大前研一の
「稼ぐ力」を読んでみた。
基本的は大前研一さんは、できる人間をとってその中から使える人間を選び出し、伸ばしてきた人なので、1番手しか相手にしてこなかった人間であるから、スタンスとしては2番手に参考になる話はまずない(*)
本書の主張として参考になるところ、基本的には次の言葉に尽きるだろう。
「仕事がなくなる」なら自分で創ればいい
「従来の仕事がなくなるなら、それに代わってこれから必要とされる仕事を見出し、つくっていく」
「私自身、入社当時のマッキンゼー東京事務所は潰れる寸前だった。(中略)そこで私は一計を案じ、会社説明用に書き留めた私的なメモを基に『企業参謀』(プレジデント社)という本を書いた。すると、これがベストセラーになって、ようやく仕事が殺到するようになったのである」
「A君に二つのプロジェクトを同時進行で任せたが、週一回の打合せだけで、私が期待した以上の成果を残した。彼以外に私の後継者はいない」
といったところであろうか。
新たな仕事をつくるというか、自分なりに新しい仕事や仕事の改良点を見出していくことが明日につながるということである。うーむ。そんなことワカットルワイ(笑)
2番手的には本来の主張より、小ネタの方が良い感じであった。
まずプレゼン方法であるが、
1)ピラミッドストラクチャーによる積み上げ型の説明は、創業社長や国家創建時の指導者によい
2)背景説明2割、主張2割、Q&A型4割は、不安を払しょくするため、サラリーマン社長やちょっと知識がある層の講演によい。
というもの。この辺りは参考になるかも。
また英語学習法は、問題解決型を意識して
1)CNN,BBCなど英語を流しっぱなしにして、英語トーンを頭にいれることとともに、
2)いろいろなシチュエーションを想定して会話を実際にいってみそれを録音して問題点を解析、その解決法をあとからネイティブに聞くやり方がよい
とこのことであった。海外でないとこれはくるしいかもしれないが。。
それから、
「鳩ぽっぽがオバマ大統領にいったPlease Trust Me!こそ、和文英訳の典型で、墓穴を掘るような表現だった。」(はとっぽっぽはこちらでPIやってたんだけど、なんだったんだろうか?)
×Please trust me.
↓
○I am a new in my position. But, I'll do my best. I promise you.
(まだ就任して日は浅いがベストは尽くすと約束する)
の方がよかったらしい。trustとpromiseのニュアンスの違いは参考になる。
ただI am a new in my position. But, ってとこが、私バカですけど、全力を尽くしますっていうようにも見える。一国の総理としていってよいことなんだろうか?この文章も本当に大丈夫か多少不安である。
I'll do my best. I promise you.でよいんじゃないか?(**)
(*)日給一万円だして、一流大学の学生を選んで、その中からよさそうな人をとったと自慢げにかいてある。
この辺が彼の勉強本のいまいちなところで、自分以外の人間をこき下ろした挙句、頭のいい人間しか相手にしませんというのが、彼の勉強本の大体のパターンだ。
基本長嶋茂雄式の「ボールがきたら、バットを当てればいいんです」なので、そんなこと言われてできるようなら、こんな本読む必要がないですよといいたくなる。これに付き合っている人はよほどの自信過剰かマゾかなんだろうな。。
(**)経験上はあんまり自分に対してネガティブな表現を自分から言わない方がよい。誰かも同じようなことを言っていた気がする。
一応
ネガティブな自己紹介はNGから
日本人が慣れない英語で自己紹介をするときに、否定的な情報を最初に伝えてしまうことがあります。
しかし、日本で自己紹介をする際、いきなり自分の否定的なことは話さないと思います。
「はじめまして、あゆみです。私は食パンが嫌いです」
このような表現はしませんよね。英語も同じです。自己紹介では否定文を使わないようにしましょう。
嫌いなもの、苦手な事はあって当然ですが、わざわざ第一印象の中に入れる必要はないですよね。
自己紹介がもたらす最初の印象は、相手に残ってしまいます。
「あなたは文句を言う人」と思われるかもしれません。