ホーム17勝1分を誇る浦和レッズ。対するは、
川崎戦15勝2分を誇る三沢まりの
(※ただしマリサポ)。今日は、意地と意地、ジンクスとジンクスのぶつかりあいです。笑
G大阪に連覇されるのも嫌だが、なにしろ浦和レッズになんか優勝させたくない。しかも川崎には2000年からこっち恩義を感じっ放し。こうなったらもう、川崎に勝っていただいて浦和を躓かせるしかなかろ。そうしたら、来期は近所でACL見られるし。笑
そう考えて、悩みに悩んだ挙句、日産スタジアムで横浜M-鹿島という、
シーズンで一番盛り上がる国際試合を捨てて、やってきました浦和美園。
・・・マリサポのみんな、ゴメン・・・。
行きのシャトルバスで、おじいちゃんが孫に言います。
「ここは、6000年前は海の底だったんじゃ」
ふっ、6000年経った
今日は地獄の底にしてやるぜ。
ちなみに、
結婚式から直接来たので、礼服です。明らかに異質です。笑
さて。
あゆみさんからご連絡いただき、席を確保しておいていただいたワケですが、そこはまさしくゴール裏。いやあ、立ちっ放しで応援しそうなポジションですねえ。
・・・・ワタクシ、マリサポでございますが・・・?
ま、相手が浦和だとアドレナリンが沸騰するので良いのだが?笑
しかも、川崎の応援はわかりやすいので、一見さんでもすんなり歌える一体感があり。おーーー、ふろーんたーーーれーーー。
・・・実は隣で、その
気合の入りようにあゆみさんがビビっていたようで。笑
川崎のサッカーはほんとうに小気味良い。見ていて楽しくなります。浦和は・・・ゴール裏で赤いのがごにゃごにゃ動いている様が気持ち悪い。キモイということではなくて、ボクの
吐き気を誘います。うげー。
一進一退の序盤、ロングボールをうまくコントロールしたワシントンがCB佐原の寄せた身体をうまくいなすと、巻いたシュートで先制弾。湧くスタンドと、すかさず川崎コールを始めるゴール裏。
うむ、まだ目は負けていない。てゆか、この程度じゃ負ける気がしない。だって
負けるとこ見たこと無いし。
浦和は序盤でさっそく勝ちを意識しはじめたのか、アレックスが倒れたまま動かない。
「早く立て、ジーコジャパン!」
・・・しまった、ここは凶悪席じゃないから目立つ!
(しかも礼服)
ネネも倒れます。この虚弱ガイジンめ。
なんとかかんとかようやく立ち上がると、レフェリーから外に出るよう促されます。が、レフェリーが見ていない隙に、タッチライン沿いの
スタッフとハイタッチを交わしてそのままピッチに逆戻り。
そりゃ何のゲームだ、手前ぇ。
そういう悪いことを続けるとバチがあたるもの。
我那覇のスルーパスに抜け出たマギヌンがエリア内でGK山岸に倒されPK。怒る浦和DF。・・・何故だ。
明らかに倒してましたけど。しかし、周辺の人々は喜ばない。
「ジュニーニョが蹴っちゃダメだぁ」
「でもじゃあ誰が蹴るんだあ」
贅沢者。松田が蹴るよりマシであろ。
もちろん、このPKはジュニーニョが蹴り込んで同点。イエス!!
その後も攻めるのは川崎。しかし、打てども撃てどもシュートは枠に飛ばない。これは首位攻防でカタくなってるんですか?
マギヌンがCKを直接狙うと、これはファーサイドのポスト直撃。凄ぇ精度だ!
