ゾロアスター教の特徴のひとつといえば、善悪二元論。
この世界は善と悪との抗争であり、最終的には悪が滅ぼされて善なる世界が永遠に続くのです。
ここ数か月間にわたるmaliciaの掲示板は、まさにゾロアスター教的世界観。
皆自分が善なる存在と信じ、自己の主張を声高に主張する一方で、敵対する主張には耳を貸さない。攻撃的な発想、攻撃的な言動。
善か悪か。
悪は滅びろ。
maliciaの掲示板が発展を遂げたのは、maliciaというサポーター集団(?)の性質にも通じますが、どんな主張をしても、どんな意見を持っていても、みんなマリノスのことを想っているという土台は同じ、という緩やかな連帯意識が要因だと思っているのです。
マジメな人もおばかな人も、シリアスもコメディも、みんなが共通の土俵でコミュニケーションをとっている。
コミュニケーションをとるためには、相手の言葉を受け止めなくてはなりません。相手の言葉を受け止めて、相手の考えを咀嚼して、自分の言葉を相手に届ける。その過程で、お互いの考え方への理解が徐々に高まってくる。
それは、相手の考えに合わせるということではなくて。自分の考えを押し通すということではなくて。
相手と自分の考え方のどこに相違があるのかを知ること。相違があるという事実を認めて、共存していくこと。
そんな土壌が、この数か月の間に失われました。
度重なる攻撃的な言動。
それに対する、攻撃的な言動。
それに対する、攻撃的な言動。
それに対する、攻撃的な言動。
それに対する、攻撃的な言動。
リフレイン、リフレイン。
最初の攻撃者は、自分の意見以外は悪である、と思っているから攻撃する。
次の攻撃者は、そんな攻撃は悪である、と思っているから攻撃する。
次の攻撃者は、そんな攻撃は悪である、と思っているから攻撃する。
次の攻撃者は、そんな攻撃は悪である、と思っているから攻撃する。
次の攻撃者は、そんな攻撃は悪である、と思っているから攻撃する。
リフレイン、リフレイン。
コミュニケーションという観点からいえば、他者の意見に聞く耳を持たない先制攻撃は罪深い。掲示板のすべてを損なってしまうから。
でも、他のひとがフォローすればそこからの展開は避けられるのではないか。甘ちゃんと言われるかもしれないけれど、ワタクシはそう思うんですが・・・。
maliciaの掲示板の課題(「荒れたから閉鎖します」)解決に向けた主流意見は、「先制攻撃する○○○氏(固有名詞)は去れ! 掲示板は継続してくれ!」です。
ゾロアスター教によれば、最終的には悪が滅んで善なる世界が永遠に続きます。
似ているように思えますが・・・
でも。
ゾロアスター教によれば、最終局面に至る前には、世界は時として悪に覆い尽くされることもあるのです。
悪は他人に常に噛みついてくる○○○氏(固有名詞)であり、特定個人を追放したらそこには善なる世界が広がっているのでしょうか。
それとも、悪はぼくらみんなの心の中にいる「悪に噛みつく攻撃的気性」で、特定個人を贄として今まさに世界は悪に覆い尽くされんとしているのでしょうか。
神ならぬ我が身にはわかりませぬが、malicia掲示板の善悪二元論的ムードを見ていると、こうして文字を書き連ねずにはいられなかったのでした。
ただ。
これを機にワタクシは、この問題については、もう語らないことでしょう。。。