Creating a Winning Business Proposal
ハーバードのincubation部門の一つHarvard ilabの起業志向の学生向けセミナー「Creating a Winning Business Proposal」に参加してみた。
この2月に学生向けのビジネスコンテストがありそれの関連のイベントであるが、学生以外にもビジネス化に興味のある人間が多数集まってきており、講演会場は立ち見の出るほどの盛況であった。
Entrepreneurshipが専門のHBSの教授Lynda Applegateさんが、ビジネスコンテストを目指す学生向けにどういう点が評価ポイントとなるのかということを講演されたのであるが、研究のデザインという観点からも通じるものがあったので覚書を書いておく(画像および内容はは講演資料より引用抜粋)。
まず強調されたことは、
学生だからといってアマチュアとして接しない、プロとして評価する
ということである。
プロの起業家とは?
どうすればプロとして戦えるのか?
分野の選定、成長モデルの主軸をしっかりとさせる、
リスクを分析し対処法を想定しておく
自分の強み、リソースを想定する
というのが基本となる
1)適切なplaying fieldを設定する(Mapping the Lifecycle to Cash Flow)
長期的なゴール(long-term goals),成長の余地(Size of opportunity space)を考えて適切な場を設定することが重要である。投資家としてはどれだけ見返りがあるかが非常に重要なので、成長モデルをきちんと打ち出しておくということが重要である(どのくらいの時期に、どのくらいの成長がみこめるのか)。
また成長は期間は長期になってもよいが、規模がある程度大きいいわばbig pictureが描けていないといけない。
2)中盤戦のさばき方もきちんと想定する(Testing Key Assumptions to Analyze Critical Uncertainties and Risk)
中盤戦とくにworst case scenarioになった時どう対処するのか、リスクや不確実性をどこまで想定し、どこまでコントロールすることができるのかといったことには、きちんと答えられないといけない
3)自分の強みを保持し、さらにレバレッジをかけるにはどうしたらよいか考える(Defend & leverage your current position)
といったことである。
具体的には先生が挙げられた、ビジネスコンテスト用のエレベーターピッチのtemplateを見ればよくわかる
前段:Identify your Strategic Position
For [identify customers segments that use or will use your offerings] who are dissatisfied with (or demand) [explain the compelling problem or need you are attempting to address] our company [insert company name] provides [briefly describe your product and service offerings in terms of a solution to your customers’ compelling need].
中段:Identify Competition and Your Differentiation
Unlike competitor products and other alternatives [name key competitors and substitutes] we offer superior value because [explain what differentiates your business from competitors and substitutes in ways that matter to customers].
後段:Status, Milestones, Resource Needs and Forecast ROI
The business was founded [give date] and [launched or plans to launch] its first product (or service) on [give date]. Other key milestones include: [list key business milestones and expected dates they will be reached]. We currently need [explain the resources needed, including money, talent, etc.] and plan to use these resources to [explain what you plan to do with the resources]. We are projecting that the return on this investment will be [give amount and timeframe by which you will deliver the return].
こういったことを具体的に、期間を決めてそうてしているかどうかということが、ビジネスプランコンテストで勝てるか、また将来のビジネスで成功できるかということを左右するのだ。
特にすべてのプロセスにおいて
よいquestionをもつということが強調される
適切なquestionをもっているということが、長期的な目標においても、個々のプロセスの課題設定においても、オペレーションの効率化においても重要だからだ。
さらにはよいquestionを持つためには、自分と同質の人間ばかりと集わないこと。起業家は自分のアイデアに固執するあまり、投資家を納得させられるだけのプランになっていないことがあるためだ(これについては、消防ホース向けのアタッチメントを開発した起業家がビジネスプランコンテストで、投資家から家庭用ホース向けのビジネスプランにした方が成長性があると指摘されるアメリカ版マネーの虎「shake tank」のJeff Stroopeのエピソード(*)が参考になる)。
Big pictureとリスク想定、そしてgood questionと、研究計画の策定や研究をどう展開していくのかということに通じるものがあり、改めて自分の研究計画を考えさせられる良い機会になった。
(*)これ以外にも起業家はピッチに向けて何を想定しておかなければいけないか、逆に投資家はどんなことをピッチで聞いてくるのかという点についても参考になる。
ハーバードのincubation部門の一つHarvard ilabの起業志向の学生向けセミナー「Creating a Winning Business Proposal」に参加してみた。
この2月に学生向けのビジネスコンテストがありそれの関連のイベントであるが、学生以外にもビジネス化に興味のある人間が多数集まってきており、講演会場は立ち見の出るほどの盛況であった。
Entrepreneurshipが専門のHBSの教授Lynda Applegateさんが、ビジネスコンテストを目指す学生向けにどういう点が評価ポイントとなるのかということを講演されたのであるが、研究のデザインという観点からも通じるものがあったので覚書を書いておく(画像および内容はは講演資料より引用抜粋)。
まず強調されたことは、
学生だからといってアマチュアとして接しない、プロとして評価する
ということである。
プロの起業家とは?