「初めて見た!」
ええぇぇっ!?∑( ̄□ ̄;
ついで、このこぼれ球を狙ったジュニーニョは左腕を鈴木ケイタに押さえ込まれながら懸命にシュート・・・は惜しくもポストの外。
・・・この一連の攻防で、前の座席の背もたれに
左膝を痛打。
で。
前半が終わり、もうグッタリ。喉も枯れ気味。
でも、まったく負ける気がしない。勝てるかどうかはわからんが、
負ける気はまったくしない。これがジンクスか。笑
後半もまず攻勢に出たのは、勝たねばならぬ3位・川崎。今日は森がキレキレ。キレ味鋭いドリブルでアレックス
(ジーコジャパン)をぶっちぎるとニアに鋭いクロス。これに飛び込んだのが中村憲剛!どんぴしゃヘッドで逆転!何度も何度も飛び上がり、自分の座席に
すねとももの裏を痛打。
直後、山田のスルーパスがワシントンの脇をすり抜け、走りこんだポンテが流し込んで再度同点・・・。ワシントンのマーカー
(佐原?)が足を伸ばせば止められそうな位置にボールは流れていたのだけれども・・・ワシントンの
お父さんの大きな背中で見えなかったのでしょう。
無念。
でも、やっぱり負ける気はしない。そもそも、川崎が浦和に勝つとしたら
打ち合いしかないでしょう。むしろようやく下地は整った!
浦和やや劣勢で試合は進むが、浦和も妥当かつ攻撃的な采配で流れを取り戻す。
まず、まるでダメなアレックスout、相馬in。
次、田中達也out、小野in。
「おい、W杯を思い出すなあ!豪州戦もお前が入ってから負けたっけなあ!」
一方、どうしたって選手層に難がある川崎は、左WBマルコンに替えて井川を右WBに投入、森を左WBへ。その井川がエリア内右からフリーで放った弾丸シュートは枠の上。
枠ぐらい狙え馬鹿野郎っ!!
怒って振り上げた右拳が、
あゆみさんを脅えさせる。笑
いや、まあ、ほら、今日は川崎サポ気分ですから。
結局のところ。
ポンテがエリア内に侵入して倒れた場面には、PKもダイブも笛は鳴らず、ワシントンの振り向きざまボレーもバーを越え、ロスタイム3分が過ぎ去った頃、2-2の同点のまま激闘は幕を閉じたのでした。
ゴール裏一斉脱力。
痛いのは川崎。勝ち点差は7のまま。
逆転優勝のためには、浦和が残り6試合で2勝2敗2分と調子を落とす必要がある。だがしかし!次節ホームゲームでJ新記録のホームゲーム19戦無敗に挑む相手は、我が横浜マリノス。
〝杮落としキラー〟の異名をとる、記念試合には強い我らです。笑
しかも、
ヤマハスタジアムでは浦和を圧倒する磐田、こういうときに空気を読まない
(笑)名古屋と空気を読んじゃう東京ガス
(昨季最終節参照)が控え、最終節はG大阪。これは、
取りこぼしも充分ありえますよ川崎サポ諸氏!
余談。
スタジアムから出てくると、テントに赤装束を纏った民衆が集まっている。周辺の暗闇を切り裂く明かりに群がる人々。
「村の寄り合いか夏祭りか・・・」
陽はとっぷりと暮れ、あたりは闇が支配する。駅へと続くはずの小路は暗く、森が視野を支配する。そんな中を20分も歩かなければならない屈辱感。
「水平線が見えるほど辺りに何も無いところにスタジアムなんか造りやがって、よくも政令指定都市だなんて言えたもんだな!美園村のくせに!」
仕事柄、さいたま市は嫌いだったのです。
(今は接点が無いけど)
森の小路の切り開かれた面を照らす屋台の群れと、
明かりに群がって宴を繰り広げる赤装束の民衆。一部は何故か森の中へと消えていく・・・。
「美園村にこんな多くの民は居らぬ。これは狸じゃ」
「払ったお金はそのうち葉っぱに変わるんだ・・・」
「買った食べものを喰らうと、しゃりしゃりと砂に戻るんだ・・・」
まんが日本むかしばなしを地で行く美園村です。遠くから見えるイオンも、行けども行けども近づかず・・・。
「これも狸に化かされておるのじゃ・・・」
「あのイオンには、後ろに回ると実はしっぽが・・・」
11月11日は、
水兵の赤狸狩りの日です。350万都市の誇りに誓って。