すと疲れているときはジンと下腿全体に痛みが放散するので、素人でも見つけやすいツボです。

このツボは坐骨神経痛、ぎっくり腰、冷え、むくみ予防、こむらがえり対策のツボで、ここを押してマッサージすると腰痛がすごく軽くなります。

今回はこのツボを中心に下腿の押して痛気持ちいいポイントを探ってマッサージすることにしました。
すると承間、承筋、委中、殷門、承扶というツボ(上図参照)にも痛みがあり、マッサージすると結構腰痛が軽くなります(マッサージには親指の他、もう一方の足でやるのも効果的です)。あと崑崙というツボもマッサージするとさらに効果的です。

これらのツボはどれも足太陽膀胱経という同じ系統に属しており、効能もぎっくり腰、こむら返り、むくみ、坐骨神経痛となっているようです。
解剖学的にいうと、坐骨神経の走行にそっており、坐骨神経の痛みというかその部分に何らかの疲れがてていることなんでしょう。それ以外にも中国医学的には+αがあるのかもしれません。

今回ちょっと腰が痛くて眠れなかったのが、寝床の中で自分で上の部位(特に承山、委中)をマッサージすると痛みが軽くなりそのうち寝入ってしまいました。

3)臀部の坐骨神経のツボ押し
あとつかれがたまりやすいのが臀部の筋肉。ここにもおすと痛いところがあり、調べてみると、環跳と呼ばれるツボであった。ここも腰痛のツボとして有名なようで、このポイントは、足の太陽膀胱経と少陽胆経の融合点にあたる点でもある。

ちなみにどうやらこれら二つのツボの経路と腰痛は密接に絡んでいるようであり(*****)、その関連として、小陽胆経の中の足のツボとして有名な風市は膝のツボとしても有名であるが、腰痛のツボとしても効果があり、ここも個人的にはグッドなポイントである。

2),3)のツボをマッサージすると腰痛治療としては割といい線行くのではないかと思っている(*****)。もし腰痛でお困りなら、自分自身で行うマッサージはそんなに副作用のあるものではないので、試して見られてはいかがだろうか?

(*)意外と東洋医学嫌いではありません。特に理論の複雑な割に運用はアバウトであるところとか(何となく当たるも八卦みたいな)。エビデンス云々は置いておいて、ここでは当人が楽になればという融通無碍なスタンスで行きます(笑)。

(**)海外のように、あくまでも専門医療機関になかなか書かれない状況を前提としています。セルフメディケーション的なアプローチとしては割といい線言っていると思いますが、腰痛は多彩な疾患でケースバイケースでもあるので、読者の方が試す場合は自己責任でお願いします。

(***)以前東京にいた時によく行っていたたなごごろ接骨院の施術を受けているうちに学んだのですが、あまり合理的な裏づけはないもの、自身の経験上は「動作痛の原因筋を推定する」サイトにあるように「腰痛の70%程はお腹側の筋を弛めることで解決します」って割とありうる気がします。適切なストレッチでだいぶ腰痛は楽になりますね。次は片こりについてもよさそうなストレッチ法を自分自身を題材に試してみたい。

(****)日本にいるときには大フアンでした。アメリカにもあるともっといいのだけれど。。

(*****)なお2)、3)で上げたツボをみていくと、足の太陽膀胱経と少陽胆経のツボということになる。これからすると、自分の腰痛は足の太陽膀胱経と少陽胆経のツボへのアプローチで、ある程度コントロールできるということだ。意外とこれを一般化して、腰痛は足のツボへのアプローチでコントロールできるのではないかと考えていたら、「腰下肢痛のトリガーポイントと経穴の共通点と相違点」と同様のことを考えている鍼灸師の方がいた。これ以上は西洋医学の人間がやるとだんだん怪しくなってくるので、本職に任せてと。。

ハーバード留学生活2年目編002:まずいPedialyteを子供に飲ませるコツ

2014-04-22 11:13:10 | ハーバード留学生活2年目編




ちょっと前に子供の学校でノロウィルスっぽい胃腸炎が流行りだした。ちょっと暖かくなってきていろんなところに出かける時期(*)、うちの子にうつらなければよいなと思っていた矢先、夜中に子供の嘔吐・下痢が始まった。

鑑別診断、#1ノロウィルス、#2ノロウィルス、#3ノロウィルスっといった感じであるが、結局のところ対処法は水分を取らせるしかない。

アメリカには日本でいうOS-1のような経口補液の製品としてPedialyteというのがあり、基本的には医者に行っても点滴はしてくれないので、結構有名で重宝されているようだ(**)。

しかしながら、これがまずくて(***)、子供が飲んでくれない。味付きのものもあるのだが、これもまずい。前に便秘でChildren's Hopspitalにお世話になっていた時に、これをCanada Dryのジンジャーエールでわったものを飲ませていた(炭酸大丈夫なのかと突っ込みたいが)のを思い出し、

PedeiaLyte:Canada Dry=1:1

でわったところ、これが意外とアクエリアスみたいな味になって美味である。子供に飲ませてみると、意外とすぱすぱ飲んでくれた。さすがChildren's Hopspital。いろいろと研究しているのかもしれない。

ちなみにChildren's Hopspitalでは

1)PedeiaLyte:Canada Dry=1:1
2)Popsicle(アイスキャンデー)
3)アップルジュース
4)クラッカー(もし水分摂取して、吐かなければ)

を与えていた。
この辺りは鉄板メニューの様です。
この時期いつ何時ノロに襲われるかもしれないので、PedeiaLyte+Canada Dryは常備品かもしれない(笑)。

後日談として、情けないことに私ももらってしまった。個人的には1)よりも3)でMinute Maidのアップルジュースが口に合いました。


(*)日本でもちょっと暖かくなってきた2月末に家族で、葛○臨海公園に行ってもらってきたことがあります。こんな時期の人ごみは注意!!

(**)アボットから出しているんですね。Wikipediaによると、It was invented by Dr. Gary Cohen of Swampscott, Massachusettsとか。ちなみに、Swampscottってうちのラボの前のテクニシャンが、都市設計の専門家に転身して赴任したところではないか。セーラムの近くのこじんまりとしたいい街だとか。意外と身近なところで見つけられというか親近感がありますね。

(***)ちょうど大腸ファイバーの前処置のニフレックみたいな味です。。というと誰も飲みたくなくなる気が。。