どうすればプロとして戦えるのか?
分野の選定、成長モデルの主軸をしっかりとさせる、
リスクを分析し対処法を想定しておく
自分の強み、リソースを想定する
というのが基本となる
1)適切なplaying fieldを設定する(Mapping the Lifecycle to Cash Flow)
長期的なゴール(long-term goals),成長の余地(Size of opportunity space)を考えて適切な場を設定することが重要である。投資家としてはどれだけ見返りがあるかが非常に重要なので、成長モデルをきちんと打ち出しておくということが重要である(どのくらいの時期に、どのくらいの成長がみこめるのか)。
また成長は期間は長期になってもよいが、規模がある程度大きいいわばbig pictureが描けていないといけない。
2)中盤戦のさばき方もきちんと想定する(Testing Key Assumptions to Analyze Critical Uncertainties and Risk)
中盤戦とくにworst case scenarioになった時どう対処するのか、リスクや不確実性をどこまで想定し、どこまでコントロールすることができるのかといったことには、きちんと答えられないといけない
3)自分の強みを保持し、さらにレバレッジをかけるにはどうしたらよいか考える(Defend & leverage your current position)
といったことである。
具体的には先生が挙げられた、ビジネスコンテスト用のエレベーターピッチのtemplateを見ればよくわかる
前段:Identify your Strategic Position
For [identify customers segments that use or will use your offerings] who are dissatisfied with (or demand) [explain the compelling problem or need you are attempting to address] our company [insert company name] provides [briefly describe your product and service offerings in terms of a solution to your customers’ compelling need].
中段:Identify Competition and Your Differentiation
Unlike competitor products and other alternatives [name key competitors and substitutes] we offer superior value because [explain what differentiates your business from competitors and substitutes in ways that matter to customers].
後段:Status, Milestones, Resource Needs and Forecast ROI
The business was founded [give date] and [launched or plans to launch] its first product (or service) on [give date]. Other key milestones include: [list key business milestones and expected dates they will be reached]. We currently need [explain the resources needed, including money, talent, etc.] and plan to use these resources to [explain what you plan to do with the resources]. We are projecting that the return on this investment will be [give amount and timeframe by which you will deliver the return].
こういったことを具体的に、期間を決めてそうてしているかどうかということが、ビジネスプランコンテストで勝てるか、また将来のビジネスで成功できるかということを左右するのだ。
特にすべてのプロセスにおいて
よいquestionをもつということが強調される
適切なquestionをもっているということが、長期的な目標においても、個々のプロセスの課題設定においても、オペレーションの効率化においても重要だからだ。
さらにはよいquestionを持つためには、自分と同質の人間ばかりと集わないこと。起業家は自分のアイデアに固執するあまり、投資家を納得させられるだけのプランになっていないことがあるためだ(これについては、消防ホース向けのアタッチメントを開発した起業家がビジネスプランコンテストで、投資家から家庭用ホース向けのビジネスプランにした方が成長性があると指摘されるアメリカ版マネーの虎「shake tank」のJeff Stroopeのエピソード(*)が参考になる)。
Big pictureとリスク想定、そしてgood questionと、研究計画の策定や研究をどう展開していくのかということに通じるものがあり、改めて自分の研究計画を考えさせられる良い機会になった。
(*)これ以外にも起業家はピッチに向けて何を想定しておかなければいけないか、逆に投資家はどんなことをピッチで聞いてくるのかという点についても参考になる。