河合out→上野in。
再開初戦ではありますが、いまや河合は換えの効かない選手になりつつあるので、無駄な消耗は避けていただきましょう。
ところで、ふと気づくと、隣で奥さんが友人に「上野はスゴイひとなんだよ」と売り込んでいる。何故だ。
さてさて、6点取っでも、サポーターも選手も満足できないのがダービーマッチ。なにせ今日は「すべてにおいて圧倒する」日なのだから。
左サイドからエリア内に突入した坂田がエリア内中央に陣取る山瀬兄にボールを預け、マルコス・パウロを幻惑するように前へ。一瞬(?)生じた隙に乗じて山瀬兄が左足で流し込みます7-0! ほんとうに「後半5点だマリノス」!! いやもう笑いが止まりませんわ、あははははー。
月曜、会社でみんなからどんな目で見られるだろう、とかあんまり考えてる余裕なかった。笑
「まだだまだ、アイツらがサッカー辞めたくなっちゃくらいこてんぱんにしてやれー」
74分には滝澤out→アトレチコ玉ちゃんin。
ここまで来ると、選手をどう入れ替えてもあんまり変わんない気がするけどなー。とか余裕ぶっていたら、変わった。何が変わったって、いよいよ精神的にキレたのか、次々と繰り出されるラフプレー。しかも点差が点差だけに(?)、主審もあまり厳しくしないので試合は荒れ気味に。
「サッカー漫画にありがちな、1点取られてキレてラフプレーに走る工業高校みたいだ」
「じゃあ我々がフェアプレーを教えてやろう」
と言ったって、まあ、そりゃ無理だわな。
で、縦パスに抜け出した大島がDFを振り切ったところで、エリアを飛び出したGKと激突! 完全な決定機阻止なのにファウルにさえならず。なぜだー、うがー。あれか、故意に大島を倒したのではなく、DFと交錯しそうになってすんでのところでかわしたらそこに大島が走りこんできた、という情けないプレーだったからか?
まあ、弱者には寛容でなければならないよね、はっはっは。
「格差是正ですよ、はっはっは」
しかし、大島が倒れこんでいるというのにそのまま攻撃を続けるfc。
あー、まあ、痛めているのは足だから命に別状は無いし、主審が止めてないから続けていいんだ、と言われるとそれまでなんですけれどもね。
なんとか自陣深いところでボールを奪ってボールをピッチの外に出したのは、ようやく大島が起き上がった頃でした。
ところがfcは、このボールもスローインから攻撃に繋げる。
いいかげんにしろ!
「主審、ゲームをコントロールしろ!」
そんな野次も飛び出したのが、バックスタンド側タッチライン際の攻防で競り合ったハユマと西山の激突。どちらも競り合いの中で掴み合っていたけれども、判定は西山のファウル。この判定にキレたのか、西山がハユマにつっかかって突き押す。揉み合いの中、西山に提示されたのはイエローカード。おいおいおい退場でもいいだろうそんなの! 負けてたって最後までサッカーやれ!
(※ハユマではなく河合だったそうです。謝)
そりゃあさあ、両方ともマトモにジャッジして退場にしてしまったら11対9になっちゃうけどさあ。でもラフプレーはダメだよ。同じピッチでプレーするために最低限必要なモノだもの。7点差で勝っていようが、ホント不愉快。
「あーキレちゃった」
・・・奥さんに指摘されたので、あんまり感情を表に出さないよう努めます。
しかし、この点差で怪我をさせられたら敵わん、と思ったのか急激にプレーが軽くなるトリコロール。ハユマなぞ、低い位置でオシャレなフェイントを披露して軽々と相手にボールを奪われる。最後までマジメにやりなさーい!
心が緩んだ流れのまま、アトレチコ玉ちゃんからのロングフィードに栗原と平本が走りこむ。ルーズボールへの執念は昔から強烈な平本と大勝に気が緩んだ栗原とのマッチアップは、ミスマッチというほか無く。GK榎本も飛び出そうとするが、栗原が先に追いついたため出られず、しかし追いついた栗原の足ごと(※これは決してラフプレーではありませんぞ)平本がつつくと、榎本が重心をかけた方とは逆のサイドをボールがゆるゆると流れていき、そのままネットまで辿り着いたのだった。
なに? なんなの?
この展開で1点返されるって、どういう精神構造でプレーしてるの?
ナンセンス!!
馬鹿だ阿呆だ油断しすぎだ。
凶悪席からは猛烈な叱咤激励。
「1点取られたらもう1点取り返せ!」
「いや、2点とってこい!」
「どうせなら3点取って2ケタにしろ!」
その声につられるように、右サイドをオーバーラップしていく栗原・・・。
いや、オマエは戻って守ってろ。
オマエも榎本くらい悔しがってみせろ。
ちなみにこのとき、スクリーンの得点者欄のフォントが小さくなり、もう1列表示できるようになった、と奥さんは言う。
グッジョブ!
欄ができたら、埋めなくてはいけない。
残り2分、ハユマがそうとうテキトーな山なりクロスをファーサイドにあげる。
ファーサイドで待つ大島は・・・何故か何故かどどどどどフリー。たとえば弧を描く動きをしてみたり、一瞬前に出て消える動きをしてみたり、とフェイントを入れたわけでもなく、DFは何故かゴール中央で置き去りにされていた。。。
試合前のシュート練習だってこうはフリーにならないだろうというシチュエーションの中で、大島が右足を振る。しっかりと抑えられた弾道を描くボールは、GKの逆をついてネットを揺らす。
8点目! 大島は今日4点目!
スタンドは爆笑しながら飛び跳ねるしかない。
「これであの1点が無ければなあ」
もうすぐロスタイム。ボヤキにも余裕がある。
「ほら、接待だよ接待。J1の想い出にさ」
こうして、横浜ダービーは終わった。
スタンドの盛り上がり、サポーターの数、サッカーの質、そしてスコア。
小宮山の言葉どおり、我々は、すべてにおいて圧倒した。
ご覧いただけましたか、横浜市民の皆さん。
我々がほんとうの〝横浜の名を冠するサッカークラブ〟だという証を。
・・・で、会社の後輩たち。
多くのひとが、この試合が初のサッカー観戦だという事実は・・・みんなに大きな勘違いを与えそうです。普通はこんなにゴール決まらないですョ。笑
まあ、とりあえずはみんな楽しんでくれたのでよかったヨカッタ。これを機に、ひとりでも多くの人がサッカーを好きになってくれたらうれしいし、もしマリノスに興味を持ってくれるようになったら、言うことなしです。
「でも野次が怖くて振り向けなかった。。。 いつもああなんですか?」
・・・
ごく一部のエリアです。
「まりのさん、ブーイングが上手いですね」
・・・
ごく一部のエリアで学びました。